中居正広氏と昵懇のフジ元編成幹部のスイートルーム代はどうなった? 新取締役が「経費問題」で辞任

更新日:2025-11-10 17:03
投稿日:2025-11-10 17:00

 フジテレビが7日、不適切な経費精算が確認されたとして、今年3月に就任したばかりの安田美智代取締役が同日付で辞任したと明らかにした。フジの内外では呆れる声と不祥事を惜しむ声が入り乱れている。なぜなら、社会部の“エース”として知られた安田氏の取締役への抜擢は、中居正広氏(53)の問題で揺れる同社にとって、起死回生のサプライズだったからだ。

「安田さんは経営推進担当局長兼開発企画統括というポジションから“飛び級”扱いで取締役に起用された期待のバリキャリ。ニューヨーク支局員時代に9.11に遭遇し、現場をリポートしたことでも知られるジャーナリストで、司法キャップや社会部デスクを歴任したやり手として知られていました」(フジテレビ関係者)

 ところが、同社が今年9月中旬に社内チェックを行ったところ、一部の経費精算に疑義が認められたという。外部専門家や関係部局も入れて調査を実施すると、会食費用や物品購入について事実と異なる経費精算を行っていたことが複数確認された。安田氏は事実を認め、返金の意向を示すとともに取締役辞任を申し出たという。

 今回の安田氏の辞任で改めて注目が集まりそうなのが、中居氏のトラブルの当事者の一人である元編成幹部「B氏」らが企画した“接待費”の扱いだ。

 フジと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが今年3月に公表した第三者委員会の調査報告書によると、《B氏は、2021年11月頃、タレントU氏及び中居氏とともに、外資系ホテルαのスイートルームでの会合(以下「スイートルームの会」という)の開催を企画していた》とある。B氏が支払った料金は38万1365円で、番組のロケなどの施設使用料の名目で同社へ請求されていたことが明らかにされた。

 清水賢治社長は、B氏の経費精算をめぐり「実態は報告書の通りでタレントとの飲食会合。名目上は不適切な経費申請だったと判断している」として返金請求も含めて対応するとしていたが、B氏が38万円を返金したという発表や報道は今のところ見当たらない。

「B氏は10月1日付の人事で『コーポレート本部人事局付主任』から『コーポレート本部デジタル戦略統括室主任』への配属が決まりました。退職するのでは……という報道もありましたが第一線に返り咲く可能性すらあるともっぱらです」(前出のフジテレビ関係者)

 安田氏の方が入社年次が上だが年齢はB氏と近い。スイートルーム代の経費が認められ、安田氏だけが厳しく糾弾されるとしたら会社に不信感を募らせる社員も出てきそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 沈静化した中居正広氏の騒動だが、B氏へのフジの大甘処分といい、はっきりしないことはいろいろある。気になるなら【関連記事】も要チェックだ。

エンタメ 新着一覧


吉本退所でも…令和ロマンくるまの謝罪は“最適解”だった。批判される「松本人志の復帰」との対比で見えたもの
 令和ロマン・高比良くるま(30)が吉本興業との契約終了を発表した。オンラインカジノ疑惑が持ち上がった際にくるまが事前に...
帽子田 2025-05-13 12:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子らの一夜を想像して興奮が…のぶと嵩の恋はいつ始まる?
 のぶ(今田美桜)の発案で、女子師範学校の生徒たちは慰問袋を作ることに。休日には献金を呼びかけるなど、意欲的に取り組む生...
桧山珠美 2025-05-10 06:00 エンタメ
万博記念! 岡田准一、ツダケン…大阪出身の“キラリと輝く”イケメンたちを見よ
「大阪・関西万博」が始まって早や3週間。最初はさほどでもなかったのですが、ニュースなどで盛り上がっているのを見ていると、...
「あんぱん」健ちゃん=高橋文哉が“変な髪型”だった謎が解けた。ヤムおんちゃんの過去も気になる…
 ある日、嵩(北村匠海)は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。朝田家では、豪(細田佳央太)の壮...
桧山珠美 2025-05-07 17:00 エンタメ
「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-07-03 12:04 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...