シニア路線のフジ秋ドラマ 菅田将暉「もしがく」は不発…“二の矢”の沢口靖子月9で起死回生の勝算

更新日:2025-10-04 17:03
投稿日:2025-10-04 17:00

 10月1日に始まった菅田将暉(32=写真)主演の連ドラ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系=水曜夜10時)。初回30分拡大版の平均視聴率は世帯5.4%、個人3.1%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)という結果に終わった。

 ネット上では《キャストはいいのに話が散漫でどこがおもしろいのかわからない》《二階堂ふみと浜辺美波しか見るとこない》《期待していただけにガッカリ。TVerの登録は外そうかな》といった厳しい意見が目立つ。期待が大きかったぶん、反動も強いようだ。

「三谷幸喜さんが民放GP帯ドラマを書くのは25年ぶり。前評判は高かったのですが、1984年の渋谷を再現した大掛かりなセットや主演級の豪華キャストを揃えた割に数字に結びつかなかった。初回5%台ではスポンサー筋も厳しい評価をせざるを得ないでしょう」(広告代理店関係者)

 そんな中、週明け7日にはフジテレビの看板枠、月9で「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」がスタートする。上戸彩(40)主演のシーズン1と2、沢村一樹(58)主演のシーズン3と4に続く新章第5弾の主演は、芸能生活41年で初の月9、フジの連ドラ出演は1990年「お江戸捕物日記 照姫七変化」以来35年ぶりとなる沢口靖子(60)だ。

 沢口といえば、テレビ朝日系の長寿シリーズ「科捜研の女」。1999年開始から昨年まで24期を重ねた“マリコ”が、まさかのフジ月9で刑事役ーー発表時にはネットも《科捜研のマリコはもう終わり?》《月9でマリコが見られるとは……》とザワついた。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「独特の空気感を持つ『絶対零度』に沢口さんがフィットするかは未知数ですが、その挑戦は応援したい。予告を見る限り“テレ朝っぽさ”は否めないかもしれませんけど」と、さらにこう続ける。

「それよりも、今期のフジはかなりシニア層を意識した編成に振ってきたと感じます。月9は“還暦”刑事、水10は舞台が1984年、火9は水上警察、木10は51歳の北村有起哉さんが主演。40代以下にはファーストチョイスになりにくい布陣です。これがどう受け入れられるのか注目しています」

 かつて“若者のファーストチョイス”だったフジテレビが、今のメイン視聴者である“かつて若者だった層”に向けてどこまで振り切れるか。

「《テレ朝のお下がり》なんて言われても、沢口さんの月9起用はむしろ“攻めの一手”だと僕は解釈しています」(亀井徳明氏)

 “一の矢”の水10「もしがく」は残念ながら不発気味だった。続く“二の矢”の月9「絶対零度」が巻き返しを果たせるか。

  ◇  ◇  ◇

 沢口靖子月9のウラ話を知りたいアナタは、下にある■関連記事【もっと読む】を是非ご覧ください!

エンタメ 新着一覧


『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ
『バチェラー6』第5話を正直レビュー。自然体の笑顔をやっと見れた。で、なんで突然キスした?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第5話。もう折り返しなんて早...
中村未来 2025-06-19 06:00 エンタメ
令和ロマンくるま、吉本退所でも絶好調の今。もう一度「M-1」優勝を狙ってみてはどうか
 4月末で吉本興業との契約を終了した令和ロマン高比良くるま。一時期活動休止していたが、5月末には復帰。現在、精力的に活動...
帽子田 2025-06-19 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第4話を正直レビュー。石森さんまさかの本命? みんな久次米さんの魅力をもっと伝えて~!
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第4話。ホワイトローズを受け...
中村未来 2025-06-18 06:00 エンタメ
奥平大兼、世間とのギャップに戸惑い「僕のプライベートを見たら驚くと思う」悩んだときの考え方は?
 長澤まさみさんと共演した映画『MOTHER マザー』でのデビューに始まり、映画やドラマで常に心に残る芝居を見せている奥...
望月ふみ 2025-06-18 06:00 エンタメ
田中圭ショックか?木梨憲武、玉木宏ら「夫婦円満」をアピールするイケメンたち。向井理も丸くなった
 サントリー「角瓶」のCMが新しくなりましたね。「♪ウィスキーがお好きでしょ」の歌をバックに、バーテンダーの井川遥と客の...
「あんぱん」嵩(北村匠海)と健ちゃん(高橋文哉)コンビが心強い。岩男には“嫌な予感”しかない…
 嵩(北村匠海)は、絵の才能を見込まれ宣撫班勤務を命じられる。宣撫班では紙芝居を見せていた市場でひと騒動があったといい、...
桧山珠美 2025-06-16 16:45 エンタメ
前田敦子の「アイドル否定発言」に物議。卒業後に佐藤健と撮られても、現役時は“偶像”を演じきったプロなのに
 先月、『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演した元AKB48の前田敦子。番組内で「『アイドルになりた...
堺屋大地 2025-06-16 06:00 エンタメ
ジュニア退所は「timeleszのせい」…何かと荒れるタイプロ界隈、それでも彼らは“必要だった”といえるわけ
 6月2日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所。以下、SE社)のジュニア内グループ・Go!Go...
こじらぶ 2025-06-23 18:09 エンタメ
「あんぱん」戦場での緊迫シーンにホッ。嵩(北村匠海)らの“偶然の再会”、まるでドラマみたい…は禁句です
 小倉連隊に動員が下令され、嵩(北村匠海)は中国に行くことに。出発前日、嵩はひとり星を眺める八木(妻夫木聡)にこれまでの...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ
【話題】岸田文雄氏、“元総理系YouTuber”がトレンド入り「辞めてからのほうが楽しそうだな」「なんか複雑」賛否の声
 Xはじめ、さまざまなSNSで発信活動を行っている第100・101代内閣総理大臣の岸田文雄元首相。6月12日に岸田元首相...
『バチェラー6』第3話を正直レビュー! いまだ久次米さんのツボがわかりません。決め手は「LOVE」より「自然体」なのか? となると…
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第3話です。村岡さん、河地さ...
中村未来 2025-06-13 06:00 エンタメ
黒谷友香、50歳目前で感じる“服選び”の変化「ファッションは失敗してもいい」ステキでいられるコツとは?
 高校在学中から雑誌のファッションモデルとして活動を開始し、俳優に転身後、ドラマ『はみだし刑事情熱系』『ハンチョウ〜神南...
望月ふみ 2025-06-13 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第2話 正直レビュー。劇的なデート、私たちはこれが見たかった! でも黒澤さんは恋してる?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第2話です。  前回、...
中村未来 2025-06-12 14:53 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)まさかのスピード出世! …で、階級“乙幹”ってなに?
 厩舎で居眠りしてしまったものの、神野(奥野瑛太)に頼まれた島(横田栄司)の取り計らいで受験できた嵩(北村匠海)は、乙種...
桧山珠美 2025-06-16 16:27 エンタメ