肌がくすむ理由は「腸冷え」だった? 意外な改善ポイント4つ。“何となく不調”は気を付けて!【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-12-04 11:45
投稿日:2025-12-04 11:45

4. 腸の冷えを防ぐには?

 腸が冷えると、単に「おなかが痛い」だけではなく、さまざまな悪影響が引き起こされる恐れがあります。腸の冷えを防ぐ主な方法を3つ確認しましょう。

4-1.生活習慣の改善

 生活リズムが乱れている自覚がある人は、まずは生活習慣の改善に取り組むのがおすすめです。

 適度な運動で血行不良を改善したり、シャワーではなく湯船に浸かることでからだを芯から温め、自律神経を整えたりしましょう。

 また、薄着で過ごしがちな人も注意が必要です。薄手の上着を羽織るなど、気温に応じて調整できるようにしましょう。腹巻やカイロの活用もおすすめです。

4-2.食事面での意識

 冷たいものが好きな人は、食事面で腸を冷やさないように意識してください。たとえば、温かいスープや煮物を食べると、からだを温めることができます。腸内環境を整えるためには、キムチや納豆などの発酵食品を食べるのもおすすめ。

 冷たい飲み物も、できるだけ避けましょう。常温や温かい飲み物を選ぶことで、腸の冷えを防げます。外出先では常温や温かい飲み物を買いにくい場合もあるので、腸の冷えが気になる人は自宅から持参するのもおすすめですよ。

4-3.根本的な体質改善

「冷えを防いでも、腸の調子が悪い」「子どもの頃から、おなかの風邪を引きやすい」という場合は、根本的な体質改善に取り組むのも大切です。腸内環境を整えて、腸の不調があらわれにくいからだ作りを目指しましょう。

 漢方薬は特定の症状だけではなく、全体的な不調をまるごと改善することを得意としています。「おなかと肌の調子が悪い」「夜眠れないし、便秘気味」など、いくつかの不調が重なっている人におすすめです。

 ただし、漢方薬は体質に合うものを服用することが重要です。必ず薬剤師や登録販売者に相談してから服用してくださいね。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。

 スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

5. 頻繁に感じる不調は、腸からのSOSかも?

「今まで意識したことなかったんですけど、腸ってすごく重要な器官なんですね。猫舌で、外出先でも温かい飲食物を避けることが多いんですけど、今後は改めようと思います」

「腸の不調を改善することで、今までの健康面での悩みが一気に改善できる可能性もあると思うわ。気負い過ぎるとストレスになるけど、普段の生活で少し意識してみてね」

「はい、ありがとうございます。ちょっとした運動みたいに、自分にできそうなところから始めてみます!」

 優しい表情でサロンを去っていくミズキさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【節約】ホームケアで輝く髪へ!40代でもサロン級のツヤ髪に
 美容院に行くたびに、できるならトリートメントを追加でお願いしたいところです。  しかし最近は節約モードに入ってい...
今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ちょっとの油断で眉頭が大惨事に…こっそり笑われてるかも!? 眉メイク3選
 眉メイクは自由自在に雰囲気を変えることができる一方で、一歩間違えるとせっかくのメイクが台無しになってしまいますよね。 ...
うっわ…どこまでOK?男性がつけるアクセサリー“ありorなし”の境界線
 女性にとっては、おしゃれに欠かせないアクセサリーですが、男性がつけると賛否両論あるようです。やはりチャラいイメージを持...
不安定な「40代秋肌」は洗顔を見直す!美容家激推し“裏ワザ”グッズ3選
 夏から秋へと季節が変わる今は、40代の肌はどうしても不安定になりやすいもの。部分的に脂っぽかったり毛穴が気になったり、...
デリケートゾーンの改善策に辿り着かない叔母…保湿オイルを勧めてみた
「デリケートゾーンケア」や「フェムケア」というワードは、雑誌などのメディア上では当たり前のものとなったけれど、どれくらい...
最近“老けて見える”と嘆く40代女性! 避けたいNG眉色と若見えのコツ
「メイクをしたのになぜかげっそりして見える」「最近なんだか老けた?」と感じているアラフォー女性の皆さん。もしかしたらその...
来年の夏までさようなら「サンダルを長持ちさせる」保管前のお手入れ方法
 夏に大活躍したサンダルですが、しっかりお手入れしておかないとすぐにダメになりますよね……。今回は、「来年の夏も綺麗にお...
ムダ毛処理は義務ですか? 毛を剃らない理由から考える“疲れない”美意識
 近年は、性別や働き方、美の基準など、あらゆる価値観が新しくなり、多様化した時代になっていますよね。中でも注目したいのが...
天然ヘアカラー剤「ヘナ染め」の末路は? 知っておくべきデメリット5つ
 おしゃれのためのヘアカラーと必要に迫られてする白髪染め、どちらもアラフォーにはおなじみです。こんなに続けて髪が傷まない...
U-2200円!美容家も納得の香りグッズ3選、おセンチ&悩める秋の夜長に
 夏が終わって秋が訪れると「秋の夜長」を楽しむ人もいる一方で、なんとなく心細い気持ちになって、くよくよと悩んでしまうとい...
台風による体調不良、気象病かも!?【専門家監修】すぐに試せる対処法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
時間1分ください!唇ぷっくり血色リップは「6V」チョイ塗りから3工程
 リップメイクは、唇に色がついて「血色感」さえあればいい、と思っていませんか? それで十分といえば十分でもありますが、短...
お疲れ頭皮&髪にオレンジシャンプーがグッジョブ 時短美容家が惚れた2品
「オレンジシャンプー」って、聞いたことはありますか?  文字どおり柑橘の「オレンジ」にまつわる成分を使っていて、洗い心...
Amazonで酷評の✩1.9「毛穴ステルス隔離棒」で40女の肌に奇跡が…!
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
薄い・強すぎ・不揃い!20代が見たアラフォーの「残念な眉毛3選」
 いよいよ秋ですね〜。この時期、アラフォー世代の眉毛メイクには注意が必要です。  というのも年齢を重ねるごとにメイ...