恐るべき繁殖力
とはいえセイタカアワダチソウの問題点は、その繁殖力の強さ。線路にも道路にも、ここには土はないでしょうよ? なんて場所でもお構いなし。
最初はほんの2、3本だったのに、あっというまにあたり一面が黄色い花でいっぱいに。日本の秋はこの花に支配されているといっても過言ではありません。
セイタカアワダチソウは「生態系被害防止外来種リスト」に選定されており、ススキなどの日本の在来種をも飲み込みかねない厄介な存在なのです。
セイタカアワダチソウは地下茎で広がるのですが、根っこからアレロパシー物質(他の植物の生育を妨げる化学物質)を撒き散らしながら広がるうえに、種子も綿毛で広く飛んでいくので、もはや「自然界のテロリスト」状態。
こんなに繁殖力が強いのならうまい具合に活用するしか無いのではないでしょうか。
驚きの活用方法
そもそもセイタカアワダチソウはヨーロッパやネイティブアメリカンの間では、薬草として活躍しております。
葉っぱには炎症を緩和するフラボノイドが含まれているため、虫刺されや治療薬、怪我の止血や洗浄薬として用いられていたばかりか、お腹の調子を整えたりや風邪症状の緩和などにも効果がみられるとのことで、乾燥させお茶としても飲まれています。
驚く勿れ、実は日本でも乾燥した葉っぱがお茶として販売されております。また花が開く前の蕾に一番効果があるとして、漢方薬「一枝黄花(イッシコウカ)」として服用されております。
入浴剤として使用すると、デトックス、美肌、保湿などの効果が期待されるとのこと。アトピーなどのアレルギー体質の方も乾燥させた花をお茶として飲んだり、チンキやオイルの中に漬け込んでエキスを抽出したものを肌に塗る…なんて活用方法もあるのだとか。
とはいえ、飲むのもお風呂もだいぶ抵抗がありますよね。ええ、ワタクシもです。
ですが今年は、蕾を乾かして、ホホバオイルに漬け込んだインフューズドオイルを試すつもりでございます。
なんせ乾燥肌がひどくて…。どうやら好転反応がすごいらしいので、お試しになる際には少量ずつがベターですな。
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