「流行語大賞」アンチは今年なぜか沈黙…5年ぶり野球用語なしと話題だが“隠れ野球用語”がノミネート!

更新日:2025-11-07 17:03
投稿日:2025-11-07 17:00

 年末の恒例イベント「新語・流行語大賞」のノミネート30語が11月5日に発表された。今年は昨年までの「ユーキャン」の冠が外れ、「T&D保険グループ」が提供と装いも新たに。それに加えて選出された30語についても近年にない特徴がある。「野球用語」がないのだ。

 野球用語がノミネートされなかったのは2020年以来で、実に5年ぶり。同年はコロナ関連の言葉が多数トップ10入りするなどしたためか、スポーツ関連はゼロだった。また、21~23年は、それぞれ「リアル二刀流/ショータイム」「村神様」「アレ(A.R.E.)」が年間大賞に入ったほか、24年は「50-50」がトップテン入りを果たしていた。

 今年の選考委員会による講評でも「本年度はスポーツ関連の言葉が少ない珍しい年でもある」と指摘している。明らかにスポーツ用語の弱さが目立った形だが、スポーツ紙芸能デスクはこう言う。

「昨年までは野球用語が目立つあまり、X上でも《流行語大賞じゃなくて野球用語大賞に変えろよ》といった指摘が相次ぐなど、賞の存在意義を疑う声も上がっていました。ですが、今年はそれがないということで、ネット上もいつもより“納得”しているようです。《あれ? 流行語大賞どうした?? 本当に今年はやった言葉ばかり載っているぞ》といった“お褒めの言葉”すら出ている。ただ、ノミネート語として、話題になった漫画『私が見た未来』で予言されていた『7月5日』が挙がっています。皆さん、お気づきではないかもしれませんが、この日は大谷翔平選手の誕生日。“隠れ野球用語”がノミネートされていると言ってもいい、かもしれません」

 スポーツ用語が弱い中でも“慣例”にのっとって野球用語を忍ばせた、というのは、まあ、考えすぎか。なお、昨年までは野球用語の多さの“戦犯”としてやり玉に挙げられることが多かった、同賞の選考委員で野球通のやくみつる氏だが、大手出版社社員は「それは“冤罪”です」とこう否定する。

「やくさんではなく、選考委員会の別の委員が野球用語を強く推して、その結果、野球用語が選ばれていた……これと言った強い言葉が少ない“不作”の年には、そんな怪情報が、よく飛んでいました」

 もしそれが本当なら、やくみつる氏は批判の矢面に立っていたことになるわけで、実は“功労者”だった?

  ◇  ◇  ◇

 今年はアンチを黙らせた流行語大賞だが、昨年は罵声が飛び交っていた。関連記事【もっと読む】《野球キモ》《おじさん野球用語大賞に改名しろ》の声に大谷「50-50」は落選危機?流行語大賞候補30語発表…では、昨年の状況を伝えている。

エンタメ 新着一覧


タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...