目黒蓮は"何をやってもキムタク"にさえなれない…「ザ・ロイヤルファミリー」で見えた致命的問題

更新日:2025-12-20 17:03
投稿日:2025-12-20 17:00

 TBS日曜劇場で常連の妻夫木聡(45)と、同枠初出演となったSnow Мanの目黒蓮(28)の共演で大きな注目を集めた『ザ・ロイヤルファミリー』が12月14日に大団円を迎えた。

 役者としてもアイドルとしても絶好調で超多忙な目黒のスケジュールを押さえ、演出は『わたしの幸せな結婚』『ラストマイル』『映画グランメゾン★パリ』の塚原あゆ子が担当。番手を佐藤浩市(65)、沢村一樹(58)、中川大志(27)ら芸達者役者で固めたにもかかわらず、世帯平均視聴率が10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)で終わったことで、関係者からは「消化不良」といった声もささやかれている。

 日曜劇場枠の前期の平均視聴率は、嵐の松本潤(42)が主演を務めた『19番目のカルテ』で10.2%、阿部寛(61)主演の4月期『キャスター』は、永野芽郁(26)の二股不倫疑惑で強い逆風が吹いたにもかかわらず11.0%を記録した。

 予算規模やキャスティングを考えると、『ザ・ロイヤル――』は大成功どころか"失敗"と捉える関係者も実は少なくないのである。

 そんな関係者には"役者としてのめめ(目黒の愛称)の潜在視聴率"は、世間一般の人気と裏腹なのでは……という、にわかに信じられない仮説もささやかれている。

 その裏付けになっているのは、初回から2桁の高視聴率を記録していた『ザ・ロイヤル――』で、第3話終了後の予告編に初めて目黒の登場シーンが解禁されると、SNSでは《キター!》《楽しみ過ぎます!》といったコメントがあふれたものの、現実には第4話の視聴率はそれまでより2%近く数字を落とし、全話で唯一のひと桁回になってしまったことだ。

 さらに制作側が期待していた、TVerのお気に入り登録者数も、ヒット作の目安である100万人を超えることが一度もなかった。

キムタクは目黒と同じデビュー5年目、「ロンバケ」で最高視聴率36.7%

 もちろん、目黒だけのせいではないが、この残念な結果によって、木村拓哉(53)の凄さが芸能記者の間で改めて話題になっている。

 目黒は一部ファンの間で"令和のキムタク"なんて呼ばれているが、デビュー5年目を迎えた頃の木村は平均視聴率29.6%、最高視聴率36.7%を叩き出した『ロングバケーション』(フジテレビ系)という伝説的ドラマに、山口智子(61)とダブル主演していた。

 また28歳という同じ年齢でみてみれば、平均視聴率32.3%を記録し、自身2度目の視聴率30%超えの金字塔を達成した『ビューティフルライフ』(TBS系)にも出演、この年の暮れには工藤静香(55)との電撃婚も発表し、まさに"時の人"となったわけだ。

 目黒のファンたちは「時代背景や生活形態が全然違い過ぎるでしょ」と怒りそうだが、"木村拓哉という存在は唯一無二。そもそもの人気のスケールがめめとは全然違う"というのがベテラン芸能記者の共通認識で間違いない。

「例えば木村と『教場Ⅱ』で共演した目黒は、木村より1時間以上も前に現場に入り、自分の出番が無い時も木村の演技の一挙手一投足を食い入るように見ていました。その姿は、彼の勉強家で努力を惜しまない人柄を感じさせました。一方の木村も"何をやってもキムタク"なんて揶揄されることもありますが、人に見えないところでの彼の努力は尋常ではないでしょう。『ロンバケ』時からほとんど変わらない体型を維持できているのも、自宅のトレーニングルームで自分を追い込み、かれこれ20年も白米ではなく酵素玄米を食べる食生活を怠っていないからでしょう。努力や頑張っている姿を公にしないのがキムタク流のライフスタイルなのでしょうが、これを継承するのは目黒に限らずとも簡単なことではありません」(テレビ関係者)

 目黒は来年は映画が3本公開予定で、何より『SHOGUN 将軍』シーズン2の出演で世界に飛び込む。木村をたどる視聴率、観客動員数を手に入れることができるのかに注目だ。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

