「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-10-30 18:05
投稿日:2025-10-30 18:04

第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」#24

 しじみ売りに花田旅館を訪れたトキ(髙石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、滞在するヘブン(トミー・バストウ)と徐々に交流を深めていた。しかし、ウメの目の腫れがきっかけでヘブンの態度が一変する。

 一方、世話役である錦織(吉沢亮)はなぜかヘブンに避けられ、中学校での授業内容を話せずにいた。ある日、困っている錦織を見かけたトキは、ヘブン探しを協力することになる。

【こちらもどうぞ】「ばけばけ」なんともチャーミングなヘブン。“ラストサムライ”おじじ様との関係性はどう変わる?

【本日のツボ】

「ファイブ?(5回も?)」

 ※※以下、ネタバレあります※※

 女中おウメの目が腫れていることに気づき、「イシャ、イシャ」と医者に行くよう勧めるヘブン。ですが、花田旅館の主人・平太(生瀬勝久)も、女将・ツル(池谷のぶえ)も深刻に捉えません。

 しかも、「うるさいのぅ、こんぐらいでガタガタ」などと平太が言ったことを記者が通訳したもので、腹を立てて部屋に戻ってしまいました。

 朝ごはんの食器を下げにきたウメに再度、「メ、ダイジ。メ。ダイジ」と訴えるヘブン。そこに子どもの頃、同級生たちがヘブンのカバンを奪い、からかうように投げ合っていて、顔面に直撃する回想シーンが流れました。

 これまで触れられなかった、ヘブンが片目を失明した経緯が描かれました。だからウメの目が心配だったのだということが、このエピソードから明らかにされました。

 その時、下から錦織の声が。すると、ヘブンは裏口から逃げ出しました。

 なみ(さとうほなみ)がおトキに託した手紙を持って、旅館を脱出したヘブン。行く先はなみのいる遊郭でした。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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