「あんぱん」アンパンマンマーチの歌詞に込めた思い。千尋(中沢元紀)や寛先生(竹野内豊)の写真にホロリ…

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-09-25 15:44
投稿日:2025-09-24 17:20

第26週「愛と勇気だけが友達さ」#128

 ある日、アンパンマンをテレビアニメ化したいとテレビプロデューサーの武山(前原滉)が訪ねてくる。だが嵩(北村匠海)は、アンパンマンを傷つけられたくないと言って断ってしまう。諦めきれない武山は数日後にまたやってくる。

 不在だった嵩にのぶ(今田美桜)が彼の熱意を伝えると、嵩はようやく引き受けることに。嵩は主題歌の歌詞も担当し、書き上げた歌詞をのぶに見せると、のぶの目に涙が。歌詞に込められた想いとは――。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か

【本日のツボ】

のぶの一声でアニメ化決定!

 ※※以下、ネタバレあります※※

 突然、訪れたテレビプロデューサーの武山。「アンパンマン」のテレビアニメ化をしたいと申し出ます。のぶに「武山さんはどのキャラクターがお好きなんですか?」と訊かれ、「日によって変わるんですが、今日は“かびるんるん”が好きです」と即答する武山。

「“かびるんるん”! 大勢でワーッと現れて、可愛いですよね」とのぶ。「あの絵本は…」と言うノブの言葉に食い気味に「1983年4月ですね」と武山。

「発売された絵本は全部擦り切れるほど読んでいますから」とのこと。「『アンパンマン』の生き字引みたいな方ですね」とのぶに言われ、溢れんばかりの「アンパンマン」愛を語り出します。

 ところが、嵩は、「前にも一度アニメ化の話があってね。設定を変えてくれって言われたんだ。あんぱんの顔をしたヒーローが、悪者をこてんぱんにやっつける話にされそうになって…僕はアンパンマンを傷つけられたくないんですよ」と、武山の申し出を断りました。

 数日後、諦めきれず、やってきた武山。嵩の不在を伝えると、のぶに「奥様、お願いします。子どもたちのために、アンパンマンを飛ばせてください!」と頭を下げます。

 のぶに頭を下げたところで…と思いましたが、ここでもやはり、全てはのぶの采配によって決まる流れに持っていきたかったのでしょうか。結果的には正解だったようです。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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