「愛の、がっこう。」最終回で広がる“竹千代ロス”…坂口涼太郎の"舎弟キャラ”が視聴者に愛されたワケ
評判の良いドラマには、愛される脇役が必ずいる。今期なら、9月18日が最終回の「愛の、がっこう。」(フジテレビ系=木曜夜10時)にホストの竹千代役で出演中の坂口涼太郎(35=写真)が代表格か。
「愛の、」は木村文乃(37)演じる高校教師の愛実と、Snow Manラウール(22)演じる歌舞伎町のホスト・カヲルの《禁断なのに純愛な”愛”の物語》(公式サイトから)なのだが、単なる恋愛ものではなく、カヲルのディスレクシア(読み書き障害)や毒親問題なども織り込まれていて、それらがグンと物語に深みを与えている。
「何かと問題が噴出したフジテレビの放送だったこと、ホストの世界が描かれていることなどがマイナスになり、無料動画配信サイトTVerのお気に入り登録数は、初回放送翌日でも34万とかなり寂しい数字でした。が、口コミで《面白い》という声が広がり始め、7月13日には45.1万に。現在は76万人超え(15日現在)と驚くほど増えています」(テレビ誌ライター)
SNSでは《終わってほしくない!》と”別れ”を惜しむ声が多いが、そんな中でも目立っているのは坂口演じる竹千代へのラブコール。竹千代はカヲルの弟分で、何くれとなくカヲルの面倒を見る、というキャラクター。4日放送回で「地元に帰る」という設定で姿を消しており、11日の放送回には出演がなかったため、《また出てきてくれるかしら》《いないと寂しい》なんて”竹千代ロス”を訴える声も。
「実生活では坂口さんはラウールさんよりひと回り以上お兄さん。なのに、ドラマでは圧倒的な舎弟感を醸し出し、《可愛い》という人気キャラになりました。ドラマは決してふわふわ夢見るような恋愛ものではないので、つらい展開が多い。その中で竹千代のひょうきんさとチャーミングさに救われた視聴者は多く、《竹千代登場シーンだけが癒やし》などと評判になっていました」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。
竹千代を演じる坂口は、個性的な顔立ちと達者な演技で存在感を発揮している。俳優デビューは2010年公開の映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」。
「坂口さんは中学時代からダンスを習っていたので、折に触れてキレッキレのダンスを披露している。また、ファッションセンスが素晴らしく、スカートなどもスタイリッシュにはきこなす。かと思えば、バラエティーではテンポのいい関西弁で周囲を沸かせますし、最近はエッセー集も出版しました。演技は言わずもがなで、実に多才な人です」(在京キー局ディレクター)
前出の山下真夏氏はこう付け加える。
「演技の間合いや表情、コメディーセンスが抜群なところから、藤井隆さんがこれまで演じられてきたような役柄を坂口さんが継いでいくのかなという気がします。『愛の、』は『昼顔』と同じスタッフによる制作ですが、それなら映画化もあり得る。『昼顔』の映画はドラマの世界観を壊さずにちゃんと面白かったので『愛の、』も映画になっても期待できそうです」
映画化のあかつきには、愛されキャラの竹千代には必ず出演してほしい。
◇ ◇ ◇
低空飛行だった「愛の、がっこう。」の評価はしり上がりに上昇した。関連記事【もっと読む】木村文乃×ラウール「愛の、がっこう。」低空飛行から涙腺崩壊へ…評価を上昇させた演技力と脚本の凄み…では、その秘密に迫っている。
エンタメ 新着一覧