「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦

内藤みか 作家
更新日:2025-08-07 11:45
投稿日:2025-08-07 11:45

「私は泊まって行くけど、一緒に泊まる?」

売店で何か飲み物買ってきましょうかという彼を、ルームサービスを頼んであるからと制し、H美さんは部屋に運び込まれたスパークリングワインで乾杯しました。

 ほどなく花火大会も始まり、窓際にソファを移動させ、二人で横並びに観覧します。地上で見たら大勢の人で混雑しているはずですが、ホテルの室内では二人きりでゆったりと眺められます。

「こんな贅沢に花火を観るのは初めてです」と彼の声も弾み、いつしか二人の身体の距離は縮まり、フィナーレの大玉が空から降り注ぐ頃にはぴったりとくっついていたのでした。

 花火大会が終わると、照明を落としたホテルの部屋でしっとりとした余韻が流れます。「楽しかったですね。いつかここに泊まりたいな」と、つぶやいた彼に「私は泊まって行くけど、一緒に泊まる?」とH美さんは微笑みかけます。

 花火大会の観覧プラン付き宿泊予約だったので、彼女は最初からそうするつもりだったのです。「いいんですか?」と美容師の彼は目を輝かせ、あとは「大人の男女の時間」へとなだれ込んだのでした。

 あらかじめホテルの部屋を予約して彼を誘えば、そのままスムーズにベッドまで進むことができます。お金はかかりますが、前からいいなと思っていた彼を落としたかったので、H美さんも奮発したのでした。

若い子にはできない体験を

 若い人にはなかなかできない、豪華でセレブな企画の場合、デートの誘いに乗ってもらいやすいのです。年下の男性は、財力のある年上女性から高級な遊びを教えてもらうことを喜びます。たとえば、VIPルームや会員制のバーなどに誘うのも良いでしょう。

 ちなみに美容師の彼には交際中の彼女がいるとのことでしたが、結婚するつもりのないH美さんは気にしていません。

 また豪華な企画で誘えば彼は会ってくれるだろうし、その時に思い切り楽しめればいいと、大人の余裕で考えているそうです。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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