シニア路線のフジ秋ドラマ 菅田将暉「もしがく」は不発…“二の矢”の沢口靖子月9で起死回生の勝算
10月1日に始まった菅田将暉(32=写真)主演の連ドラ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系=水曜夜10時)。初回30分拡大版の平均視聴率は世帯5.4%、個人3.1%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)という結果に終わった。
ネット上では《キャストはいいのに話が散漫でどこがおもしろいのかわからない》《二階堂ふみと浜辺美波しか見るとこない》《期待していただけにガッカリ。TVerの登録は外そうかな》といった厳しい意見が目立つ。期待が大きかったぶん、反動も強いようだ。
「三谷幸喜さんが民放GP帯ドラマを書くのは25年ぶり。前評判は高かったのですが、1984年の渋谷を再現した大掛かりなセットや主演級の豪華キャストを揃えた割に数字に結びつかなかった。初回5%台ではスポンサー筋も厳しい評価をせざるを得ないでしょう」(広告代理店関係者)
そんな中、週明け7日にはフジテレビの看板枠、月9で「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」がスタートする。上戸彩(40)主演のシーズン1と2、沢村一樹(58)主演のシーズン3と4に続く新章第5弾の主演は、芸能生活41年で初の月9、フジの連ドラ出演は1990年「お江戸捕物日記 照姫七変化」以来35年ぶりとなる沢口靖子(60)だ。
沢口といえば、テレビ朝日系の長寿シリーズ「科捜研の女」。1999年開始から昨年まで24期を重ねた“マリコ”が、まさかのフジ月9で刑事役ーー発表時にはネットも《科捜研のマリコはもう終わり?》《月9でマリコが見られるとは……》とザワついた。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「独特の空気感を持つ『絶対零度』に沢口さんがフィットするかは未知数ですが、その挑戦は応援したい。予告を見る限り“テレ朝っぽさ”は否めないかもしれませんけど」と、さらにこう続ける。
「それよりも、今期のフジはかなりシニア層を意識した編成に振ってきたと感じます。月9は“還暦”刑事、水10は舞台が1984年、火9は水上警察、木10は51歳の北村有起哉さんが主演。40代以下にはファーストチョイスになりにくい布陣です。これがどう受け入れられるのか注目しています」
かつて“若者のファーストチョイス”だったフジテレビが、今のメイン視聴者である“かつて若者だった層”に向けてどこまで振り切れるか。
「《テレ朝のお下がり》なんて言われても、沢口さんの月9起用はむしろ“攻めの一手”だと僕は解釈しています」(亀井徳明氏)
“一の矢”の水10「もしがく」は残念ながら不発気味だった。続く“二の矢”の月9「絶対零度」が巻き返しを果たせるか。
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