「あんぱん」嵩の“三星百貨店 包装紙”誕生秘話にそうだったのか!プロポーズよりそっちに感心

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-07-30 16:25
投稿日:2025-07-30 16:24

第18週「ふたりしてあるく 今がしあわせ」#88

 就職した嵩(北村匠海)は、複雑な表情ののぶ(今田美桜)に漫画は描き続けると言って安心させる。一方のぶは、法の整備が進む中で取りこぼしがあるのではと思案していた。

 そんな中、嵩は中目黒に部屋を借りられることになり、のぶに改めて何か言いかける。そこに登美子(松嶋菜々子)が現れ、2人の結婚について触れる。

【こちらもどうぞ】のぶと嵩のラブコメから一転、ホラー! 登美子、怖すぎです。なぜ家を知っている…?

【本日のツボ】

三星百貨店の包装紙

 ※※以下、ネタバレあります※※

 三星百貨店にめでたく就職できた嵩。良かったですね。「天下の三星百貨店が宣伝に力を入れるって。なんか期待されているみたい」とのぶに報告していました。

 嵩の性格からして、“天下の三星百貨店”などという言い方はしないように思うのですが、そういう些末なことを気にすると、「おむすび」に続いて「あんぱん」まで食べれなくなってしまいそうなので、ここはスルーしましょう。

 のぶが嵩の就職をあまり喜んでいないように見えたのは、嵩が漫画をあきらめてしまうのではないか、ということのようで、「どんなに忙しくても漫画は描くから」という嵩の言葉に「ほんまに?」と目を輝かせていました。

 どうでもいいことかもしれませんが、嵩が来ているのに、洗濯物を畳むのぶ。もんぺやら下着のようなものまであるように見えましたが、これはのぶのデリカシーの無さを表現しているものでしょうか。

 ここぞという時に現れる“おじゃま虫”といい、笑わせようとしているのかなんなのか、謎ポイントばかり目についてしまいます。

 それはともかく、そもそも、嵩ってそんなに漫画を描いていたかなあという感じ。記憶にあるのは、学生時代の「高知新報」に応募して賞をとったものと、月刊「くじら」の「ミス高知」という4コマ漫画で、どちらものぶをモデルしたものでした。

「ゲゲゲの女房」の向井理(水木しげるをモデルにした村井茂役)はもっと寝る間も惜しんで描いていたような……。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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