有吉弘行「全く面白くない」のに紅白3年連続司会 今年はさらなる「安全運転」不可避のジレンマ

更新日:2025-10-18 17:03
投稿日:2025-10-18 17:00

 10月14日に発表された第76回NHK紅白歌合戦の4人の司会のうち、唯一の男性となったお笑い芸人の有吉弘行(51)。2023年から3年連続の司会となるが、X(旧ツイッター)には《話術のない「有吉」がなぜ??? 全く面白くない!!!のに》といった不満の声が続々だ。

「過去2回の放送を見れば分かりますが、有吉さんの司会ぶりは本人お得意の『毒舌』を“完封”したうえでの『超安全運転』。紅白という伝統と格式のある番組に傷を付けてはいけない以上、台本通りの安全運転は当然ですが、有吉さんが司会である意味があるのかなんて不満が噴出するのも無理はありません」(テレビ誌ライター)

 ファンならずとも、紅白でもちょっとぐらい”毒”を吐いてもいいんじゃないかと思ってしまうが、「そうもいかない事情がある」とテレビ番組制作会社ディレクターがこう明かす。

「毎年恒例、9月に放送された『有吉の夏休み』(フジテレビ系)では、一緒に出演した野呂佳代さんの体形についての有吉さんの毒舌が《度を越している》などと炎上しました。かつては許された毒舌も、昨今は視聴者もコンプライアンスに厳しい時代。視聴者からは《野呂佳代ちゃんの体形いじりマジでしつこい。うまくかわしてるから番組が成り立ってるだけで老害すぎるー》といった声が上がっていたほどですからね」

 有吉が、お笑いコンビ「品川庄司」の品川祐(53)に「おしゃべりクソ野郎」とあだ名をつけたのが2007年のこと。毒舌芸で大きく躍進し、一時は時代の寵児とももてはやされたが、その本人に「老害批判」が出る時代になったということか。もっとも、そんな批判が出ること自体は「必ずしも悪い兆候とは限らない」とスポーツ紙芸能デスクはこう指摘する。

「1994年に『猿岩石』を結成してから31年、毒舌芸で再ブレークしてから18年。有吉さんもベテラン芸人として認識されるようになってきたからこその批判でしょう。加えて有吉さんが紅白で司会を務めるのは、ご存じの通り3回目。回数では大泉洋さんに並びましたし、来年も、となれば内村光良さんの4回にも並びます。安全かつ安定した司会者という認識が広まれば、ベテラン芸人から『重鎮』と呼ばれる日も近い」

 芸人人生、長い目で見ればNHKに恩を売っておいて損はない。やっぱり今年も毒舌は封印、面白さより「超安全運転」で行くしかない!

  ◇  ◇  ◇

 有吉弘行だが、10月4日深夜放送の「オールスター後夜祭」では番組の悪乗りに巻き込まれていた! 関連記事【もっと読む】フジ特番に続きTBS「後夜祭」も炎上で有吉弘行もイメージ悪化? 番組の悪ノリがタレントにもたらすリスク…では、そのトバッチリについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」のぶの“お手柄”総決算の回。ヤムさん(阿部サダヲ)と蘭子(河合優実)の繋がりは“前世”からの縁なのか?
 のぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)にあんぱんを焼いてほしいと頭を下げるが、断られてしまう。蘭子(河合優実)からこのま...
桧山珠美 2025-09-18 17:16 エンタメ
加藤清史郎の“奇跡の成長”を「放送局占拠」で見た。寺田心ら子役出身者がイケメンになっている件
 加藤清史郎くんのイケメンぶりには目を見張るものがあります。現在、櫻井翔主演「放送局占拠」(日本テレビ)に出演しています...
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方
 嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
こじらぶ 2025-09-15 11:45 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
『あんぱん』お色気や国民的アニメの時代、のぶの行為に子供は喜べるのだろうか
 のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『あんぱん』あれっ、今“あんぱんまん”って言った? 開始2分で誕生。嵩の創作の苦悩が見たい
 嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
桧山珠美 2025-09-13 11:35 エンタメ
【芸能クイズ】伊東市長で話題の東洋大学、フワちゃんは卒業済み。では同大学出身“ではない”有名人は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
中島裕翔がJUMP電撃卒業。退社か残留か…山下智久、赤西仁、中島健人らの活動から“今後”を考察する
 8月28日、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、SE社)は、Hey! Say! JUM...
こじらぶ 2025-09-07 11:45 エンタメ
『あんぱん』手嶋治虫をも魅了するのぶ、魔性の女では? ヤムおんちゃん「老けたな」が届かない若々しい美貌
 蘭子(河合優実)が柳井家に草吉(阿部サダヲ)を連れてくる。久々の再会に大喜びののぶ(今田美桜)たち。そのころ、手嶌(眞...
桧山珠美 2025-09-06 12:30 エンタメ
これぞロック! YOSHIKIのパクリ騒動、文句を言って何が悪い? “寛容”を強制する世間への反撃
 人気アニメ『ダンダダン』の劇中歌に対して、《何これ、XJAPANに聞こえない?》と自身のX(旧Twitter)に投稿し...
堺屋大地 2025-09-06 11:45 エンタメ
芸人の結婚で“ガチ恋”離れが加速中。非モテ「マユリカ」中谷は救世主となるか
 芸人の結婚ラッシュがやってきている。メイプル超合金・カズレーザーと二階堂ふみの結婚をはじめ、令和ロマン・松井ケムリやは...
帽子田 2025-09-04 11:45 エンタメ
「あんぱん」やなせ氏がいじけてないか心配になる。誕生秘話は史実なの?
 週刊誌の漫画コンクールのページを目にした嵩(北村匠海)は、のぶ(今田美桜)に勧められ、その懸賞に挑戦することに。 ...
桧山珠美 2025-09-03 18:26 エンタメ
福山雅治 騒動で見えた「イケメン」の賞味期限。木村拓哉のプレゼントは許されたのか
『女性セブン』<激震スクープ 福山雅治 女性アナ不適切会合 フジテレビ報告書 独占告白70分>には、驚きました。 ...