「キラキラネームは非常識」偏見で判断する人の正体。 “分かりやすさ”に流されるのが一番ダサい

おがわん ライター
更新日:2026-01-27 11:45
投稿日:2026-01-27 11:45

名前だけがいつも話題の中心に

「その名前、キラキラすぎない?」

「え、昭和のおばあちゃんみたいな名前だね」

 そんな言葉を、彼女は何度も聞いてきたという。

 話をしてくれたのは、30代の会社員・Mさん(仮名)。特別珍しい人生を歩んできたわけではない。ただ一つ、“名前”だけが、いつも話題の中心に置かれてきた。

 Mさんの名前は、少し個性的だ。読めなくはないが、初見で正確に読まれることはほとんどない。学生時代は自己紹介のたびに説明が必要で、社会人になってからも名刺交換の場で必ず一拍、間が生まれる。

「その名前、ご両親、相当気合入ってますね」

 悪気のない笑顔でそう言われるたび、Mさんは曖昧に笑い返してきた。否定するほどのことでもないし、説明するほどの情熱もない。ただ、“名前”という本人には選べなかったものが、人格の一部として勝手に評価されることに、うっすらとした違和感だけが残った。

【読まれています】「ぴかるです」と言うたび笑われた…偏見だらけの社会でも“自分の名前”で生きる。22歳大学生の決意

特徴がないことが安全

 一方で、Mさんの同僚には「とめ」「たけし」といった、いわゆる“シワシワネーム”の人もいる。彼らは彼らで、「古風だね」「渋すぎる」と、別の種類のラベルを貼られてきた。

 結局、どんな名前でも“普通”から少し外れた瞬間に、笑いの対象になる。キラキラすぎても、古すぎても、どこかで誰かが勝手に線を引く。

 Mさんは言う。

「一番得してるのは、たぶん“誰にも何も言われない名前”なんでしょうね」

 それは決して褒め言葉ではない。“特徴がない”ことが、無難で安全で、突っ込まれない。日本社会の空気を考えれば、あまりにも分かりやすい結論だ。

 就職活動では、エントリーシートの名前欄を見るだけで、無意識の先入観が働く。恋愛でも、「名前のイメージ」が性格や育ちを想像させる。学校では、名前がいじりのきっかけになり、SNSでは一瞬でネタにされる。

おがわん
記事一覧
ライター
かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

ライフスタイル 新着一覧


最近「卒業」したこと7選。SNS、婚活、親の言いなり…手放したら幸せが増したかも
 数十年人生を生きていれば、「これ、やめてよかったな」「あれを卒業してから人生が変わった」と感じるものが一つや二つありま...
乱発されすぎじゃない?『LDK高評価』うるおいアイテム3品をポチった40代女の不満・疑問・納得
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
天国のおばあちゃんがAV好きに? 米国で起こった笑えないタトゥー失敗の裁判トラブル
 アメリカといえば、タトゥー文化が根付いている国のひとつ。街を歩けば、腕や足、首、果ては顔にまでタトゥーを施している人を...
2025-03-11 06:00 ライフスタイル
ロマンチックおばさんですがなにか? 親の小言もスルーし、好きな服を着続けてきた51歳独女の決意
 パートナーなしの51歳独女ライター、mirae.(みれ)です。先日、SNSで話題になった「ロマンチックおばさん」。とあ...
尊すぎる! 親子“たまたま”に遭遇♡ パパを超える日は来るかな?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
東日本大震災津波伝承館にて~伝えて、記憶する。
 伝えてゆくということ、そして、記憶するということ。  東日本大震災から14年目となる、2025年3月11日、何を...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第92回「町のちいさな動物病院にハルがキタ」
【連載第92回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「燗」の中に隠れた漢字は?(難易度★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
56歳で初めて包丁を握ったYO! 万年実家暮らし男性が力説する「テキトーな自炊」の愉しみ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
主婦vs丸の内バリキャリの「マウント合戦」は漫才よりも笑える。“負け顔”ができる女芸人の観察
 かつて西大井にあったお笑い養成所に通っていた3人の女。SNS・mixiのコミュニティに麻梨乃が書き込むと、2人の同期生...
早稲田卒、商社OLの称号は「貧乏な夢追い人」とは違うの。誰よりも高い“現在地”は私だよね?
 かつて西大井にあったお笑い養成所に通っていた3人の女。約20年後、懐かしさで当時使用していたSNS・mixiのコミュニ...
ゲッ…まだ「mixi」見てるの? 独身女2人の即レスに“意地悪な幸せ”を感じる上から目線の主婦
 mixiでの呼びかけに、応答があったのは2人だけだった。  当然だろう。そこはもう誰もいない公園なのだ。あの頃は...
否定ばかりする人のLINEがしんどい…。我慢せず、受け手側ができる3つの対応策とは?
 LINEのやりとりで、相手から否定ばかりの内容が届いたら対応に困りますよね。  腹が立ち、関係をやめたいと思って...
金運を上げる花5選!植物で開運を狙う基本のキ。黄色いお花だけではない【開運花師おすすめ】
 いくらやりくりを頑張っても、追いつかない物価高。こうなったらもう金運を呼び込むしかないかも?  お花や開運に関する...
辻希美は第5子妊娠の衝撃度。長女希空とは18歳差に…年の差きょうだいの良さと熟考すべきこと
 元モーニング娘。の辻希美(37)と夫の俳優・杉浦太陽(43)が3日、第5子妊娠を発表した。  2007年6月に結...
一気に距離が縮まる会話術! 社長も平社員も、みんな笑顔になる「あの話」は鉄板エピソード
 例えば今目の前に距離を縮めたい相手がいたら、みなさんは何をしますか? 私なら、その人の子供時代の話を聞きます。 ...