期待外れと面白かった「秋ドラマ」を調査!『じゃあつく』が独走、追い上げた“考察が捗る”ダークホースは

コクハク編集部
更新日:2025-12-18 11:45
投稿日:2025-12-18 11:45

 2025秋ドラマが次々と完結。今期は社会現象になった作品から実力派脚本家によるオリジナルドラマまで、魅力的な作品がラインナップされました。

 今回はドラマファンを対象に、「秋ドラマで面白かった作品」「残念だった作品」をアンケート調査。上位作品を並べてみると、今期ドラマの「推しポイント」などが見えてきました。

【関連記事】「じゃあつく」竹内涼真もいいけど、テレ東の“26歳俳優”を推したい理由。クセつよイケメン達は一見の価値あり

今期、最もバズった『じゃあ、あんたが作ってみろよ』

 本命ドラマたちを抑えて1位に輝いたのは『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)でした。「料理は女が作って当たり前」という亭主関白気質の勝男。

 いつも自分を優先してくれていた彼女の鮎美にプロポーズを断られたことをきっかけに、自らの価値観を考え直していく再生ロマンスコメディです。現代日本に未だ根付くジェンダー的価値観を男女の目線からポップに描き、幅広い層からの支持を獲得しました。

「第一話の鮎美の『女の子だからじゃないよ。勝男さんのこと大好きだから作ったの』という言葉に食らってしまった。もういつしかご飯を作る意味なんて考えなくなってしまっていたから、思わずはっとした」(50代/主婦)

「昔、『全体的におかずが茶色すぎる』と夫に言われた記憶が蘇った。全話共感の嵐。夫に見せたい」(40代/主婦)

「筑前煮で初めて泣けた」(10代/学生)

竹内涼真の姿とのギャップに高評価

 特に竹内涼真演じる勝男の、ポンコツみあふれるモラハラ感が癖になった人も多数。普段の映像作品で見せるイケメン俳優・竹内涼真の姿とのギャップを良い意味で感じられたようです。

「竹内涼真のイメージが変わった。どうしてあんなドンピシャなモラハラ演技ができるのか分からない。演技うますぎ」(29歳/接客業)

「モラハラ男が改心していく様子をじっくり見られるドラマって意外に新しいかも。勝男がアップデートしていくと、なぜか自分も嬉しくなった。こんな世界になればいいのに」(30代/フリーランス)

「夏帆ちゃんのオドオドした鮎美が可愛いながらも、女にむかつかれる女という感じがして絶妙だった」(31歳/ライター)

 心に残るキャッチーなセリフと愛すべきキャラクターで、放送後はかならずSNSにトレンド入り。社会現象を巻き起こしました。

野木脚本が強い!『ちょっとだけエスパー』

 大健闘の2位につけたのは野木亜紀子が脚本を務める『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)。大泉洋演じる人生のどん底なサラリーマンが「ちょっとだけ」エスパー的な能力を手に入れて、世界を救うというストーリーです。

 数多くの人気作品を生み出した野木脚本ともあって放送前から注目度は高かったものの、それを裏切らない展開とストーリー性で票を集めました。

「ドラマの満足度じゃない。1話で映画を見たくらいの情報量がある」(40代/会社員)

「伏線がいたるところに張り巡らされていてハラハラ」(20代/学生)

「もともと野木さんのファンです。今回の作品も素晴らしい。大泉さんの演技もコミカルながら凄みがあって引き込まれる」(40代/マスコミ)

「毎話騙されている気がする。放送後にSNSで考察を見るのが楽しかった」(30代/フリーター)

「大泉洋はもちろん、岡田将生、宮﨑あおい、北村匠海などのキャスト陣の演技もよかった」(50代/主婦)

