矢沢永吉、松田聖子…NHK紅白の視聴率を急回復させた「後出しジャンケン12度」の功罪
2025年大晦日の「NHK紅白歌合戦」第2部の世帯視聴率は35.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を獲得し、前年より2.5ポイントも上昇。歌手別の数字では松田聖子が39.9%で最高を記録した。
「視聴率ベスト10のうち松田聖子、AKB48、矢沢永吉、米津玄師、玉置浩二の5人は、12月に追加発表された歌手です。今回、NHKはこの"後出しジャンケン"を何と11度もしました。一昨年、昨年の7組ずつ(出場歌手の応援ゲスト含む)から大幅に増えています」(芸能記者)
12月3日のAKB48に始まり、開催3日前の28日には松田聖子が「特別企画」で大トリを務めると発表された。この25日間で、11組の追加出場が判明した。残り10日を切った段階から松任谷由実、米津玄師、矢沢永吉、B'z稲葉浩志、松田聖子と5人のビッグネームが並んだ。
「NHKはまず、国民的人気を誇った時期のAKBのOGの出場を公表し、話題をさらった。前田敦子や大島優子、指原莉乃らは"追加招集組"のトップバッターとして、役割を果たしたと言えるでしょう。そして、紅白当日には矢沢永吉がサプライズ登場し、予定にない2曲を歌った。これらの追加発表や特別企画の多用はネット上で批判記事も出ていましたが、"後出しジャンケン"の歌手が高視聴率を収めたのですから、大成功だったわけです」(芸能記者)
■「歌合戦の趣旨に反する」との批判も
以前は出場者発表後の追加招集、当日のサプライズなどなかったが、近年は大晦日の本番間近まで新たな歌手と交渉を続けているという。
「それも事実なんでしょうけど、前々から決まっていながら、話題作りのために発表を引き延ばしている歌手もいるはずです。そうでなければ、クリスマスに矢沢永吉、最後に松田聖子などの発表順にはならないでしょう。ある程度、戦略を練っている。これは何も悪いことではない。ネットの普及で、話題の消費スピードが格段に速くなった。11月の発表から大晦日まで何の動きもなければ、忘れ去られてしまう。永ちゃんの当日サプライズを含めた、計12度の後出しジャンケンは、NHKの巧みな戦略だったと言っていい」
人気の高い番組が往年と違う動きをすると、必ず反発する層が現れる。今回は「特別企画が多すぎる。歌合戦の趣旨に反している」「大トリが松田聖子? 3日前に変えるなんて」などの声もあった。
「『歌合戦』の志向はもう30年以上前から薄れています。昭和のように歌合戦を前面に押し出したら、高齢者は喜ぶかもしれないですが、若者は時代錯誤を感じて紅白離れをするでしょう。全ての出場者を11月に発表したり、『歌合戦』の演出を過剰にしたりすれば、35.2%という世帯視聴率はなかったでしょう」
NHKは「昔の紅白」に拘る声の大きな人に惑わされることなく、今後も時代に合わせて柔軟に変化していきそうだ。
※歌手の追加発表時期
12月3日AKB48
5日 RADWIMPS
6日 SixTONES
11日 back number
16日 星野源
18日 玉置浩二
22日 松任谷由実
23日 米津玄師
25日 矢沢永吉
27日 稲葉浩志(福山雅治とコラボで特別企画)
28日 松田聖子
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