「魅力的な男はシェアしてもいい」ラテン講師に10人のマダムが陥落。閉経後の女性が溺れた歪な“ハーレム恋愛”

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-10-24 16:06
投稿日:2025-10-24 11:45

通い始めてから体調に変化が現れた

 レッスンを重ねるうちに、雪乃さんの体にも変化が現れた。

「実は、閉経していたのに、通い始めてから1カ月に生理が戻ってきたんです。『カルロス先生のフェロモンおそるべし』ですよ(笑)。夫とはすでにレスでしたが、やっぱり素敵な異性と触れ合うと、細胞が目を覚ますんですね」

 やがて、彼女は思いがけない展開に巻き込まれる。ある日のレッスン後、カルロス先生から「ユキノ、ステップがすごく上達したね」と声をかけられ、スタジオの隅で至近距離に──。

「先生の香水混じりの体臭が鼻先をかすめて…その瞬間、理性が飛びました。彼に促されるまま、控室で関係を持ってしまったんです。『怖がらないで、ユキノはセクシーだ』と囁かれて…もう抗えませんでした」

夢が崩れた瞬間

 そこから2人は禁断の関係になった。

「個人レッスンを勧められて、3カ月分を一括で支払いました。『先生を独り占めできる』と思っていましたが、夢はすぐ崩れました」

 ある日、レッスン後に忘れ物を取りに戻ると、同じ教室の萌子さん(51歳飲食店経営/既婚)が汗だくで控室から出てきた。口紅は落ち、顔は火照っている。

「すぐにわかりました。ああ、私だけじゃなかったんだと。先生は私と萌子さんを見て『またね』とウインク。その温度差にショックを受け、涙が出そうでした」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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