「全部 知ってるよ」に戦慄…ハイスぺ夫がストーカー化。元ホステスの妻が怯える“もう一つの顔”

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-11-14 11:45
投稿日:2025-11-14 11:45

出会いから1年半で結婚、専業主婦に

 転機は、出会いから1年半後。

「突然、哲司さんと半月ほど連絡が途絶えたんです。次に来たときは少し元気がなくて…。『親父が心筋梗塞で亡くなった。今度は自分が院長として頑張らないと』と。

 その数週間後、正式にプロポーズを受けました。ホステスの仕事にも疲れていたし、智也ともきっぱり別れるため、結婚を決めました」

 退店理由は体調不良と伝え、父の一回忌を終えた大安の日に婚姻届を提出。

「哲司さんの住んでいる7LDKの自宅兼クリニックで暮らし始めました。医療事務の資格も持っていましたが、『家にいてほしい』と言われ、専業主婦に。

 夫はお酒も控え、休日はジムやジョギング。そのうえ『女性は、美容にお金がかかるだろう』とアメックスのファミリーカードまで渡してくれて、幸せな新婚生活でした」

 しかし、幸せは長くは続かなかった。

「銀座のクラブではドレスや着物を着て、紳士的なお客様と会話していました。でも今は、ジムやご近所ランチばかり。夫は朝昼晩すべて家で食べるし、外出のたびに『どこで誰と会うの?』と聞いてくる。

 正直、息が詰まりました。退店時にスマホも変えていたので、水商売時代の仲間とは連絡も取れません」

元恋人との再会。その日のうちにホテルに

 そんなある日。横浜駅の地下街で「真由香!」と名を呼ばれた。振り向くと、智也がいた。

「思わず『久しぶり!』と駆け寄りました。近くのカフェで近況報告をして、彼がクラブのチーフマネージャーに昇進していたのも驚きました。彼も、私が常連だった哲司さんと結婚したと知ってビックリ(笑)。

 ただ、智也が頑張っている姿を見たら、付き合っていた頃を思い出して、つい涙がこぼれてしまって。結婚して幸せなはずなのに、満たされない毎日が一気に溢れ出して…その日のうちに、ホテルへ行ってしまいました」

 それをきっかけに、2人は再び関係を持った。

「家を空けられない私に合わせて、智也が横浜まで来てくれました。デートは買い物を口実にした2〜3時間。罪悪感があるせいか、逆に夫には優しくできたんです。智也も『店では緊張しっぱなしだから、真由香との時間が癒しだ』と言ってくれました」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


面倒だけど心奪われた! おしゃれすぎる男性との付き合い方
 大事なのは見た目じゃない! 性格だ!と思っていても、おしゃれな男性には惹かれてしまうもの。「おしゃれ男子と付き合ってみ...
恋バナ調査隊 2022-12-26 06:00 ラブ
多様性の時代だもの! 離婚後も“いい関係”をキープする秘訣
 離婚したら、関係が途絶える元夫婦が一般的。子供がいて、育児での繋がりが続く場合もありますが、最低限の連絡にとどまること...
恋バナ調査隊 2022-12-25 06:00 ラブ
「肥えるデブス」にイラッ! 不倫相手に送った嫁の悪口LINE
 夫が不倫していると知っただけでも、怒りがこみ上げてきますよね。でももし、夫が不倫相手にあなたの悪口まで言っていたら……...
2022-12-24 06:00 ラブ
彼とはほぼプラトニックなのに「床上手」と吹聴される37歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-12-24 06:00 ラブ
「彼女は床上手」と誇張…後悔先に立たず、勘違い男の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.122〜女性編〜」では、交際中の恋人・シュンスケさん(仮名)が、自分との夜の生活について「僕...
並木まき 2022-12-24 06:00 ラブ
「夢の国」でゲームするの!? “くだらない夫婦喧嘩”の理由
 夫婦喧嘩の理由は人によってさまざまですが、中には「なんであんなことで喧嘩したんだろう」と笑ってしまうようなくだらない理...
恋バナ調査隊 2022-12-22 06:00 ラブ
年下男性が警戒&ガッカリする 年上女の自己紹介欄3つの法則
 年齢が進んでくるにつれて、減っていくのが恋のチャンス。「もうチャンスなんて来ないのかも」と心配になる人も……。  そ...
内藤みか 2022-12-22 06:00 ラブ
浮気されたくない女子必見! ガマンしない賢い浮気防止法
 せっかくお互いに良いパートナーになれたのに、浮気が発覚すると一気に関係性が崩れてしまいます。一緒に過ごした時間や経験、...
若林杏樹 2022-12-21 06:00 ラブ
人生100年時代の夫婦、一生涯かけて1人に添い遂げるべき?
 女性の社会進出も進んできて、家庭を取り巻く環境は変化しているというのに「夫婦関係」は昔のまま変化していないよな……と感...
豆木メイ 2022-12-20 06:00 ラブ
やっぱり脈なし?年上男性の「娘みたい」に隠された本音とは
 芸能界のニュースでは、20歳も年齢が離れた年の差結婚が珍しくありませんよね。実際に、好きな男性がかなり年上という人も多...
恋バナ調査隊 2022-12-19 06:00 ラブ
「男として見て」にキュン♡ 大人女子に刺さった告白セリフ
 大人女子はそれなりに恋愛を経験しているもの。そのため、ちょっとやそっとではキュンとしないかもしれませんね。  で...
恋バナ調査隊 2022-12-18 06:00 ラブ
イクメンを気取る「育児のいいとこどり夫」への超イライラ話
 昭和の家庭では、「男性は仕事に行き、女性は家庭を守る」のが常識でしたが、令和では、SNSで「自称イクメンパパ」が子育て...
恋バナ調査隊 2022-12-17 06:00 ラブ
彼氏の婚活アプリ利用が発覚!34歳女「私との結婚話は何?」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-12-17 06:00 ラブ
「決め手に欠ける」妻候補をキープして婚活アプリに励む男
「冷酷と激情のあいだvol.121〜女性編〜」では、交際中の恋人・ハヤトさん(仮名)を婚活アプリで発見してしまい、憤りを...
並木まき 2022-12-17 06:00 ラブ
恋愛対象外ってこと?「妹みたい」と言う男性のホンネと下心
 好意を抱いている年上の男性から「妹みたい」と言われたら、 まるで「恋愛対象外だよ」と言われたようで、ショックを受ける人...
恋バナ調査隊 2022-12-16 06:00 ラブ
天然記念物級!? 妻をとことん大事にする「愛され夫」の特徴
 離婚率が高い日本。でも、中には世間の女性がこぞって嫉妬するほど妻を大事にし、妻にも大切にされる「愛され夫」が存在するよ...
恋バナ調査隊 2022-12-15 06:00 ラブ