尊敬してます→裏では“おばさん”呼ばわりにムカッ!年下女の誤爆LINE、笑いで返したのは正解だった?

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2026-01-21 11:45
投稿日:2026-01-21 11:45

Aさんの衝撃的な「誤爆」

 相変わらずテンション高めのLINEがAさんから届く。が、事件は祝い飲みの当日に起きた。Aさんが婚約者に送ったつもりのLINEが、グループLINEに届いた。

【今日、結婚祝いしてもらうことになったの】
【おばさん編集者にね】

 …おばさん編集者とは私だ。BさんはAさんと同年代だし、編集者ではない。40代前半だった私は、おばさん呼びに抵抗を感じていた。「おばさん」と呼ばれたら、女として終わるような危機感と憤りと、怒りを覚えていたらしい。誰でも通る道だ。

【おばさん編集ですけど〜?】

 グループLINEを返す私。笑いに昇華でもしなければ、今夜の飲み会が寒々しいものになってしまう。何よりも時間の無駄だ。

【あ、ごめんなさい! 間違えて送っちゃいました!! 変な意味じゃないんです! 久乃さんのことは尊敬しているんですよ!】

 何を言っても後の祭りとはこのことだ。Bさんにも「ありゃないわ」と、慰められた。ここで飲み会不参加も大人気ないと思い、その日は単なる飲み会に変更して、祝いのエプロンだけ渡し、飲食代金は割り勘とさせてもらった。

 おばさん呼びに最大の不快を感じたのはこの時。Aさんの誉め殺しに気づかなかった、結婚祝いまでしてしまった自分。もちろん怨嗟の念を持つわけではないけれど、しばらくモヤモヤ。こうして10年近く経過した今、ふと思い出したので、書いて浄化させてもらった。

 ちなみに40代後半突入時から「おばさん呼ばれ」は全く気にならなくなった。よくよく考え直すと、人口減少化時代の今、団塊ジュニア世代は日本にとって大きな労働力であり、マーケット層だ。私が今書いているこのエッセイも、他媒体で執筆しているエンタメに関する記事も、多くのおばさんが読んで応援してくれているのを知っている。特に若手を忌み嫌うわけではなく、自分も20代の頃は「おばさん」をどこかで、遠い世界のものだと笑っていたかもしれない。でも自分がおばさんになって思う。おばさんは強く、世の中を支えるビッグコンテンツだ。

 その後、Aさんとは連絡を取っていない。しばらくして本人からSNSに申請があった。まあまあと一旦は繋がった。が、ほどなくして、そっとフォローを外した。それくらいのお返し、許してちょうだい。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


八王子の居酒屋社員で月給18万円、腰かけ学生バイトの尻拭いをする日常
 八王子は21の四年制大学・短期大学・高専があるという。  全国でも学園都市として広く名が知られ、学生の数はおおよ...
私の時給はパフェより低い…置き去り氷河期世代の苦悩「感覚死んでる」
 八王子の居酒屋で契約社員として働く由紀は、特段面白みのない毎日を過ごしている。元気な学生バイトたちに囲まれ慌ただしい日...
44歳独身、今からでも遅くない?ズル休み→大学進学を決めた“無敵の女”
 八王子の居酒屋で契約社員として働く由紀は、信じていた学生バイトに蔑まれ、客の若者にも罵られる日々。見かねた学生バイトの...
クレクレママの実態 買い換えるなら「車くれない?」っておねだりする!?
 人のものをすぐに欲しがるクレクレママ、あなたの周りにはいませんか? おさがりなどをもらってくれて助かることもあるけれど...
スマホを持たないサブカル老人の願い「本屋に行く楽しみを奪わないで~」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
大人の「友達がいない問題」はスナックで解決!?常連同士が仲良くなるわけ
 みなさんは大人になってからできた友達、どのくらいいますか? 「言われてみればもゼロ」なんてこともあるのでは?  ...
気高いオーラにゾクゾク! コワモテ“たまたま”の意外な素顔
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
自分の選択に誇りを持って。子どもを産まない理由、そして6つの決断
「DINKs」という言葉があるように、「子どもを産まない」ということが近年では夫婦の選択肢の一つとして普通になってきまし...
お店で見かけたら幸運! 超レア「バードネスト」の正体は野良ニンジン!?
北海道出身の主人とは衣食住、風習や慣習など折に触れ、関東で生まれ育った者(ワタクシ)との違いを感じます。結婚当初は行き来...
Threadsで実感!「クソリプを送る人」は概ねコレ、主婦の心の闇は深い
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私はX(旧T...
銀座で“750円のみほ&時間無制限”の「AOU銀座の森」がまさかの改悪!?
 コロナ禍以降、基本在宅勤務な方も多いのでは? 出勤のわずらわしさから解放されるのはいいけれど、たまには気分転換をしたい...
階段道の“たまたま”君♡嬉しいスリスリ攻撃であわや転落危機
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
南アルプスのコントラスト【春】
 柔らかな陽の光、鮮やかな桃色、雪をかぶる南アルプス。  まだ少し冷たい空気と一緒に胸に入り込まれてしまう。
ぐはっ!金欠で焼き肉のお誘い…ギクシャクも翌日リスケも回避する断り方
 金欠の時、友達から飲みや遊びの誘いが入ると、どうやって断るか悩んでしまう人は多いはず。  断り方によっては、人間...
【難解女ことば】「湯湯婆」パソコンで変換できないかも…なんて読む?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
資格勉強中の彼。ウザイも既読スルーも回避!気遣い上級国民のLINEテク
 せっかくLINEを送ったのに、相手から返信が来ないと不安になりますよね。特に、LINEに気づいているのに既読スルーだっ...