紅白歌合戦"お断り"でも韓国イベント出演を決めたSnow Manの胸算用と拒否されたNHKのヤキモキ

更新日:2025-10-05 17:03
投稿日:2025-10-05 17:00

 Snow Manが12月13日と14日に、東京・国立競技場で開催予定の「2025 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL IN JAPAN」(以下ミューバン)に出演する。これは韓国テレビ局KBSの、放送開始から27年を迎えた人気音楽番組「MUSIC BANK」の年末スペシャルイベントで、昨年はみずほPayPayドーム福岡で同じく2日間で7万人の観客を集めた。

 最新のトレンドと話題をいち早く紹介するK-POPの祭典に、“日韓国交正常化60周年記念スペシャルゲスト”として招聘されたSnow Manだが、SNSには《韓流アーティストだけじゃ客席が埋まらないから呼ばれた?》《ドームツアーの真っ最中なのに……過労で倒れちゃうんじゃないかと心配》などといった声があふれている。ファンの反応はいささか複雑のようだ。

 さらにこのSnow Manのミューバン出演に衝撃を受けているのが「紅白歌合戦」出場のラブコールを送り続けているNHKだ。テレビ関係者に聞くと、かなり早い段階から“3年ぶりの紅白出場”という話題性で、できる限りの好条件を粘り強く提示しながら今年の出場オファーを出していたようだが、Snow Man側からはメンバーの総意を理由にいい答えが返ってきていないという。

「紅白出演拒否の姿勢を崩そうとしないのは、性加害問題に端を発したジャニーズ外しという扱いが、2年以上経過した今も清算されていないからだと言われています。中には“もうそんなこと、どうでもいい”と、気にしていないメンバーもいるようですが、Snow Manはグループ結成当時から“全員が納得しないと行動に移さない”という決まり事が継続されていますからね」(テレビ関係者)

 9月17日に今年の紅白開催を発表したNHKとしても、この数年の視聴率の低下から目をそらすわけにはいかず、日本の国を代表する看板番組も、もはや30%割れが目前に迫っている状態に、“日本で最もCDがさばける”Snow Manを放っておくわけにはいかず、担ぎ出しに躍起になっていると言われている。

「ミューバンの出演発表にNHKがイラつくのは、紅白の半月前に、わずか数曲を披露するだけのステージをSnow Man側が受けたことなんです。NHKは紅白出場に、異例とも言える時間を割いて特別コーナーを提案したり、リモート出演でもいいからと、わらにもすがる思いでオファーを出していたようです。それを断って韓国のイベントに出るのは、NHKからすれば『恥』ということなのでしょう」(芸能プロダクション関係者)

 もっとも、この関係者は、「アジアをはじめ、グローバルな展開を目指すSnow Manにとって、今回のミューバンの配信予定はかなり魅力的だったのではないか」と付け加える。

「ミューバンは世界142カ国で配信予定ですから、現在韓国、台湾、タイ、シンガポールといったアジア各国をターゲットにグローバル展開しているSnow Manには悪くない話だったのかもしれません。もちろん自国のファンを大事にしている彼らですが、国を代表する大晦日の音楽番組とはいえ、たった10分前後のステージより、世界142カ国の視聴者に自分たちのパフォーマンスを見てもらいたいと思うのはアーティストとして当然と言えば当然でしょう」

 2020年、コロナ禍で、デビューツアー国内公演とバンコク、シンガポール、ジャカルタ、台北のアジアツアーが全て中止になったSnow Manが、来年以降本格的にグローバルな展開を予定してくるのは必至と言われている。NHKとSTARTO ENTERTAINMENT……2年以上にわたって続く両者のあつれきだが、さらに複雑な袋小路に迷い込んでしまったようだ。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


春ドラマの評判を調査!本命『最後から二番目の恋』は2位。1位は意外な快進撃。日常系が人気、刺激疲れか?
 2025年の春ドラマが、次々とフィナーレ。今期はSNSでバズった顔ぶれも多く、ドラマファンからしても楽しいシーズンだっ...
「あんぱん」嵩は受かるのか…って次週予告編でネタバレか? アンパンマン声優の姿もチラリ
 のぶ(今田美桜)の家で暮らすことになったメイコ(原菜乃華)は、夢に向かって一歩を踏み出す。そしてのぶも、月刊誌の刊行に...
桧山珠美 2025-07-05 08:00 エンタメ
『あんぱん』のど自慢といえば「ひよっこ」有村架純を思い出す。メイコが歌うのはどの歌なのか?
 夕刊の話がなくなり、時間を持て余すのぶ(今田美桜)だったが、夕刊の代わりに月刊誌を出せることに。岩清水(倉悠貴)と歓喜...
桧山珠美 2025-07-03 18:11 エンタメ
TOKIO 国分太一騒動で危うい“料理イケメン”たち「男子ごはん」での気になる発言
 またひとり、旧ジャニーズのタレントが消えてしまいました。今度はTOKIOの国分太一(50)です。今月20日、無期限の活...
東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか? ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
 高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に...
桧山珠美 2025-07-01 18:19 エンタメ
【再募集】2025春ドラマどうだった?面白かった&ガッカリを教えて!『あんぱん』『最後から二番目の恋』『対岸の家事』etc
 引き続き、2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。続々と最終回を迎えた4月よりスタートの春ドラマ、あなた...
「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...