推し活ロス、将来の不安…独女にこそ「サウナ」を勧めたい。暑苦しい場所が“居場所”に変わった理由

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-09-05 11:45
投稿日:2025-09-05 11:45

アラフィフこそ、自分を整える習慣を持ちたい

 40代後半にさしかかる頃から、少しずつ体や心の変化を感じるようになりました。

 疲れが抜けにくくなり、眠りが浅くなり、理由もなく気分が沈む日が出てくる――そんな“ゆらぎ”を抱えることが増えてきました。

 病気というわけではないけれど、何となく不調。誰に言うでもなく、自分で抱え込んでしまうような違和感。

 そんな私にとって、サウナは「自分の調子を整える場所」になりました。

 長時間でなくても、短くてもいい。サウナに入って、汗をかくだけで、体も気持ちもすっきりする。

 誰かと比較することもなく、自分のペースで過ごせるのも心地よさのひとつ。ひとりで行っても浮かないし、むしろ「自分のための時間」としてぴったりです。

 気がつけば、あれほど苦手だった水風呂にも自然に入れるようになり、週末にはサウナのはしごを楽しむまでに。

 今では、旅行の予定を立てるときも、まずサウナの有無を調べるほど。この冬は、サウナの聖地のフィンランドで“ひとりサウナ旅”をする予定です。

「何者か」にならなくていい場所

 アラフィフになると、「これから先、自分はどう生きていこうか」と考える機会が増えます。

 仕事、家族、お金、健康――どれも避けて通れないテーマばかりで、誰かが代わってくれることもありません。

 だからこそ、少しだけでも“自分に戻れる時間”を持っていたい。誰の期待にも応えなくていい、ただの「私」でいられる場所があると、少しだけ心が軽くなる気がします。

 サウナは、何も語らなくても、ただ黙って、私を受け入れてくれる。無理に理解されなくても構わない。

 そんなふうに思える場所と出会えたことは、アラフィフ独女の私にとって、確かな救いでした。

 みなさんも、サウナで何者でもない自分の時間を作ってみませんか?

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「スナックのママ=不美人」説は本当か? 超納得のシンプルな理由を解説します
 「スナックのママって、そんなに美人いないよね」  これ、みなさんも思ったこと or 聞いたことないですか? 私は...
4割が「事故物件に住み続ける」と回答。それぞれの“ワケあり”事情とリアルな体験談
 夏といえば怪談。その中でも近年、特に目立って増えているのが「事故物件」をテーマにした話だ。  松原タニシの実話怪...
猫の「まなざし」に恋をした…“にゃんたま”には何が詰まっているの?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「お母さん、暇ー!」攻撃にヘトヘト…。夏休み、私は“宿題やる気スイッチ”をこれで押してます
 夏休みシーズン到来! お子さんの夏休みの過ごし方で悩む方も多いのでは。ことあるごとに「お母さん、暇ー」の訴えに、「暇な...
教師になってほしい有名人、第2位は天海祐希! 第1位は野球選手がランクイン。GTOやヤンクミは時代遅れ?
 ジブラルタ生命保険株式会社は、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校で働く教員2000名を対象に、アンケート「教員の意...
クッソ頑固な父親の「ひとりごと」が増えた謎。これは老化か、特性か?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「嫌だと言いたいの?」上司からの戦慄パワハラLINE6選。休日、早朝でもお構いなし…勘弁して~
 最近はプライベートだけでなく、仕事でもLINEを活用する会社が増えてきましたよね! しかし、今、ひそかに問題になってい...
アラフィフ独女、恋がしたくて何が悪い?「痛々しい」の声に振り回されないで
 アラフィフ独女ライターの私だって、恋をしたい。そんな思いがふと心に浮かんだのは、担当編集さんのおすすめで、Netfli...
これ言ってない? 自己肯定感が低い人、9つの口癖。「私なんか」「どうせ」はもう禁句にしよう
 あなたはありのままの自分を受け入れ、自分の存在を認めたり価値を感じたりできていますか? 自己肯定感が低いと、生きづらさ...
選ばれし“イケにゃん”2匹がご降臨!ゆくたまωくるたまω、2つの鐘にシャッターが止まらない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ヒィッ! 職場で「敵にしてはいけない人」6つの特徴。シゴデキ人間に嫌われたら終わる…
 職場にはいろいろなタイプの人間が集まっているので、人間関係のトラブルはつきもの。そんななか「この人だけは絶対に敵に回し...
【女偏の難読地名クイズ】「姶良」って何て読む?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
実家で「1泊2食で1万円」はひどすぎん? 帰省して後悔した6つの切ない体験談
「盆休みに実家に帰省して楽しい時間を過ごそう」と考えていても、現実は“ガッカリ”が待っているかもしれません。今回は、実家...
「大阪芸大にピアノ科はない」ことが話題だが…“音楽はお金にならない”は本当か? 芸大卒の意外な稼ぎ口
 参議院選挙で注目を集める参政党の「さや」候補が、街頭演説で「大阪芸大でピアノ科の募集をしたら受験生ゼロ」と発言し物議を...
ま、眩しすぎる…“実家が太い人”6つの特徴「ミラコスタで結婚式なの」って言ってみたい!
「実家が太い」とは、親の経済的に余裕があり、金銭的にも精神的にもサポートを受けられることを意味する言葉。あなたの周りにも...
大変さをわかってよ~! 子持ち女性がモヤッとしたLINE集。無神経な発言しちゃってない?
 女性の交友関係は、結婚や出産を機に大きく変わっていくものです。特に大きな変化となるのが、出産。お互いに話題や興味関心の...