お似合いな美男美女カップル誕生
ある日、ITベンチャー会社を経営する旬介(29歳・仮名)が経営者仲間の男友達と飲んでいる時に、その友達が呼んで来てくれた女性陣の中に、モデルの仕事をしている理子(33歳・仮名)がいました。
旬介はイケメンだし服装もおしゃれで、さらには若くして経営者でもあることから正直モテる人。ただ、そろそろ結婚も視野に入れて、ちゃんと彼女を作りたいと思っていたところでした。一方の理子も、そのビジュアルから日常的にモテてはいましたが、年齢的に「次に付き合う人とは結婚したい」と考えていました。
2人は出会った瞬間から、話のテンポや食べ物の趣味が合うし、結婚への価値観やタイミングも合うので、運命を感じていたようです。すぐに交際することになりました。
結婚式場探しまでしていたのに……
付き合ってから1年後には自然と結婚する流れになっていた2人は、交際3か月後から一緒に住み始め、半年後には両家の親にも挨拶を済ませ、結婚式場見学にもちょこちょこ行ってみては、結婚へのムードがどんどん高まっていました。
まさにラブラブ状態の2人は、周りの友達からも公認のカップル! 誰もが「この2人は間違いなく結婚するだろう」と思われていましたね。ところが、意外なところで2人の意見がぶつかり合うことになったのです。
結婚後、子供は生むのか問題に直面
それは、何気なく話題に上がった“子供”についての話でした。旬介は「結婚したら子供が欲しい」と、当たり前のように思っていました。むしろ、子供が大好きな旬介は「子供が欲しいから結婚する」と言っても過言ではないくらいの気持ちです。
しかし理子は、「結婚しても仕事を続けたい」という思いが強く、妊娠出産で体型が崩れることや、仕事がなくなることをとても恐れていました。また旬介より年上の理子は、「自分が今33歳だから、結婚式をするのが34歳で、35歳に妊娠したとしたら36歳で出産か……高齢出産になるからリスクもあるのかも」などとシュミレーションをよくするようになり、次第に「子供は産みたくない」という結論に達していたのです。
子供についての話は、どんなに夜通し2人で話し合っても、意見は一致しませんでした。それでも旬介は理子のことが好きだったので、どうにか結婚して一緒に家庭を築きたいと思っていましたが……。
最終的に、理子から「私たち、結婚観が合わないね」とフラれてしまい、婚約は破談となってしまったのです。旬介はショックのあまり、生まれて初めて声を出して泣いてしまったのだそう……。でも、結婚してから子供を産む産まないの話で揉めるより、結婚前に話の決着がついて、良かったんではないかと筆者は思います。何より子供は授かり物ですしね。
【今日の一言メモ】重要なことは婚約前に話しておくべし!
また次回の #ザン恋 もお楽しみに!
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