更新日:2019-09-08 06:28
投稿日:2019-09-08 06:00
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大盛況のマスコミ向け試写会
38歳で早逝した天才作家、太宰治を俳優の小栗旬が演じている映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」。劇場公開前に行われたマスコミ向け試写会は大反響で、予約しないと入れないほどの大行列でした。
筆者は本作の出演キャストを取材するため席をリザーブしましたが、それでも映画館へは入れず。結局、会議室のパイプ椅子に座って大画面テレビで見ました。ライター歴16年目ですが、試写会で映画館外まで人が並んでいるのは初めて見ました。
公開前からなぜ、マスコミがこぞって関心を持ったのか。本作でメガホンを執った蜷川実花監督は、映画「さくらん」(07)や「ヘルタースケルター」(12)で、エロティックなシーンをゴージャスに美しく表現しました。
妖艶な蜷川ワールド
個人的な意見ですが、タイトルにもある太宰を取り巻く「3人の女たち」が、蜷川監督の手によってどこまで“艶技”を魅せるのかを確認したかったのではないでしょうか。
物語の軸は、文学史上最大のベストセラーである太宰の小説「人間失格」が誕生するまでの晩年1年半。彼自身の人生を象徴する言葉ともいわれている「恥の多い生涯を送ってきました」を本文内にしたためているように、映画内の太宰も生き方がデカダンス(退廃的な生活態度)!
太宰の小説「ヴィヨンの妻」のモデルとされる正妻・津島美知子(宮沢りえ)という存在がありながら、太宰の小説「斜陽」のモデルとされる愛人で弟子の太田静子(沢尻エリカ)との間にできた子どもを認知。その後も“最後の愛人”、山崎富栄(二階堂ふみ)ともねんごろになります。
途中、肺結核が悪化して喀血しても毎晩大酒をくらい、女性を求める。デカダンスの真骨頂的な生き方を貫くのです。
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