「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

更新日:2025-10-01 17:03
投稿日:2025-10-01 17:00

《バンドって金で揉めてるイメージ》ーーこんな声も聞こえてくる。

 1990年代に人気だったビジュアル系バンドで、代表曲に「1/3の純情な感情」がある「SIAM SHADE」のメンバー・DAITA(54)が、残り4人のメンバーを訴えていたと配信中の「デイリー新潮」が報じている。記事では、DAITAによる作曲、編曲の計38曲の演奏の停止、さらには「SIAM SHADE」名での活動の差し止めを求めて8月に提訴していたという。

「SIAM SHADE」は2002年に解散し、期間限定で4度復活も16年を最後に活動は休止したままだが……。

「報道では、グループのライブやグッズ販売などの収益の管理業務やメンバー個々への分配はDAITAさんの個人会社が請け負っていて、ほかの4人がDAITAさん側が"中抜き"したのではないかと疑い、その後、法廷沙汰になったというもの。一応、昨年9月に和解が成立しています。しかし、4人が新メンバーを迎えて『SIAM SHADE』の活動を始めたことで、再び騒動に発展したようです」(週刊誌記者)

 また、『SIAM SHADE』とともに今年デビュー30周年を迎えた『SOPHIA』がユニットを組み『SIAM SOPHIA』を結成。10月にライブを開催するが、DAITAは入っていないことから、双方のファンから複雑な声があがっている。

■「チェッカーズ」や「X JAPAN」も金銭絡み?

 バンドの不仲による解散はこれまでも数多くあった。過去には「米米CLUB」の石井竜也(66)が一時解散したのは自身が映画監督業で失敗し、10億円超の借金を作ったからと話している。ほか、「チェッカーズ」や「BOOWY」「X JAPAN」「キャロル」などは解散時にメンバーの不仲を報じられているが……。

「表向きは方向性の違いとして解散するバンドは多いですが、実際は作詞作曲するメンバーの分配やグッズなどの収益を巡った金銭トラブルは少なくありません。例えば『チェッカーズ』は、メンバーの高杢禎彦さんが暴露本で解散の原因を藤井フミヤさんとして金銭問題にも触れて騒動になりました。『X JAPAN』の場合、解散から10年後の2007年に再結成しましたが、18年のライブを最後に活動はありません。YOSHIKIさんとToshlさんの間に金銭トラブルなどの原因で軋轢が生じたことが原因と報じられています」(音楽誌ライター)

 一方で、昨年デビュー30周年を迎えた「GLAY」はメンバー仲がいいことで知られる。ギタリストのTAKURO(54)はその理由をYouTubeのインタビューで、移動の車は「30年間2台制」とし、4人メンバーのペアは行く場所によって変わるが、移動を共にすることで互いの興味などを共有し、会話が生まれると話していた。

「ボーカルのTERUも昨年、音楽カルチャー誌『Rolling Stone Japan』のインタビューで、続けていくことの美学を語っています。2000年代に入って忙しすぎてメンバーのJIROがフラストレーションをためていた時期、解散の危機があったそう。しかし、メンバーで話し合い、《メンバー同士の話ではなく、会社と戦おう》と結束を強めたと明かしています。実際『GLAY』はメンバーで、09年に以前契約していた元事務所相手にグループの147曲について著作権を求めた訴訟の判決で勝訴。元事務所側は未払いの印税や専属契約料6億7000万円の支払いを命じられています。GLAYと同様、結成以来解散していない"老舗"バンドといえば、『ラルクアンシエル』と23年にボーカルの櫻井敦司さんを失くした『BUCK-TICK』。バクチクもファンや別のグループから、仲の良さが話題になるバンドです」(前出のライター)

 また、「THE YELLOW MONKEY」や「LUNA SEA」は解散時は不仲を指摘されたが、一度距離を置いて再結成したことで「仲が良くなった」とファンから好評のバンドもある。

  ◇  ◇  ◇

 過去にはラルクのhydeがGLAYのTERU批判と話題になっていたが、あれは一体?関連記事【こちらも読む】《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議…では、当該の発言が起こした騒動について伝えている。

エンタメ 新着一覧


公園ランチの約束は叶うのか? 花岡の“しょんぼり言動”が不穏すぎる
 ホーナー(ブレイク・クロフォード)から子供たちにとチョコレートをもらった寅子(伊藤沙莉)は、公園で花岡(岩田剛典)に再...
桧山珠美 2024-06-06 17:00 エンタメ
いよいよ裁判官編。NHK制作陣の遊び心、8時14分過ぎに見たり
 昭和22年3月。新しい日本の憲法に希望を見出した寅子(伊藤沙莉)が向かったのは法曹会館。そこには空襲で被害を受けた司法...
桧山珠美 2024-06-03 16:05 エンタメ
「虎に翼」お宝物件!三山凌輝はピアスにアクセジャラジャラの“チャラ”男
 先週のNHK朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)にとって、悲しみの連続でした。...
刮目!伊藤沙莉“静”の演技、「佐田優三 仲野太賀」表示も期待は泡沫に…
 これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。  寅子(伊藤沙莉)は何事もなか...
桧山珠美 2024-05-30 19:10 エンタメ
古谷徹は“あの役”降板?声優不倫騒動の後始末、カギは「キャラの私物化」
 レジェンド声優・古谷徹(70)の不倫報道が世間を騒がせている。 『文春オンライン』よって報じられた37歳年下女性...
優三も草葉の陰で苦笑い? 前代未聞な別れの“懺悔”は直言らしい名場面に
 直言(岡部たかし)は栄養失調と肺炎でもう長くはないと診断される。直言が大事なことを隠していたと知った寅子(伊藤沙莉)の...
桧山珠美 2024-05-30 18:50 エンタメ
「見るんじゃない」と直言。ダチョウ倶楽部の“押すなよ、押すなよ”を彷彿
 直言(岡部たかし)の体調が優れない。寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)はマッチ製造の仕事を紹介してもらい、はる(石田ゆ...
桧山珠美 2024-05-28 15:30 エンタメ
視聴率苦戦だから失敗に物申す!山下智久と錦戸亮、5年ぶり民放作の意義
 山下智久(39)が主演を務める「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、錦戸亮(39)がキーマンとして出演する「Re:リベ...
こじらぶ 2024-05-25 06:00 エンタメ
「おいしいものは一緒に」出征前の河原デート。はて?初回を思い出すと…
 寅子(伊藤沙莉)は訪ねてきた後輩の小泉(福室莉音)から、女子部が閉鎖されることになったと知らされる。  今年は高...
桧山珠美 2024-05-24 15:30 エンタメ
優三の優しさシャワー全開!寅子のゴロゴロ床入り作戦も大成功だった神回
 昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中...
桧山珠美 2024-05-21 15:30 エンタメ
朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ
角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...
「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