10歳年下の恋人との出会い
相手は10歳年下の宗孝さん(24歳・フリー塾講師/独身)。
「四ツ谷にある有名大学出身で、家庭教師や塾講師をして月60万ほど稼いでいると聞いてびっくり。しかもクレゲは趣味で、人気商品の転売もしているんです。頭脳明晰で気配り上手。夫にはない若さと大らかさに惹かれてしまったんです」
夫の「アニキ肌」に感じていた安心感は、今やただの強引さ。ケチでモラハラ気質な部分ばかりが目につくようになった。
一方、宗孝さんは商品を取る「裏技」まで教えてくれた。
「狙った商品が取れない時は、店員さんにお願いして位置を少しずらしてもらうんです。ある程度課金してもダメなら、店員を呼べる裏技があったんですね。これは驚きでした。
ゲーム中は、宗孝さんが隣で『もう少し右』『もっと手前に』などとアドバイスしてくれるんですが、その時に体が触れ合って、胸が高鳴ってしまって…。
実は夫との営みは苦痛ばかり。しかも『元妻との子供がいるから、もう子供はいらない』と言い出す始末で、家庭はギスギス。そんな時に宗孝くんと逢うと、癒されて、女を取り戻せるんです」
自分が「昼顔妻」になるなんて
デートは平日の午後、ゲームセンターの後、ラブホテルへ。
「彼と肌を重ねながら『今日の商品はいくらで売ろう?』『売れ残っているものと、抱き合わせで売ったら?』なんて真剣に話すんです(笑)。私も生活費を稼ぐのに必死ですから」
そして夕方には家に戻り、夕食の支度をする。
「まさに、人気ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち』の世界です。朝は家族のために朝食を作り、家事をこなし、午後はゲームセンターからラブホへ。午後3時には彼の腕の中で、夕飯の献立を考えている…そんな生活です」
ちひろさんは続ける。
「夫は資産を守ることに夢中で、私を女として見てくれない…でも、夫のケチが巡り巡って、宗孝くんと出会わせてくれたんですから、災い転じて福となす!ですね」
そう言ってちひろさんは笑い、スマホを取り出した。メルカリで商品が売れた通知が届いたのだ。今では固定客もつき、安定収入になりつつあるという。
◇ ◇ ◇
結婚には誤算がつきもの。
だが、ちひろさんは「不幸な妻」に留まらなかった。
夫に縛られながらも、自ら稼ぎ、恋をし、女を取り戻す。
その姿は、まるで「人生というゲーム」を軽やかに楽しんでいるかのようだった。
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