NHK「ばけばけ」ヒロインの母・池脇千鶴“40代の飾らない姿”に共感続々…かつては体当たり役も

更新日:2025-10-02 17:03
投稿日:2025-10-02 17:00

 9月29日から放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』で主人公・松野トキ(高石あかり)の母であるフミを演じる女優の池脇千鶴(43)に注目が集まっている。ドラマの舞台は明治中期の島根県松江。出雲大社の上官の家の出身で優しくしっかり者の母親役は、池脇のイメージにピッタリだろう。しかし、視聴者を驚かせたのは容姿の変貌ぶりだ。ふっくらとした顔立ちや貫禄があるいでたちから“大化け”したと話題になり、《ばけばけとは池脇千鶴のこと?》と揶揄されているほどだ。

 1997年に15歳でデビューした池脇。三井のリハウスガールで透明感ある“美少女”として人気に。2001年に「ほんまもん」でヒロインを務めて以来、朝ドラ出演は24年ぶりだ。今回の変貌には驚きの声があがるも、大半は好意的な反応だ。

《変にアンチエイジングに走ってなくて好感度しかないよ》《池脇千鶴がとてもよい。いつもの浮世離れした奇麗すぎる母とはまた違ってリアリティーある》《ばけばけ初見だが、池脇千鶴のビジュアルすごくイイ!あのふくよかさ!ちゃんといそうなお母さん!》

■21年の主演ドラマでは“劣化”と批判も受けたが……

 「池脇さんは演技派女優として、主役から脇役、清純派から濡れ場までオールマイティーに演じられます。役柄のイメージやスキャンダルもなく清純派を保ちながら、2003年には映画『ジョゼと虎と魚たち』で障害のある女性を演じたが、恋愛関係となる主演の妻夫木聡さんとのバストトップをあらわにした濡れ場が話題になりました。14年にも映画『そこのみにて光輝く』でも、主演の綾野剛さんと激しい濡れ場を演じています。その後、ドラマでもあまり見る機会はなかったのですが、世間を驚かせたのが久々の主演を務めた21年の東海テレビ放送のドラマ『その女、ジルバ』です。40歳で平均年齢70代の高齢スナックのホステスとして勤める難役ですが、この時も体形や顔立ちが“年相応”で“劣化”したなどと厳しい声も上がりました」(女性誌ライター)

 同年代の女優の美容やアンチエイジングが話題になる昨今、あえて逆行しているように見えるが……。今回の朝ドラが始まると先のように意外な反応が飛び交う。視聴者が中高年から高年齢の主婦層も多いことも関係しているという。

「40代、50代でも“年齢不詳”のきれいな女優はごまんといます。しかし役柄相応のリアリティーに欠ける。視聴者からイメージと違うといった評判につながるケースも多い。池脇さんは演技力はもちろん、濡れ場などのタブーもなく、役柄にあわせて体重の増減も“すっぴん”もみせられる。とはいえ元はきれいな女性ですから、俳優さんとの釣り合いも保てます。アンチエイジングに疲れた中高年層の働く女性や主婦層からは、飾らない姿に共感されています」(前出のライター)

 時代のニーズにもマッチしたのだろう。同世代女優には真木よう子(42)、深田恭子(42)、柴咲コウ(44)など個性派が揃う。だが、ライバルになるタイプはいなさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 2003年の清純派女優時代に熱愛が報じられたお相手は今?●関連記事【こちらも読む】強かった結婚願望…新井浩文が抱えていた苦悩と裏の顔…もあわせてご覧ください。

エンタメ 新着一覧


タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...