藤木直人「最後の鑑定人」彼の新たな代表作となりそうなドンピシャの役柄
更新日:2025-09-10 17:03
投稿日:2025-09-10 17:00
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】
藤木直人は不思議な俳優だ。コンスタントにドラマで見るし、主演作も少なくない。だが、代表作がすぐに出てこない。
上戸彩と共演した「高校教師」(TBS系)は、もう20年以上前の作品だ。昨年、医師を演じた「D&D~医者と刑事の捜査線~」(テレビ東京系)も寺島進のクセ者刑事のほうが目立っていた。
その意味で、「最後の鑑定人」(フジテレビ系)は新たな代表作となるかもしれない。土門誠(藤木)は元科捜研のエース。卓越した技術で「最後の鑑定人」と呼ばれ、現在は土門鑑定所を主宰している。ただし、彼と研究員の高倉柊子(白石麻衣)がいるだけだ。
確かに鑑定の腕はいい。遺産をめぐる承諾殺人、DNA鑑定の操作による冤罪事件などの真相を明らかにしてきた。信条は「科学は嘘をつかない」。愚直なまでの科学信奉者で、人とのコミュニケーションはやや苦手だ。
また鑑定には絶対の自信を持っているが、元妻で科警研所属の尾藤宏香(松雪泰子)や、高倉柊子にやり込められたりする。その極端な理系男子ぶりと浮世離れした純粋さの同居がどこかユーモラスで見ていて飽きない。このドラマの見どころは鑑定による逆転劇だが、最も魅力的なのは主人公のキャラクターなのだ。
原作は岩井圭也の小説。「科捜研の女」ならぬ「元科捜研の男」は、早大理工学部卒の藤木にドンピシャの役柄となった。
(碓井広義/メディア文化評論家)
エンタメ 新着一覧
【この写真の本文に戻る⇒】“冬季五輪夫婦”上村愛子&皆川賢太郎離婚の衝撃。「円満離婚」するカップルは揉めてないのは本当か...
天神のゲームセンター近くでギャルたちに出くわした結(橋本環奈)が、しつこく博多ギャル連合(ハギャレン)への加入を求めら...
書道部に入った結(橋本環奈)は、先輩の風見(松本怜生)の言動に心ひかれるようになり、青春を謳歌している気分になるが、ク...
平成16年、福岡県糸島で農業を営む父・聖人(北村有起哉)、母・愛子(麻生久美子)、祖父・永吉(松平健)、祖母・佳代(宮...
菅田将暉(31)は見るたびに印象が違います。たとえば、先日の「あさイチ」(NHK)プレミアムトークに出演した際は、「デ...
夏ドラマで“シングルファーザー”設定かぶりで話題となった、Snow Man・目黒蓮さん(27)主演の「海のはじまり」(...
さまざまな仕事をかけ持ちし、多忙な毎日を送る優未(川床明日香)。花江(森田望智)もひ孫に囲まれ平穏に暮らす。航一(岡田...
来たる9月28日、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』と題して...
最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志...
2024年夏ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も話題を振り撒いてくれた数々の作品がありましたが、みんなの率直な感...
寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が訪ねてきて、孫を助けてほしいと寅子にすがる。
そん...
大石静氏脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』、クドカン節がさく裂するフジテレビ系『新宿野戦病院』など、昨今放映されている...
わたくしたちイケメン愛好者の間で、常々イケメン知事と注目しておりましたのが、北海道の鈴木直道知事、青森県の宮下宗一郎知...
桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥って...
2022年12月に、鳴り物入りで韓国大手事務所「HYBE」傘下の「NAECO」に移籍したものの、今年8月、2年も経たず...
【この写真の本文に戻る⇒】真田広之も“シタ夫”経験者…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点