更新日:2025-12-26 11:45
投稿日:2025-12-26 11:45
サイン済みの婚姻届けを彼に見せると
転機は、ふと立ち寄った書店だった。ゼクシィの付録として入っていた婚姻届け。20年以上前に提出した紙切れを見た瞬間、胸がざわついた。
「次にホテルで会った時、婚姻届けを差し出して『ここにサインして』と言ってしまったんです。私の部分は書いた状態で…。
結婚できないのはもちろん分かっていました。ただ、お守りみたいに持っていたかっただけなんです」
だが、数秒の沈黙のあと、彼は声を荒げた。
ーーいい加減にしてくれ! 冗談でも、こんなものを書かせるなんて非常識だ。
必死に「お守り代わり」だと笑ってごまかしたが、返ってきたのは冷たい一言だった。
ーーもう限界だ。今日で終わりにしよう。
時間を戻したいけれど
「頭の中が真っ白になりました。時間を戻せるなら戻したい。あの幸せな2人に戻れるなら、未来なんていらない。
神様に『もう追い込まないから』ってお願いしています。叶わないと分かっていても…バカですよね」
不倫の恋は、距離感を失った瞬間に奈落へ落ちる。「お守り代わり」の一枚の婚姻届けが、彼の中で「終わり」を決定づけたのだろう。
今も和沙さんは、後悔と絶望の只中で立ち尽くしている。
関連記事
- 「どちらも捨てられない」恋に溺れた男の苦渋の選択。恋人は“脳検査”まで…56歳が土下座に追い込まれた理由
- 49歳女「28歳の彼は可愛いペットです」閉経後に酔いしれる甘美な恋愛。“結婚”以上に求めあえるもの
- 「世界が輝いて見えたんです」15歳年下男子に“ガチ恋”する46歳女性が、夢から覚めた残酷な瞬間
- 「これが最後の恋だって」56歳男、運命の女から“無理な願い”に動揺。決断までの残り時間はあとわずか…
- 閉経前にもう一度…“癒し”を求める50代女性「ただ話を聞いてもらいたい」男性を求める切実な理由
- 「土下座してでもやり直したい」妻との昇進レースに負けた夫、33歳で無職に。女性部下との“関係”に逃げた顛末
ラブ 新着一覧
恋愛にガツガツしていると、周囲から「焦ってるんだな……」と思われがちな大人女子。そんな視線が気になると、好きな人にアプ...
不倫には大きなリスクが伴うとわかっていても、好きになってしまった気持ちに負けてズルズルと関係を続けてしまう人はたくさん...
片思い中の男性とデートが盛り上がらず、お互いにテンションが下がったまま解散することってありますよね。
いまいち食事...
職場の男性と日頃LINEしている女性もいるでしょう。でももし、男性から好意を感じるLINEが届いたら、あなたはどうしま...
愛があれば外見なんて関係ない! とは言いますが、実際問題、結婚相手がハゲていたり、白髪だらけだった場合、世間の女性はど...
恋愛につきものなのが「倦怠期」と「安定期」です。付き合いたてのカップルより落ち着いている共通点だけで、あまり見分けがつ...
あなたは“ドS彼氏”と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? 「怖そう」「大事にしてくれなさそう」などとネガティブな...
芸能人のスピード婚のニュースを見るたびに、「すぐ別れちゃうんじゃないの?」と感じる人は多いようです。でも、中にはスピー...
夫婦って、自然とお互いの性格のバランスをとるようにできているのかもしれません。今回は、過度に心配性な夫とどんどん冷静に...
一見、地味でモテなさそうな女性なのに、なぜか男性にモテる人っていますよね。可愛くて人気者の女性もいるのに、どうして目立...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
「冷酷と激情のあいだvol.111〜女性編〜」では、結婚当初と比較して性欲が増したのに、夫婦間で解決ができていないと嘆く...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。男女のカラダの相性には割れた茶碗がひとつになるような他に代えがたい感覚がある...
「不倫にハマッたら抜け出せない」って、よく聞きますよね。自制心のある女性なら、ときめきを感じても「よからぬ行動」を起こす...
「私、モテ期かも……」と複数の男性とのやりとりを楽しんでいたつもりなのに、気がついたら孤独になっていた。そんな女性が増え...
料理にケチをつける男にイライラした経験のある人は多いですよね。普通の仕事とは違い、家事には休みも定年もお給料もありませ...
















