水森かおりはドミノ、三山ひろしはけん玉…「ハラスメント批判」無視で紅白の視聴率を上げたNHKの緻密な計算

更新日:2026-01-10 17:03
投稿日:2026-01-10 17:00

「ネットの声」を無視すれば、テレビはもっと面白くなるのかもしれない。昨年の「NHK紅白歌合戦」第2部は世帯視聴率35.2%(ビデオリサーチ調べ=関東地区。以下同)と3年ぶりに35%を超えた。

「2部の35.2%が注目されていますが、1部も30.8%と3年ぶりに30%台に乗った。これが2部の視聴率回復にも大きく役立ちました。その貢献者は1部の歌手別視聴率ランキング1位の水森かおり、2位の三山ひろしです」(テレビ局関係者=以下同)

 毎年、水森はドミノ、三山はけん玉というチャレンジ企画を行っている。SNS上では「歌手にちゃんと歌わせろ」というような意見も多い。

「特に、三山ひろしは不評で『けん玉ハラスメント』という言葉さえありました。また、『紅白の歌唱時間内に収められないくらいの、けん玉の連続成功世界記録を他で作ってしまえばいい』というような暴論もあった。でも、三山のけん玉は2025年に限らず、毎年のように高い数字を残しているんですよ。つまり、ネットで大きな声を出す人たちからは不評ですが、視聴率という実際の支持は得ている。サイレントマジョリティーが存在しています」

 極端で、権威に批判的なネット世論はバズる傾向がある。

「SNSに熱心に書き込んでいる人たちの中には、いわゆる『オールドメディア』を嫌っている層と結構かぶっている。彼らはNHKや紅白歌合戦という権威を否定したいのでしょう。でも、すごく熱心に紅白を見ている(笑)。好きと嫌いは表裏一体ですからね」

 ネットの意見に屈して、サイレントマジョリティーを無視した番組は数え切れない。

「寄り添うというより、単なる萎縮や妥協であり、付和雷同ですよ。たとえば、フジテレビは夜に『FNN Live News α』というニュースを放送している。番組の特徴として、キャスターの堤礼実アナウンサーのドアップがありました。でも、中居正広氏などの一連の問題が起きた後、そのカメラアングルに批判が起こった。今では引きの絵が多くなり、番組の最後に『それでは!』という時のドアップもなくなりました」(テレビライター=以下同)

 他局にない画期的な企画だったが、現在では普通のニュース番組に近づきつつある。

「批判していた人たちは、ネットで知って怒り出したのでしょう。もしくは偶然、何度か番組を見た程度では。抗議するほど嫌なら見ないでしょうからね。ニュース番組は他にたくさんありますから。フジテレビは、毎日楽しみにしていたサイレントマジョリティーを落胆させ、見てない人たちを満足させてしまった。目を向けるべき方向が間違っている」

 なぜ、テレビの大半はネットの意見をうのみにしてしまうのか。

「今の局には『面倒くさいから聞いておこう』みたいな人が多い。紅白歌合戦は徹底的に数字を分析しているので、ネットで批判されても簡単に揺るがない。サイレントマジョリティーの存在を尊重している」

 高視聴率番組に批判はつきもの。だが、声なき声を拾ってこそ、数字を取れるのかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 大規模な企画だけあって、本人は気合十分だった。関連記事【もっと読む】水森かおり「ドミノで2025年を振り返ります」と紅白に意気込み М‐1王者たくろうも参戦…では、水森かおりのドミノへの気合の入りぶりについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


生田斗真が《怖すぎる》…大河「べらぼう」最終回も1ケタの陰で評価上げた“国民が震えた悪役ぶり”
 横浜流星(29)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が12月14日に幕を閉じた。最終回の世帯視聴率も9.5%...
2025-12-16 17:03 エンタメ
吉永小百合80歳はなぜ風邪ひとつひかない健康と美を保っているのか…食事と運動だけじゃなかった超人エピソード
 吉永小百合(80)が写真集「吉永小百合」(世界文化社)の刊行を記念し、12月14日にファンらと交流したサイン本お渡し会...
2025-12-16 17:03 エンタメ
国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”
「弊社の対応が、お二人のお気持ちに寄り添ったものではなく、申し訳なく思っております」    12月10日、日本テレビが...
2025-12-16 17:03 エンタメ
つかの間の休息? 今田美桜が「あんぱん」終了後初のインスタ投稿に選んだ「肩出しドレス姿」
 女優の今田美桜(28)が12月14日にインスタグラムで公開したドレス姿がファンの間で話題だ。  公開されたのは7枚の...
2025-12-16 17:03 エンタメ
2025秋ドラマ、“料理男子”大賞を勝手に発表! 竹内涼真だけじゃない注目イケメン6選
 今期の連ドラはいつもにも増して、料理男子が増殖していました。いいですねえ、料理男子。あっちのドラマでもこっちのドラマで...
神田沙也加さんの命日前にホストデビュー報告…元恋人・前山剛久の"売名利用"疑惑と芸能界への未練
 女優の神田沙也加さん(享年35)が2021年12月18日に急逝し、間もなく4回目の命日を迎える。今年10月1日には神田...
2025-12-15 17:03 エンタメ
粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」
 12月13日に放送された「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」(日本テレビ系)では、過去最多となるエントリー数...
2025-12-15 17:03 エンタメ
「ばけばけ」こじらせ錦織(吉沢亮)の誤解はいつ解けるのか…。THE住職な伊武雅刀はいい声!
 ヘブン(トミー・バストウ)は連日、金縛りに遭っていた。トキ(髙石あかり)はヘブンにお祓いを勧めるが日本語ではなかなか伝...
桧山珠美 2025-12-15 13:12 エンタメ
国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】 「やはり持つべきものは良き友だ」  テレビ界から“追放”された国分太一(51)...
2025-12-14 17:03 エンタメ
芦田愛菜"好感度トップレベル”でも女優で空振り続きのナゾ…映画「果てしなきスカーレット」が危険水域
 芦田愛菜(21)が主人公・スカーレットの声を務めた11月21日公開の映画「果てしなきスカーレット」が、事前予想を大きく...
2025-12-14 17:03 エンタメ
草彅剛がもったいない!「終幕のロンド」鬱展開に感動の押し売り…それでも1つだけ“再確認できた”こと
 多くの作品が最終回に向けクライマックスを迎える2025年の秋ドラマ。その中でも、屈指の演技派・草彅剛さん(51)主演作...
こじらぶ 2025-12-14 11:45 エンタメ
【芸能クイズ】2025年「今年の漢字」は熊! クマは訓読み、では“音読み”では何と読む?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
手越祐也は小6で12時間の猛勉強の末に明大中野中学に合格 =大学は早大人間科学部eスクール
【続続・あの有名人の意外な学歴】#3  手越祐也   ◇  ◇  ◇ 「ヤンチャなイメージが先行している手越祐也(...
2025-12-13 17:03 エンタメ
国分太一の活動再開とTOKIO復活のための起死回生の一発
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  元TOKIOの国分太一(51)のコンプライアンス違反による日本テレビの番組降板...
2025-12-13 17:03 エンタメ
羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評
 オリコンニュースによる「好きな男性アナウンサーランキング2025」が12月12日発表され、1位になったTBSの南波雅俊...
2025-12-13 17:03 エンタメ
横浜流星は自作の小説でプロデューサー業を宣言…佐藤健や岡田准一は? 俳優が続々と進出する“裏方業”の成否
 俳優の横浜流星(29)が12月11日に都内で行われた「2025 小学館DIMEトレンド大賞」に出席し、「20代も今年最...
2025-12-13 17:03 エンタメ