国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

更新日:2025-12-14 17:03
投稿日:2025-12-14 17:00

【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】

「やはり持つべきものは良き友だ」

 テレビ界から“追放”された国分太一(51)に、心強い援軍が現れた。松岡昌宏(48=円内顔写真)である。TOKIOのメンバーとして30年もの間、苦楽を共にしてきた男が、日本テレビに対して敢然と反旗を翻したのだ。

 週刊新潮(12月11日号)から松岡の発言を引用しよう。日テレの福田博之社長は「国分は降板させるが、松岡と城島茂には引き続き出演してもらう」と述べた。番組の撮影は続いているものの、いまだに日テレ側から国分問題について何の説明もないという。

「しかし、何も説明しないという日本テレビさんのやり方は、コンプライアンス違反にはならないのでしょうか。体を張る番組ですから、30年間、いろいろなことがあり、ケガもありましたし、病院にも何度も運ばれています。今さらそれをどうこう言うつもりはありませんが、それはコンプライアンス違反にならないんですかね、と考えてしまいます」(松岡)

 何ら説明もないまま問答無用と番組を降板させられるのであれば、「国分さんの次は自分、その次は城島、世の中のタレントさんみんながそうなってしまうのではないか、という危惧があります」(同)。

 週刊文春(同号)でも松岡は、国分の今後についてこう語っている。

「こんなことを言ったら怒られるんだろうけど、人間なんだから間違いはある。そこを認めて、次はどう動けばいいのかを考えて、家族を支えていくしかない」

 11月26日、国分は会見を開き、「どの行動がコンプライアンス違反とされたのか『答え合わせ』をしたい」と涙ながらに訴えた。

 文春は前号で、日テレの事情聴取で国分が語ったとされる2件のワイセツ事案を報じていた。いずれも番組スタッフのA子、B子に対するもので、A子にはロケ先のホテルで部屋飲みをし、抱きついてキス、さらにはボディータッチをした。LINEで下半身の写真を送信したこともある。B子には酒の勢いでお尻を触ったほか、LINEで誘うようなメッセージを送ったという。

 この報道が事実なら重大なセクハラ行為であることは間違いない。ただし、中居正広ケースのような「性加害」には至っていないようだ。しかも、この2件は1年以上前の出来事だという。日テレは今年1月に行った社内調査「会食等における不適切な性的接触」では、被害申告は一件もなかったと公表していた。それが突然なぜ?

 さらに、ロケ先でタレントとスタッフ女性を2人きりにしたのであれば、日テレ側の安全配慮義務違反も問われるはずだ。

 すでにSNS上では、スタッフの実名という「怪情報」が拡散されている。これ以上日テレ側が国分の「願い」を退け続ければ、中居ケースと同じように週刊誌がスタッフ女性を特定し、直撃する事態にもなりかねない。

 大メディアが出入りの一タレントを無慈悲に切り捨てたという負のイメージが定着すれば、他の人気タレントが日テレ離れを起こし、CMスポンサーが減ってフジの二の舞いになる可能性も否定できない。

 国分には「答え合わせなど必要ない」と切り捨てた福田社長だったが、松岡と城島まで立ち上がったことに慌て、日テレ広報部は「弊社の対応がお二人のお気持ちに寄り添った十分なものではなく、大変申し訳なく思っております。改めて直接、丁寧にご説明をさせていただき、お二人のお気持ちを真摯に受け止めたいと考えております」と平謝りした。

 日テレはフジ同様、長年旧ジャニーズ事務所と癒着してきたテレビ局である。そこに旧ジャニーズ(現STARTO ENTERTAINMENT)から「これ以上この問題を長引かせるとうちのタレントを引き揚げる」とでも言われたのか。みっともなくはないか、福田社長。(文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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