 野木脚本の緻密な伏線に翻弄されたとの声が多数。ファンタジードラマの名作ともいえる出来だったようです。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「ばけばけ」岡部たかしの“芸達者ぶり”に感心…。そして北川景子の夫・DAIGOの登場に期待したいわけ
 病に倒れた雨清水傳(堤真一)。トキ(髙石あかり)は日頃、お世話を焼いてくれる傳への恩返しのため、看病を買って出る。日中...
桧山珠美 2025-10-15 16:30 エンタメ
Snow Manが“客寄せパンダ”と物議も…無視できない多大なメリット。異様に高い“再生数”で海外の注目を集めるか
 韓国の人気音楽番組「ミュージックバンク」(KBS)が主催する12月の「2025 MUSIC BANK GLOBAL F...
こじらぶ 2025-10-14 11:45 エンタメ
【芸能クイズ】再始動のダウンタウンに期待の声。では「笑ってはいけない」第1回の“ペナルティー”は何だった?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
“超豊作”の秋ドラマがアツい! 大泉洋×野木亜紀子に期待爆発、三谷幸喜の“クセ強ドラマ”はジワ伸びの予感?
 夏の暑さが落ち着き、心地よい夜風が吹くこの季節。ドラマの秋がやってきました!  2025年の秋ドラマは、まさに「...
「ばけばけ」お見合い相手は“べらぼう”の29歳俳優じゃないか!過去“朝ドラ”女優も登場で今後が楽しみ
 両家の親同士も良好な雰囲気で、トキ(髙石あかり)と銀二郎(寛一郎)のお見合いはうまくいきそうな空気に。このままいけば結...
桧山珠美 2025-10-11 12:30 エンタメ
フワちゃんを許すことが“大人”なのか? 非常識な人にブチギレるのは当たり前ではないのか
 Xで芸人・やす子に対して、《おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす》と揶揄する投稿をしたことをきっかけ...
堺屋大地 2025-10-10 13:06 エンタメ
永野芽郁、「お兄ちゃん」呼びの“癖”を暴露されて可哀想。“妹アピ”に騙される単純な男が多すぎる件
 今年4月、田中圭との不倫疑惑スキャンダルで世間を騒がせた永野芽郁が、3年ほど前の交際相手・坂口健太郎から二股をかけられ...
堺屋大地 2025-10-09 11:45 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の妄想に一瞬、脳がフリーズ。ほんわかテイストに賛否が分かれそう?
 ついに貧乏脱出のチャンス! はじめてのお見合いに挑む、トキ(髙石あかり)。  司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千...
桧山珠美 2025-10-08 14:34 エンタメ
藤井風、92歳の黒柳徹子を“乙女”に変えるフェロモン。ついにシニア世代まで色気がバレたか
 最近、藤井風のことが気になって仕方がありません。9月5日に3rdアルバム『Prema』が発売。それに伴い、9月はメディ...
笑顔がこわい!「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“顔芸”が完璧だった。見どころの一つだと確信した回
 貧乏脱出のため結婚を目指す、トキ(髙石あかり)。しかし、チヨ(倉沢杏菜)とせん(安達木乃)と行った恋占いの結果は一人だ...
桧山珠美 2025-10-06 17:13 エンタメ
平野紫耀らの「脱退発表」から約3年…Number_iとKing&Prince、それぞれの現在地と課題。“二大天然ボケ”不在の影響はあるか?
 2022年11月、King & Prince(以下、キンプリ)から2023年5月をもって平野紫耀(28)、神宮寺勇太(...
こじらぶ 2025-10-05 11:45 エンタメ
「ばけばけ」は“聖地巡礼”したくなる朝ドラの予感。実際にある島根県・八重垣神社の“恋占い”してみたい!
 明治19年。トキ(髙石あかり)は、借金を返すために親戚の雨清水傳(堤真一)が経営する機織り工場で働いていた。しかし、膨...
桧山珠美 2025-10-04 10:42 エンタメ
「あんぱん」アンパンマンは粒あんか、こしあんか…“お遊び”が楽しかった特別編。蘭子の“その後”はモヤモヤだけど
「あんぱん」が終了したと思ったら、早くも翌週の9月29日(月)~10月2日(木)の四夜連続で、スピンオフが放送されました...
桧山珠美 2025-10-04 08:00 エンタメ
「ばけばけ」しめこ汁に“朝から残酷”の声もあるけど…ピーターラビットの話を思い出す
 突如、トキ(福地美晴)やフミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の前から姿を消した司之介(岡部たかし)。何日経っても家...
桧山珠美 2025-10-02 15:48 エンタメ
「ばけばけ」は往年の名作を越えられるか? 「虎に翼」から続く岡部たかしの“父親”像が楽しみだ
 この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)と外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)。怪...
桧山珠美 2025-09-29 17:50 エンタメ
「あんぱん」最終回。半年間、2人を見守ってきた視聴者にはグッとくる場面…ま、終わりよければすべてよし!
 のぶ(今田美桜)の病室に着いた嵩(北村匠海)は、にっこり笑うのぶの姿に胸がいっぱいになる。その後退院したのぶは、嵩に自...
桧山珠美 2025-09-27 15:10 エンタメ