Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方

こじらぶ ライター
更新日:2025-09-15 11:45
投稿日:2025-09-15 11:45

SixTONESのゴールデン帯冠番組への期待

 timeleszはSexy Zone時代に3大ドームツアーの経験があるが、今夏は新メンバーを迎えたばかりとあってアリーナツアーを開催。ファンの熱狂度が加速する中、今年末から来年初頭にかけ東京、大阪でのドームツアーが決定した。

 改名後のtimeleszは、王道アイドル路線に寄りフレッシュさに溢れている。新メンバーのパフォーマンスの成長過程が楽しめるだけでなく、タイプロでさらに評価を上げたオリジナルメンバーの佐藤勝利(28)、菊池風磨(30)、松島聡(27)との融合も物語性を感じさせる。新体制での楽曲が増えていけば、さらなる大規模ドームツアーも狙えそうだ。

 バラエティでは、2023年にゴールデン帯冠番組を持ったSnow Manに一歩遅れながら、SixTONESも今年4月から初のゴールデン帯冠番組「Golden SixTONES」(日本テレビ系。以下、「GOスト」)が放送開始となった。長寿番組「行列のできる相談所」の後継番組であり、日テレからの期待値も高い大抜擢だ。

 誰かを貶めることの無い平和な優しい雰囲気の中、男子校のようなわちゃわちゃ感がファンだけでなく一般視聴者の間でも好評だ。笑いのために全力を尽くすジェシー(29)や森本慎太郎(28)、俳優としてブレイクしても振り切った変顔もいとわない松村北斗(30)、彼らをまとめるバランサーの田中樹(30)など、とにかく6人のバランスが絶妙だ。

 もとより「GOスト」は若年層のコア視聴率が高かったが、それに加え先月末の「24時間テレビ」(日テレ系)から続けて放送された生放送SPが世帯視聴率13.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。それまで彼らの存在を知らなかった層にまで一気にリーチした。

策士・菊池風磨が率いるtimeleszの可能性

 一方、新生timeleszは今年4月から深夜帯ながら初の地上波レギュラー冠番組「タイムレスマン」(フジテレビ系)が放送されている。10月からは深夜帯2本目の冠番組「timeleszファミリア」(日テレ系)が開始することも決まった。

 バラエティで無類の強さを誇る菊池を中心に、自らイジられにいく原嘉孝(29)、天然おバカキャラの猪俣周杜(24)、高学歴で知性を醸し出しつつも懸命さが伝わる篠塚大輝(23)など、新メンバーのがむしゃらさがオリジナルメンバーを引っ搔き回し、新鮮な魅力を放っている。

 SixTONESは、2019年に3人を増員し9人体制となったSnow Manや、今年から新メンバーを加えたtimeleszに対し、最も長く現行メンバー6人で活動してきただけに、阿吽の呼吸から生み出される笑いや団結力では一歩上を行く。

 ただ、策士・菊池のもと、タイプロからの勢いを削ぐことなく高みに突き進むtimeleszも未知の可能性を秘めており、今後もSE社2番手争いは激化していきそうだ。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「ばけばけ」しめこ汁に“朝から残酷”の声もあるけど…ピーターラビットの話を思い出す
 突如、トキ(福地美晴)やフミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の前から姿を消した司之介(岡部たかし)。何日経っても家...
桧山珠美 2025-10-02 15:48 エンタメ
「ばけばけ」は往年の名作を越えられるか? 「虎に翼」から続く岡部たかしの“父親”像が楽しみだ
 この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)と外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)。怪...
桧山珠美 2025-09-29 17:50 エンタメ
「あんぱん」最終回。半年間、2人を見守ってきた視聴者にはグッとくる場面…ま、終わりよければすべてよし!
 のぶ(今田美桜)の病室に着いた嵩(北村匠海)は、にっこり笑うのぶの姿に胸がいっぱいになる。その後退院したのぶは、嵩に自...
桧山珠美 2025-09-27 15:10 エンタメ
timeleszの演出に賛否…中島健人ら初期メンバーの歌声に込められた真意。“8人体制”はどう継承していく?
 9月15日、timeleszがファンミーティング「timelesz SUPER FAMeeting~また夏が終わってい...
こじらぶ 2025-09-27 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)のプロポーズにキュン! 蘭子(河合優実)のモデルがあの作家なら…無事を祈る
 2年がかりで完成したテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送され、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)をはじめ、それぞ...
桧山珠美 2025-09-27 12:28 エンタメ
スキャンダル無縁!鈴木亮平が初期に演じた「クセ強キャラ」 4選。もっと評価されるべき“異彩を放った”役も
 現在公開中の『劇場版 TOKYO MER ~走る緊急救命室~ 南海ミッション』ではチーフドクターの喜多見幸太役を演じて...
zash 2025-09-25 11:45 エンタメ
「あんぱん」アンパンマンマーチの歌詞に込めた思い。千尋(中沢元紀)や寛先生(竹野内豊)の写真にホロリ…
 ある日、アンパンマンをテレビアニメ化したいとテレビプロデューサーの武山(前原滉)が訪ねてくる。だが嵩(北村匠海)は、ア...
桧山珠美 2025-09-25 15:44 エンタメ
【芸能クイズ】「畑芽育」を正しく読める? 他にもいる、実は“常用漢字外”の読み方をする芸能人は誰?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か
 のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真...
桧山珠美 2025-09-22 16:22 エンタメ
「あんぱん」嵩とヤムさんの再会にグッときた。でも顔をよく見たら…気になった“余計な”こと
 客席はたくさんの子どもたちで埋まり、その様子をカメラに収めるのぶ(今田美桜)。ミュージカルが終了すると、会場は大きな拍...
桧山珠美 2025-09-20 11:47 エンタメ
「あんぱん」のぶの“お手柄”総決算の回。ヤムさん(阿部サダヲ)と蘭子(河合優実)の繋がりは“前世”からの縁なのか?
 のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
桧山珠美 2025-09-18 17:16 エンタメ
加藤清史郎の“奇跡の成長”を「放送局占拠」で見た。寺田心ら子役出身者がイケメンになっている件
 加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...