それぞれの視聴率は?
初回の平均世帯視聴率は、「19番目のカルテ」が11.4%、「大追跡」が9.7%、「放送局占拠」が6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下/同)の順だった。
「19番目のカルテ」は日曜劇場としては特別高い数字ではないが、今期唯一の2桁で初回の評判も悪くないことから、順当な強さを見せたといった感じだ。
「大追跡」は、「相棒」、「特捜9」など長期シリーズも放送されているテレ朝系「刑事ドラマ」枠で、日曜劇場ほどではないが、同枠の視聴習慣がついている固定視聴者層からの支持も得られた結果のようだ。
「放送局占拠」は、共に初回7%台だった「占拠シリーズ」の第1弾「大病院占拠」と第2弾「新空港占拠」や、今期の松本、相葉主演作と比べるとやや見劣りするように見える。
ただ、ネットでのウケ方を見ていくと、視聴率とはまた違ったバズり作品が見えてくる。
配信サービスでダントツの人気
7月24日執筆時点では、見逃し配信サービス・TVerのお気に入り登録数は「19番目のカルテ」が77.8万、「大追跡」が53.2万、「放送局占拠」が132.9万で、櫻井主演作がズバ抜けた数字を記録している。
「放送局占拠」の数字は、嵐主演3作の中だけでなく、夏ドラマ全てを見ても、20万台~70万台がひしめき合っている中で唯一100万台を突破しており、断トツだ。
さらに、前クール、前々クールの全話通じての登録数トップ作品もそれぞれ120万台であったから、わずか2話放送時点でそれを超えているのは、驚異的と言えるだろう。
さらに、嵐3人の主演作について、特定ワードの検索数推移をグラフで可視化出来るGoogleトレンドを使い、過去30日間のウェブ検索数を比較してみる。ウェブ検索の各作品の最大値1位は「放送局占拠」で、その数値を100とすると、「19番目のカルテ」の最大値が48、「大追跡」が11だった。
ここでも「放送局占拠」が圧倒的な強さを見せている。
TVerの登録数は、主に若年層とドラマコアファンの支持が反映され、ウェブ検索数は、そこにドラマライトファンも加わっていると考えられる。
◇ ◇ ◇
以上を鑑みると、嵐3人の夏期主演作の中では、テレビをよく見る中高年層からの支持で日曜劇場「19番目のカルテ」が最も高い視聴率を記録したが、若年層、ドラマコアファン、ドラマライトファンから熱い注目を浴びている「放送局占拠」が、最もネットでバズっていると言えるだろう。
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