なぜおばさんは“早朝ウォーキング”するのか? 運動音痴の私が中年になって実感した朝

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-09-17 11:45
投稿日:2025-09-17 11:45
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第45話は「更年期の運動習慣とは」。

運動ポテンシャルゼロの私が…

 「バランスの取れた食事と、適度な運動と、規則正しい生活」

 中年域に突入してから、病院や医療系のホームページ、SNSなどで幾度となく示されてきた魔の言葉だ。一人暮らしで食事バランスを取るのも難しいので、やや気遣う程度ならなんとかクリアできている。規則正しい生活は、45歳を越えると体に無理が効かなくなってくるし、勝手に早寝早起きをするようになり、徹夜もなくなる。加齢とは理に適った部分もあるのだ。

 問題は適度な運動である。

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 そもそも私は抜群に運動神経がなく、人生で体を動かして喜びを感じた経験がない。記憶定かではない幼少期はあったのかもしれないけれど、えーと、記憶はない。おばさんになった現在も、座業を生業にしていると、1日の歩数が100歩もザラだ。

 それでも若いうちから生活に危機を感じていたのか、スポーツクラブも住まいの近くで5ヶ所、パーソナルジムは1ヶ所、ピラティス1ヶ所、ヨガ1ヶ所など、体を動かそうとしている心意気だけが残る。同年代で筋トレやマラソンを日課にしている人物を見ると、本当にうらやましい。運動ポテンシャルを私は母の体内に置いてきてしまったらしい。以前、このエッセイで「水泳を始めた」と書いたが、更年期の体調不全もあって(言い訳か!)最近は休みがち。なかなか遠いぞ、「適度な運動」。

 そんな私が最近、朝、歩き始めた。これまでの運動歴を見て、継続性は疑ってもらって構わない。

小林久乃
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コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

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