 役者としての致命的問題がボンヤリと見えてきたものの、目黒は来年から「SYOGUN 将軍」で世界に挑戦する。応援しているファンの期待に果たして応えることができるのか? 関連記事【もっと読む】【さらに読む】なども合わせて読みたい。

エンタメ 新着一覧


寅子の「心が躍るような」結婚式。放送残り1カ月ちょっと、NHKにスピンオフで描いてほしいこと
 お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで、「夫婦のようなもの」になることを決めた寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)。猪爪家...
桧山珠美 2024-08-24 06:00 エンタメ
なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
 放送中のドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)にて、3人の主要キャラのうちの1人に抜擢されている田中み...
堺屋大地 2024-08-23 06:00 エンタメ
【写真特集】女子アナ時代、初々しい浴衣姿の田中みな実
【この写真の本文に戻る⇒】 なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
航一は本当に明治生まれなのか?「夫のようなもの」を許容できる男に疑惑
 航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようと...
桧山珠美 2024-08-24 00:23 エンタメ
『ラヴィット!』に疑問の声。違和感たっぷりでもギャル曽根の「超ギャルル」を推すワケ
「日本でいちばん明るい朝番組」をコンセプトに、平日の朝に笑いと情報を届けている人気番組『ラヴィット!』(TBS系)。 ...
寅子版「自分会議」はユニークな演出だった! “ラスボス”百合さんに俄然注目
 結婚したら、自分か航一(岡田将生)のどちらかの名字が必ず変わることに、改めて気付いた寅子(伊藤沙莉)。  自分が...
桧山珠美 2024-08-20 15:30 エンタメ
【写真特集】ゆきぽよ、涙の水着謝罪&体重5キロ増の等身大パネル
【この写真の本文に戻る⇒】 ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道
ゆうちゃみの「オジサン転がし」を嫌悪するな。藤田ニコルも辿った一流ギャルタレントへの道
 今をときめくギャルタレントである古川優奈こと「ゆうちゃみ」。『Popteen』モデルを経て『egg』の専属モデルを長年...
堺屋大地 2024-08-19 06:00 エンタメ
セレブとはなんぞや? 日本版「スカイキャッスル」の楽しみ方と“伸びしろだらけ”俳優
 本家韓国版「SKYキャッスル」に比べてチープ過ぎる、と酷評されている「スカイキャッスル」(テレビ朝日系)ですが、私は毎...
【写真特集】♥田辺誠一と大塚寧々の結婚発表会見♥(2005年撮影)
  【この写真の本文に戻る⇒】セレブとはなんぞや? 日本版「スカイキャッスル」の楽しみ方と“伸びしろだらけ”俳優
蠢く2組の恋模様。“台所公開プロポーズ”で攻める航一、漢・轟太一は堂々のカミングアウト
 直明(三山凌輝)と花江(森田望智)はそれぞれの同居に対する思いを語る。猪爪家を離れるのが寂しいと言う直明に対し、花江は...
桧山珠美 2024-08-17 06:00 エンタメ
論破王ひろゆき氏ばりに反論!直明の婚約者、放送終了間際でも爪痕を残す
 結婚しても同居を続けたいと主張する直明(三山凌輝)と、同居に反対する花江(森田望智)の対立は続いていた。どちらの気持ち...
桧山珠美 2024-08-15 16:20 エンタメ
再び東京編で“嫁姑”。花江はサザエさん、寅子はこんもりマダムヘアーに
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、互いの思いを確かめ合う。  そして昭和30年、東京に戻ることになった寅子は...
桧山珠美 2024-08-12 17:00 エンタメ
中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
 いやあ、驚きました。人は見かけに寄らないというか。KUT-TUNの中丸雄一(40)のことです。  女子大生とのア...
【写真特集】ぎらついていた時代のKAT-TUNメンバーたち
  【この写真の本文に戻る⇒】中丸雄一はいつまで地下に潜む? “アパ丸君のざわめく時間”を描く日は来るのか
朝ドラ史上に残るラブシーン。インテリはこれだからー!視聴者をやきもきさせた深夜の本庁トーク
 優未(竹澤咲子)から、思わぬところに優三(仲野太賀)の手紙が入っていたことを教えられた寅子(伊藤沙莉)。寅子のことばか...
桧山珠美 2024-08-10 08:58 エンタメ