「小遣い月5万じゃ足りません」玉の輿婚を遂げた32歳妻、“メルカリ”バイトで見つけた嬉しい誤算

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-09-05 11:45
投稿日:2025-09-05 11:45

10歳年下の恋人との出会い

 相手は10歳年下の宗孝さん(24歳・フリー塾講師/独身)。

「四ツ谷にある有名大学出身で、家庭教師や塾講師をして月60万ほど稼いでいると聞いてびっくり。しかもクレゲは趣味で、人気商品の転売もしているんです。頭脳明晰で気配り上手。夫にはない若さと大らかさに惹かれてしまったんです」

 夫の「アニキ肌」に感じていた安心感は、今やただの強引さ。ケチでモラハラ気質な部分ばかりが目につくようになった。

 一方、宗孝さんは商品を取る「裏技」まで教えてくれた。

「狙った商品が取れない時は、店員さんにお願いして位置を少しずらしてもらうんです。ある程度課金してもダメなら、店員を呼べる裏技があったんですね。これは驚きでした。

 ゲーム中は、宗孝さんが隣で『もう少し右』『もっと手前に』などとアドバイスしてくれるんですが、その時に体が触れ合って、胸が高鳴ってしまって…。

 実は夫との営みは苦痛ばかり。しかも『元妻との子供がいるから、もう子供はいらない』と言い出す始末で、家庭はギスギス。そんな時に宗孝くんと逢うと、癒されて、女を取り戻せるんです」

自分が「昼顔妻」になるなんて

 デートは平日の午後、ゲームセンターの後、ラブホテルへ。

「彼と肌を重ねながら『今日の商品はいくらで売ろう?』『売れ残っているものと、抱き合わせで売ったら?』なんて真剣に話すんです(笑)。私も生活費を稼ぐのに必死ですから」

 そして夕方には家に戻り、夕食の支度をする。

「まさに、人気ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち』の世界です。朝は家族のために朝食を作り、家事をこなし、午後はゲームセンターからラブホへ。午後3時には彼の腕の中で、夕飯の献立を考えている…そんな生活です」

 ちひろさんは続ける。

「夫は資産を守ることに夢中で、私を女として見てくれない…でも、夫のケチが巡り巡って、宗孝くんと出会わせてくれたんですから、災い転じて福となす!ですね」

 そう言ってちひろさんは笑い、スマホを取り出した。メルカリで商品が売れた通知が届いたのだ。今では固定客もつき、安定収入になりつつあるという。

  ◇  ◇  ◇

 結婚には誤算がつきもの。

 だが、ちひろさんは「不幸な妻」に留まらなかった。

 夫に縛られながらも、自ら稼ぎ、恋をし、女を取り戻す。

 その姿は、まるで「人生というゲーム」を軽やかに楽しんでいるかのようだった。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

ラブ 新着一覧


“6単語”小分け送信で通知音ハンパねえ!LINEにみるイマドキ男子の生態
 大人になればなるほど、年下男子にキュン♡ とするのではないでしょうか? 母性本能が強くなり、年下男子が可愛く思えるよう...
恋バナ調査隊 2023-02-25 06:00 ラブ
「寄生された…」1円も出さない図々しい同棲彼氏に苛立つ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-02-25 06:00 ラブ
「高収入なのに金出せってイミフ」自らの女運を憐れむヒモ男
「冷酷と激情のあいだvol.131〜女性編〜」では、事実上の同棲中の恋人・トモキさん(仮名)に対して、お金にまつわる違和...
並木まき 2023-02-25 06:00 ラブ
「カップル旅行あるある」お金で喧嘩するのは目に見えている
 付き合いはじめて3カ月のラブラブな時期に旅行に出かけるカップルは多いとか。旅行中は相手の性格か見え、相性がハッキリわか...
恋バナ調査隊 2023-02-25 06:00 ラブ
男性のうざい武勇伝は強制終了が正解!ベストなあしらい方
 男はかっこつけようとする生き物。目の前に気になる女性がいるとしたら、その意識は格段と強まります。  そこでやらかしが...
恋バナ調査隊 2023-02-24 06:00 ラブ
宅飲みに誘われた!付き合っていない男だよ、上手な断り方は
 まだ付き合っていない男性から、宅飲みに誘われたらどう断っていますか?「もう少し相手のことも知りたいから、断って嫌われた...
恋バナ調査隊 2023-02-24 06:00 ラブ
40代彼女の“草”発言にゲンナリ…「あ、無理」と感じる男性たちの本音
 今回ご紹介するのは、40代の彼女を持つ男性の不満。直接彼女には言えないけれど、ひそかに「そこ無理!」と思っていることが...
恋バナ調査隊 2023-02-23 06:00 ラブ
優良物件!妻や彼女を大事にする「いいマザコン」の見抜き方
 恋愛や結婚相手を選ぶ際、あなたは何をNG条件にしていますか? 人それぞれとはいえ、きっと「マザコンだけは避けたい!」と...
恋バナ調査隊 2023-02-23 06:00 ラブ
「僕からは動きません」マッチングアプリで急増する“定型プロフ”に要警戒
 コロナ禍以降、すっかり市民権を得たマッチングアプリ。その中には首を傾げたくなるようなプロフィールをアップしている男性も...
内藤みか 2023-02-23 06:00 ラブ
デートのお礼LINEは二の矢三の矢を!「また今度」の社交辞令回避テク
 素敵な男性とせっかくデートまでこぎつけても、2回目につながらずフェードアウトしてしまう恋はたくさんありますよね。実は、...
恋バナ調査隊 2023-02-22 06:00 ラブ
本命彼女になりたい…男性を沼らせて手放せない女になる方法
 いつも彼女になれず、都合のいい女止まりになってしまう。彼女になっても全然大切にされない……。  男性になかなか大事に...
若林杏樹 2023-02-22 10:58 ラブ
既婚者マッチングアプリで出会った男性と“お寿司ランチ”した
「コクハク」の本コラムで、「既婚者マッチングアプリって?実際に使ってみた感想と注意点」を書いたのですが、今回はさらに深掘...
豆木メイ 2023-02-21 06:00 ラブ
黒歴史!借金、束縛、浮気常習…別れてよかった元カレ大集合
 交際中に「この人しかいない」「絶対結婚する!」と、相手に執着してしまう女性もいるでしょう。でも、もしかしたら“別れたほ...
恋バナ調査隊 2023-02-21 06:00 ラブ
マンネリ打破に!夫婦のラブホテルデートはメリットだらけ
 新婚の頃は夫への愛情でいっぱいだったのに、結婚生活が長くなり、子供が生まれてみると、すっかりときめきがなくなってしまっ...
恋バナ調査隊 2023-02-20 06:00 ラブ
サレ妻が浮気夫に復讐!ダメージ100倍・スカッと1000倍エピ
 世の中には、浮気や不倫をして、愛していたはずの妻を「サレ妻」にしてしまう夫が存在するようです。でも現代において、黙って...
恋バナ調査隊 2023-02-19 06:00 ラブ
私のテクじゃつまらない? 交際1カ月でのレスに悩む37歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-02-18 06:00 ラブ