フワちゃんを許すことが“大人”なのか? 非常識な人にブチギレるのは当たり前ではないのか

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2025-10-10 13:06
投稿日:2025-10-10 11:45

伊集院光は当時から怒っていた!

 だがしかし、です。

 昨夏に彼女がメディアから姿を消して以来、日本国民が我に返りました。無礼な振る舞いも笑って許すべしという「大人」のニュースタンダードとやらが、時代の歪みが生み出した“まやかし”だったことに気付いたのです。

 冷静になった我々は、「礼を欠いた態度や非常識な振る舞いをする人物にはマジ切れしていいし、普通にちゃんと注意すべき」――そんなめちゃくちゃ当たり前のことを思い出したのです。

 ちなみに前述の伊集院光さんは、現在はフワ様に対して好意的な態度で応援しているのですが、ブレイクしたての彼女にしっかり怒ることができていた数少ない芸能人でした。伊集院さんはテレビ局のメイク室にて、挨拶もなしにフワ様に隠し撮りされ、勝手にSNSにさらされたことがあり、キレていたのです。

 伊集院さんが、フワ様の無礼を笑って許すべしという“まやかし”の大人像に惑わされることなく、ブレイク当時の彼女にもしっかりと「NO」を突き付けていたという事実は、本当に素晴らしい。伊集院さんは「真の大人力検定」に大合格していたというわけです。

 筆者も当時、“まやかし”の大人像を受け入れてしまっていたので、自戒の念を込めて言わせていただきます。

「真の大人力検定」のプロフェッショナル

 その時代の一時の空気感に惑わされず、常に冷静に物事を判断して、間違っていることを間違っているとしっかり言える人こそ、「真の大人」である、と。

 フワ様は日本国民に対して「真の大人力検定」を出題してくれていた、ありがたいプロフェッショナルだったのです。

堺屋大地
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コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
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