福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

更新日:2025-10-26 17:03
投稿日:2025-10-26 17:00

 第76回NHK紅白歌合戦の司会者が発表されて約10日が経つ。これに続いて芸能関係者の間で話題になっているのが、デビュー35周年を迎えた“ましゃ”こと福山雅治(56)の動向だ。

 多くのファンが「一年の締めくくりはましゃの歌を聴きながら」と、6年連続の“白組トリ”を期待しているだろうが、今年8月に女性セブンが報じた「フジテレビの不適切会合に参加していた有力番組出演者は福山雅治だった!」の影響をNHKがどうとらえるかに注目が集まっている。

 同誌の記事の中には、“福山が女性アナウンサーを前に、下ネタ的な性的内容の話題を数多く口にして不快な思いをさせた”ともある。福山のクリーンなイメージに魅力を感じていた一部ファンに与えたダメージは計り知れないものがあったと推察される。

 また「福山のトークは普段から、下ネタも冗談半分として受けてはいたが、こんな破廉恥な現実が明るみに出てしまっては、さすがに紅白は厳しいだろう」とか「コンプライアンス違反が声高に叫ばれる現状で、公共放送がさすがに無視できるはずがないだろう」と指摘する芸能関係者もいた。

 しかし、ファンは心配ご無用。筆者が例年11月半ばに行われる出場者発表を間近に取材を進めると、どうやら“6年連続白組トリ”が現実のものになりそうだという情報をキャッチした。

「NHKは“おとがめなし!”と判断したようです。福山が不適切会合で何をしたかではなく、所属事務所の謝罪対応の早さや、危機管理能力の高さも評価しているようです。『どうやってお詫びすればいいのか……悩み、考え続けておりました』と本人がインタビューに真摯に答えたことで、世間の反応が想像した以上に鈍感で引きずらなかったこともあるでしょうね」(芸能プロダクション関係者)

■ラジオ放送開始から100年、福山デビュー35周年のメモリアルイヤー

 また、女性セブンの記事が不問同然にされた背景には、別の事情もあるという。

「戦後80年、昭和100年、ラジオ放送開始から100年という節目の今年、長崎出身で被爆2世を公表している福山はNHKにとって欠かすことのできないアーティストでしょう。今年8月、紅白のリハーサルと言われた『MUSIC GIFT 2025~あなたに贈ろう希望の歌~』で『クスノキ』を歌う福山には、オンエア直後から感動の声が数多く局に寄せられたと聞いています。爆風に耐え、強い生命力で現存する長崎市・山王神社の“被爆クスノキ”をモデルにした同曲は“あの感動を再び”と、早くも今年のトリにふさわしい楽曲と内定されているとも噂されています」(音楽関係者)

 日本の歴史とともに、今年の福山には“35周年”というプロモーションテーマもある。6月には「クスノキ-500年の風に吹かれて」を皮切りに3曲のデジタルシングルを発表し、アニバーサリー・ドームライブツアーも完走、役者としても9月に「ブラック・ショーマン」(東宝)、12月24日には「映画ラストマン-FIRST LOVE-」(松竹)も公開になり、年末には今年も恒例のライブ「冬の大感謝祭」も控えている。

「このハードスケジュールには、全てデビューから35周年という節目を、大団円で終わらせたいという所属事務所の総意を感じます。そしてその締めくくりとなる紅白を、外すわけにはいかないでしょう。“確かに不適切な部分もあったけれど、本人も逃げも隠れもせず真摯に謝意を示し、十分反省もしている。だから、大事な年の締めくくりに必要な紅白のトリは何がなんでもやらせてあげたい”というのが、現場を預かるスタッフたちの本音ではないでしょうか」(芸能界関係者)

 今年は、来年の春ごろのライブを最後に活動終了する「嵐」が、出場するとしたら最後の紅白となる。はたして福山は“白組トリ”の名誉を手にするのか。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