「恋愛は効率か、それとも不要か?」タイパ世代に広がる新しい恋愛観。20代で結婚相談所に登録も

コクハク編集部
更新日:2025-10-10 08:00
投稿日:2025-10-10 08:00

20代で結婚相談所に登録した女性も

 そこでコクハク編集部は恋愛に対する捉え方の分岐を探るべく20代女性に聞き取り調査を実施。

「キャリア形成に大事な20代だからこそ、無駄なく効率的に付き合いたいです。なので、先日結婚相談所に登録を済ませました」(26歳・女性)

 なるほど、彼女にとって交際は「安定した将来への投資」と言えるのでしょう。

「恋愛以外の娯楽」が生む多様化

 一方で「無駄に恋愛するより趣味を充実させたい」という“保留派”の20代も。

「私は22歳の大学生なんですが、いまは恋愛より推し活や友達との時間に夢中です。結婚願望はあるけど、急ぐ必要はないかなと思っています」(22歳・女性)

  この現象の背景には、推し活やゲーム、SNSなど恋愛に代わる娯楽の充実があるのではないでしょうか。

 推し活は「片思いのドキドキ」を安心して楽しめる場であり、ゲームは「努力が必ず報われる恋愛」のような達成感を与えてくれます。さらにSNSは「いいね」や共感を通じて恋人からの承認に近い満足感をもたらします。

 いずれも現実の恋愛と同じように心を動かしながら、より安全で即効性があり、自分のペースで楽しめる点が若者に支持されているのかもしれません。

 アラフォー 、アラフィフ世代にとって恋愛は青春の通過儀礼でしたが、今は「効率を求める投資」「他の充実で代替可能」という選択肢が並び立っているのでしょう。

恋愛観の変化をどう受け止めるか

「大失恋の一つや二つ経験して当然だし」と強がりながら、思い出の曲のイントロに涙するのはもう古いのでしょうか。

 効率を追求する若者の姿は、40代の我々から見ると若干せわしなく感じられます。

 しかし、その根底には「限られた時間を最適に使いたい」という切実な思いがあるのでしょう。

 20代なんてほんの一瞬ですものね。温かく見守ってあげたいものですな。

「20代~40代未婚男女の恋愛における結婚に関する調査」概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
https://machetalk.jp/media/unmarried-dating-consciousness-survey/

対象エリア:日本全国
対象者  :20歳~49歳の未婚男女
調査期間 :2025年7月22日~29日
有効回答 :368名※
※性別・年齢層の人口分布を考慮したサンプリング

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「10年前から決めていた」夫と不倫相手の妊娠騒動を耐えた45歳女の復讐
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-19 14:52 ラブ
おいおい…既婚者からLINEで告白、どうかわす? NG返信で1つですべてを失うかも!
 既婚者にLINEで「好き」と言われたら、どう返信するのがよいのでしょうか?  実際に経験がある女性たちにやりとりを見...
恋バナ調査隊 2025-04-19 06:00 ラブ
「女は求められてなんぼよね」還暦女とも男女の仲に…若旦那を共有するセレブ妻らの同盟 #3
 静香さん(35歳茶道講師/既婚子供アリ)は、祖母、母と3代にわたり、都内の邸宅で茶道教室を開いている女性だ。彼女は懇意...
蒼井凜花 2025-04-18 06:00 ラブ
会えなくて不安…彼と休みが合わない問題、どう乗り越えた? 長続きカップルに聞く秘訣
 休みが合わないカップルは、寂しさや不安が膨らんだり、相手への気持ちが分からなくなったりしがち。ただ、長く順調に付き合っ...
恋バナ調査隊 2025-04-18 06:00 ラブ
専業主婦なんてもってのほか! 正社員じゃなくなった途端、モテなくなっちゃう婚活の超リアル
 正社員の時には、婚活アプリに男性からのアプローチがたくさん届いていた……それが退職して無職になった途端、激減したという...
内藤みか 2025-04-17 06:00 ラブ
夫の育成に失敗した女たちの悲劇。「門限0時」に設定したら帰ってこなくなっちゃった!
「夫にはこうであってほしい」と、夫の育成を試みる女性もいるのではないでしょうか? でも育成方法を間違えると、自分で自分の...
恋バナ調査隊 2025-04-16 06:00 ラブ
「もう向き合う気力もない」夫婦のセックスレスに疲れました。自分を守るたったひとつの方法は?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  セックスレスや夫...
豆木メイ 2025-04-15 06:00 ラブ
「GPSアプリ入れて」と要求されたらどう思う? アラサーアラフォー世代の男性のホンネ
 相手がどこにいるのかリアルタイムで把握できるGPSアプリ。若いカップルの間では利用している人が少なくないようです。 ...
恋バナ調査隊 2025-04-15 06:00 ラブ
「ドキドキしてる」にテンション爆上がり!デート前日のLNEは女からが吉
 意中の彼とのデートが間近に迫っている女性は必見! 今回は、男性が喜ぶデート前日のLINEをご紹介します。いったい男性は...
恋バナ調査隊 2025-04-13 06:00 ラブ
「俺もいいトシのおじさんですから」燃える恋愛より穏やかな関係を求める52歳男性の達観
「冷酷と激情のあいだvol.241〜女性編〜」では、カツノリさん(52歳・仮名)との交際を検討している瞳さん(47歳・仮...
並木まき 2025-04-12 06:00 ラブ
「寂しいアラフィフ女認定は嫌!」自分のブランディングに翻弄される47歳女性の見栄
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-04-12 06:00 ラブ
「色白のお肌がいっそう映えますね」呉服屋・イケメン若旦那は熱海の旅館でマクラ営業? #2
 静香さん(35歳・茶道講師/既婚子供アリ)は、祖母、母と3代にわたり、都内の邸宅で茶道教室を開いている女性だ。彼女は懇...
蒼井凜花 2025-04-11 06:00 ラブ
年親を安心させたい。でも、30代で付き合った不倫相手が忘れられません(44歳女性、IT勤務)
 都内のIT企業で働く44歳女性です。年収は1000万円弱で、経済的には自立していますし、年齢的にも子供も望んでいません...
植草美幸 2025-04-11 06:00 ラブ
どんな“優良物件”も劣化させちゃう悲しきモンスター! 男をダメにする女の5つの特徴
「男を見る目がない」「ろくな男がいない」と嘆いている女性の中には、男をダメにする女が含まれているのも事実。あなたもそんな...
恋バナ調査隊 2025-04-11 06:00 ラブ
アラフォー妻が実践するセックスレス解消の秘技。夫と再び燃え上がった3つのステップ
「ダンナがしてくれなくて…」とセックスレスに嘆く女性は少なくありません。  近頃は女性用風俗や恋人レンタルに癒やしを求...
内藤みか 2025-04-10 06:00 ラブ
「気になる人」と「好きになる人」の違いとは? 自分の恋愛感情を6つの判断軸で考えてみよう
「気になる男性がいるけど、恋愛感情として好きになっているかはわからない…」と自分の気持ちに疑問を抱いている女性、必見。今...
恋バナ調査隊 2025-04-10 06:00 ラブ