柴咲コウ、川口春奈、鈴木保奈美が語る“切り取られる時代”の怖さと信じるもの|ドラマ『スキャンダルイブ』

望月ふみ
更新日:2026-02-06 11:45
投稿日:2026-02-06 11:45

 柴咲コウさん、川口春奈さん、鈴木保奈美さんの豪華対談が実現! お三方は、現在ABEMA、Netflixにて配信中のサスペンスドラマ『スキャンダルイブ』で共演しています。

 芸能事務所と週刊誌による、スキャンダルを巡る攻防戦に始まり、芸能界の深い闇に切り込んでいく本作からは、情報に振り回されている今の時代そのものが見えてきます。いわゆる“地上波では放送不可能”な話題作に挑んだみなさんに、お話を聞きました。

【こちらもどうぞ】 窪塚洋介「すべて変わっても、直感だけは変わらない」俳優30年、次元を超えてもブレない“自分軸”

危険もはらんだ作品へのオファー

――相当に切り込んだ作品で、全6話、最後まで目が離せません。本作のオファーを受けたとき、最初に対峙されたときの率直な印象は。

柴咲:この作品はフィクションですが、自分自身が身を置いている業界で噂話に留まらない告発や出来事も聞いたことがあります。でもそうした出来事にも、それぞれに真実や主張があるはずだと。

 私自身、受け取る側のひとりとしても考えさせられましたし、戒めや教訓としても興味を持ちました。ネガティブな部分をただ描いて終わりではなく、そうした教訓めいたところを提示できるというのは、出演させていただく意味がある作品だと思いました。

川口:これほど芸能界のスキャンダルやゴシップといった裏側を、エンタメとして描いている作品を、私は見た記憶がありませんでした。その設定やストーリーに「面白いな、攻めてるな」と興味が湧きましたし、自分自身が見てみたい物語だと感じました。

鈴木:私は最初に台本を読ませていただいたとき、切り取られ方によっては危険な側面がある作品になるのではないかと思いました。人の興味を刺激する内容なので、もしその一部分だけを取り上げられたら…と。

 作品が描きたかった本質は、芸能界の闇というものだけではなく、真実は当人たちにしかわからないということです。情報として表面に出て来ているものには色々な力が加わっているかもしれない。

 私たちは操作された、作られた情報を見て判断している可能性がある、ということを忘れてはいけないという点です。ですので、その部分を描き出そうとしている作品ということであれば、ぜひ参加したいと思いました。

「見出し」ばかりが踊る時代

――スキャンダル露呈を止めようとする芸能事務所の社長・井岡(柴咲)、週刊誌の記者・奏(川口)、独立前の井岡が働いていた大手芸能事務所の社長・蓉子(鈴木)を演じていますが、普段は表に立ち人の視線を浴びる側です。

 本作は、世間や一般の人々の目についても考えさせる作品ですが、世間の声や目をどう感じていますか?

柴咲:「よく見ているな」「見透かされているな」と思えるコメントに出会うこともあり、客観的に見てもらうことは大切だと感じています。そういう意味で、自分に対する世間からの情報を一切遮断するというのは、もったいないかなと思います。

 一方で、見出しばかりが躍る時代になってきていて、「1行目と3行目をつなぎ合わせた結果、まったく違う意味になっている!」といったように拡大解釈されてしまうことも起きているなとは思います。

望月ふみ
記事一覧
70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。

X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ
『バチェラー6』第5話を正直レビュー。自然体の笑顔をやっと見れた。で、なんで突然キスした?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第5話。もう折り返しなんて早...
中村未来 2025-06-19 06:00 エンタメ
令和ロマンくるま、吉本退所でも絶好調の今。もう一度「M-1」優勝を狙ってみてはどうか
 4月末で吉本興業との契約を終了した令和ロマン高比良くるま。一時期活動休止していたが、5月末には復帰。現在、精力的に活動...
帽子田 2025-06-19 06:00 エンタメ