37℃の熱がダラダラ続くのなぜ? たかが微熱と放置しないで。日常に潜む「体温が上がる」生活習慣【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-08-28 11:45
投稿日:2025-08-28 11:45

2. 微熱が続く主な原因

「一般的に、37.0~37.4度くらいは微熱といわれているわ。

 サクラさんのように、なんとなく不調と思って片付けてしまう人も多いけど、いろいろな原因が考えられるの。

 たとえばストレスで交感神経が過剰に働いて、微熱が出る人がいるわ。仕事のプレッシャーや人間関係、環境の変化などが原因ね」

「うーん…。でも、別にストレスをためている自覚はありません…」

「それなら、慢性炎症かもしれないわ。たとえば、歯周病や膀胱炎は重症化するまでわかりやすい症状が出ずに微熱だけだから、気付かない人が多いの。からだのどこかに、炎症のタネが潜んでいないか、生活習慣を見直すことが大切よ。

 それと、女性特有のホルモンバランスも忘れてはいけない原因よ。

 たとえば、生理前に体温が高くなる高温期は有名だけど、それだけじゃないの。サクラさんの年齢なら、いわゆるプレ更年期といわれる年代ね。女性ホルモンの分泌リズムが不安定になるから、熱が出やすくなるの」

「…思い返してみると、確かに生理周期とダルさが連動している気がします。こういうとき、どうすればいいんでしょうか?」

「今から、微熱が続くときの対策を紹介するわ」

3. 微熱が続くときの対策

 微熱が続くときに覚えておきたい3つの対策を紹介します。

3-1.体温の測り方

 まず、体温は正確に測りましょう。「気になったときに測って終わり」ではなく、体温は1日のなかで変動するので、朝と夜の2回測ることが大切です。また、「起床後すぐ」や「食後1時間」のように、同じ条件で記録することも意識しましょう。

3-2.受診の目安

 上記の測り方で37度前半の微熱が続いている場合、あるいは倦怠感や咳、頭痛などの症状が出てきた場合は、病院の受診を検討してください。

 原因がわからない場合、最初は内科で相談するのがおすすめ。それでも原因が見つからない場合は、心療内科や婦人科の受診も視野に入れてくださいね。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


「化粧めんどい界隈」に伝えたい。ずぼらな私が発見した“ラクして可愛いを作れる”6つのウラ技
「あと15分で家を出なくちゃいけないのに、まだメイクできてない! 手抜き感は出さずにパパッと終わらせたい!」「出勤しなき...
えっ、食物繊維が逆に「便秘の原因」になるってホント? “正しい摂り方”を知っておかなきゃ【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
痩せたい…でも食事制限は嫌! ダイエット中の間食、何時に何を食べればセーフなの?【医療従事者監修】
 ダイエットをしていると、厳しい食事制限をしがち。とはいえ、食事制限でストレスがたまって過食してしまっては、元も子もあり...
知ってた?「レチノール」に紫外線は大敵です。夏にヘビロテする前にちょっと待って!【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
大人だって「バブみメイク」をしてみたい! 童顔風になれる4つのコツ
 最近よく見聞きする、「バブみメイク」。「10代、20代の子がやる分には可愛いだろうけど、私の年齢ではちょっと…」なんて...
2025-05-28 22:04 ビューティー
昭和バブル→令和メイクに即変身!40代でもトレンド顔になれる簡単プチプラコスメ3品【美容家厳選】
「今どきらしさ」のあるトレンドメイクをしたいけれど、何を買ったらいいのかわからない…と感じているOVER40歳にこそ、プ...
雨の日の「頭痛」は水のせい? 梅雨の前に知っておきたい“気象病”の対策方法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ケアしてるのに~! 40代の「イマイチ肌」を乗り切るアイテム3つ。日焼け止めから見直して【美容家厳選】
 今年は、5月から真夏のような暑さの日も多く、「ちゃんとケアをしているのに、なんだかイマイチ」の声もチラホラ。  物価...
対策は万全に!「水虫」に感染しやすい人の特徴って? 気温15度以上は要注意【医療従事者監修】
 夏になると、水虫になる人が増えるといわれています。「自分は大丈夫」と思っていても、プールや温泉などで知らない間に感染し...
物価高の今こそ「節約美容」を! プチプラでも満足度“1万円越え”のアイテム3つ【美容家厳選】
 長引く物価高の影響で、日々の美容にもこれまで以上に「コスパ」や「お得感」を求める声が高まっています。  節約しつつも...
性交痛がつらい…それって更年期のせいかも。医療関係者が教える“40代の悩み”対策は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ツヤ肌メイクの“やりがち”NG3選。なんか脂っぽい…の原因はこれ! 成功するコツは?
 ツヤ肌メイクの、ちょうどいいツヤ感って意外と難しい…。やりすぎるとただのテカリに見えたり、毛穴が目立ったり。控えめすぎ...
日焼け対策、怠ってない? アウトドアガチ勢が実践すべき“美肌”を死守する3大ケア
 春と夏はポカポカと気持ちいい外の空気を吸いながら、アウトドアスポーツをしたくなる季節です。でも、「日焼けが気になる」と...
UV対策してる? 美容家が選ぶ春のおすすめ5選。大人の垢ぬけ顔にはこのチークが優勝!
 コクハク編集部では時短美容家の並木まきさん厳選アイテムを多く紹介してきました。  今回は、その中から選りすぐりのアイ...
毛穴にいい?「あの洗顔法」の真相を医師が解説。向いてる肌質もあるけれど…【美容のウソ・ホント】
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
救急箱の中身、チェックしてる? 「いざ」の時に役立つ“常備薬”の選び方【薬剤師が解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...