スキャンダル無縁!鈴木亮平が初期に演じた「クセ強キャラ」 4選。もっと評価されるべき“異彩を放った”役も

zash
更新日:2025-09-25 11:45
投稿日:2025-09-25 11:45

 現在公開中の『劇場版 TOKYO MER ~走る緊急救命室~ 南海ミッション』ではチーフドクターの喜多見幸太役を演じており、今や押しも押されもせぬ日本のトップ俳優の座を欲しいままにしている、鈴木亮平さん。

 近年では、NHK大河ドラマ『西郷どん』やTBSドラマ『下剋上球児』など、正統派の実力派俳優というイメージが定着しつつある鈴木さんですが、実はブレイク前夜から直後にかけては、あまりにもクセが強すぎるキャラクターを演じていたことをご存じでしょうか?

 昨年、NETFLIXの映画『シティハンター』における大胆な演技も大きな話題となった鈴木さんが「キャリア初期」に演じたクセ強キャラたちを振り返ってみましょう。

【こちらもどうぞ】国宝級・吉沢亮が帰ってきた! 孤高→柔和なイケメンにチェンジ。手越祐也ら“やらかし男子”たちのその後

クセ強度MAX『HK 変態仮面』色丞狂介(2013)

 2006年の俳優デビュー以降、長らく下積み時代が続いた鈴木さんにとってのブレイク作品と言えば、世間一般的にはNHK連続テレビ小説『花子とアン』だと言われています。しかし、それ以前にも映画ファン界隈では大変な注目を集めた作品がありました。2013年公開の映画『HK 変態仮面』です。

 本作は、「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた同名マンガを福田雄一監督が実写化した意欲作。鈴木さんは、パンティをかぶると驚異的なパワーを発揮する主人公の色丞狂介役を演じました。

 当時30歳にして高校生役に扮する時点でクセ要素を感じさせますが、パンティをかぶると変態の血が騒ぐという設定は、クセ強度MAX!その変態仮面のコスチュームに関しても、ブリーフを肩まで伸ばしたものを身に纏い、網タイツを履き、顔にはパンティというもはや映画館で上映して良いものかと心配になるレベル…。

 スクリーン全体に‘‘おいなりさん''がドアップで映る場面では劇場全体が笑いに包み込まれていました。ここまで振り切った演技は、鈴木さんにしかできないとさえ思わせます。

 コメディ要素ばかりでなく、変態仮面の肉体美は言わずもがな素晴らしいの一言につき、この時から役柄に合わせて身体を作り込むストイックな役作りは健在。

 続編となった『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』(2016)では、アクションにも磨きをかけ、もはやアメコミヒーローと並び立てるほどのクオリティにまで仕上げました。後の『シティハンター』にも通じる部分があり、鈴木亮平ファンであれば観ないのは損です。

子どもの頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ
旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?
 2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
こじらぶ 2025-04-12 06:00 エンタメ
「あんぱん」阿部サダヲの配合絶妙な演技。高知つながりで“しょくぱんまん”登場!
 元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを...
桧山珠美 2025-04-09 17:20 エンタメ
『あんぱん』RADWIMPSの主題歌は本当に「合っていない」のか? 正統派・朝ドラOPの真逆を貫いた意味
 2025年3月31日より、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送が開始された。国民的キャラクター「アンパンマン」生みの...
「R-1」さや香・新山や吉住らベテラン勢はなぜ負けた? 売れっ子は予選で有利、決勝で不利な理由
 最もおもしろいピン芸人を決める「R-1グランプリ2025」(フジテレビ系)が3月8日に開催された。決勝常連組やベテラン...
帽子田 2025-04-09 09:48 エンタメ
ヤムおんちゃん草吉はあんぱん代をきっちり集金。ジャムおじさんとは違う“先導”に期待膨らむ
 草吉(阿部サダヲ)のあんぱんを食べて、生きる力をもらった朝田家。羽多子(江口のりこ)は内職の仕事を始め、釜次(吉田鋼太...
桧山珠美 2025-04-07 17:20 エンタメ
「あんぱん」ウラの見所~初週からブチかまし!細部に神経が行き届いた作品だと印象付けた中園脚本
 結太郎(加瀬亮)があの世に旅立ち、悲しみに暮れる朝田家。しかし、のぶ(永瀬ゆずな)は一粒の涙も流さなかった。そんなのぶ...
桧山珠美 2025-04-05 06:00 エンタメ
“百戦錬磨”香川照之ゆえの提案「全6話、スイッチを仕込んでいます」【主演ドラマ『災』インタビュー】
「連続ドラマW 災」(WOWOW、6日22時スタート)は、湿り気を帯びた陰鬱な雰囲気とぞわりとする劇伴が感情を揺さぶる不...
朝ドラ「あんぱん」の描写に25年前の“名台詞”が…CA役だった松嶋菜々子の変わらぬ美貌はさすが過ぎる
 ある日、のぶ(永瀬ゆずな)は千尋(平山正剛)とシーソーに乗る嵩(木村優来)を見かけるが、千尋が軽くて動かない。そこでの...
桧山珠美 2025-04-02 17:20 エンタメ
「あんぱん」ヒロインの着物がオレンジ色の納得。ドキンちゃんのモデルゆえの演出
 昭和初期、家族の愛情をたっぷり受けて育った少女が高知の町中を勢いよく駆けていく。「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ(永瀬ゆ...
桧山珠美 2025-03-31 17:20 エンタメ
朝ドラ「あんぱん」男性俳優陣がめちゃ豪華! 赤楚衛二路線で大ブレーク必須な最注目の若手は?
 31日(月)から新しい朝ドラが始まります。その名も連続テレビ小説「あんぱん」。あの「アンパンマン」の作者やなせたかしと...