更新日:2019-11-14 17:01
投稿日:2019-10-17 15:20
断る口実がもう浮かばない…
次の仕事の後。やはり彼女は私を送ろうとし、私はなんとか振り切って帰宅します。
10分後、ピンポーン。
G「綾さぁん、タクシーがつかまりませんでしたぁ」
私「では、こちらで呼び……」
G「アイスを買ってきたので、一緒に食べましょう」
断る口実が、もう浮かびません。
私「では、食べながらタクシーを呼びましょうか……」
ドアを開けると、彼女は「えへー」と嬉しそうに入ってきます。彼女には「自分のキメ顔」と思っているらしき笑顔があり、それは幼い子供がするような、口を「わあ」と大きく開けた笑い顔です。
小太りの、はっきり言って10人が見たら10人がブサイクと言うだろう中年女性が、黒くくすんだ前歯をのぞかせて笑い、勝手にキッチンに入っていきます。この人は、どうしてここまで自信を持っているのだろうか……。
G「ほうじ茶なら眠くなりませんよ。わあ、流しがきれいですね、偉いですよぉ」
リビングでアイスクリームを食べはじめます。彼女の煎れた液体を、私は口にすることができません。食べながら彼女が、身を寄せてきます。突然、頭に手を回され、唇にキスされました。
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