夫が離婚調停でぶっ放した アンフェアすぎるドン引き発言3選

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-10-07 07:03
投稿日:2019-10-07 06:00
 モラハラ男との離婚は、協議が調わずに、調停にもつれこむパターンも少なくありません。さらには、調停の場で驚きのアンフェア発言をぶっ放すモラ夫も……。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、モラ男が調停で口にしたという、アンフェアすぎるドン引き発言をご紹介します。

1:「家にタダで住んでいたんですよ?」

「調停で離婚しましたが、元夫は調停員も呆れるほど、非常識な発言が多い人で…。

 一番やばかったのは『僕の家に3年もタダで住んでいた』発言でしょうか。

 結婚して3年目に離婚調停をしているのですが『結婚後、僕の家に家賃も払わずに住んでいたのだから、その分は財産分与で考慮すべきだ!』と何度も主張し、話し合いが難航しました。

 その分こっちは家事や育児を担っていたし、“タダで”なんて言われる筋合いないですよね」(Jさん・35歳女性)

  ◇  ◇  ◇

 モラ男は、なんでも自分の都合のいいように解釈するのも傾向。夫婦が共同体である意識も薄い人が多いために、調停であっても、こんな仰天発言を平然と口にするのでしょう。

2:「“手切れ金”なら払います」

「モラハラだけでなく精神的・経済的なDVもひどかった前の夫とは、調停で別れました。

 DVに関しては数々の証拠があり、調停の場でもこっちに有利に進んでいたのですが、いざ慰謝料の話になった段階で、前夫は暴走。

『慰謝料を払うってことは、まるで僕が悪い人みたいじゃないですか!』と調停の場で怒鳴り散らしたそうで、慰謝料は断固として払わないとゴネ始めました。

 結局、最後まで慰謝料としての支払いは拒否し続け、調停が不成立になりかけた段階で、こちらが『ならばお金の名目はなんでもいいです』と折れたところ、なんとか話し合いが成立。でも、そのお金の名目が“手切れ金“……。

 それ以外の名目では絶対に払わないとゴネられたので、しぶしぶ応じましたけど、最後まで気分の悪い男でした」(Eさん・40歳女性)

  ◇  ◇  ◇

 モラ男には、自分のしたことを棚に上げて、プライドだけが妙に高い男も少なくありません。

「お金に色はない」とはいえ、最後まで不快な思いをさせられるなんて、やれやれですね……。

3:「証拠が出ないのは、僕が善人である証拠ですよね?」

「ひどいモラハラを受け続け、心身ともにダメージをくらった私。

 調停を申し立て、モラハラ元夫と離婚したのですが、相手があまりにも不誠実で、1年もかかりました。

 調停では、結婚生活中の出来事をいろいろと伝えるのですが、私がやられたことに対して、元夫はいちいち『証拠を出せ』と要求。

 調停員は裁判官ではないので『相手は、こう言っています』と伝えてくるだけで、水掛け論ばかりで離婚の話し合いが進みませんでした。

 家庭内での当時の嫌がらせの全てに証拠があるわけでもないのに、元夫は『証拠が出てきたものに対しては認めるし、慰謝料も払う。だけど他のことで証拠が出ないのは、僕が善人である証拠ですよね』と主張し続け、結局、LINEの履歴などで証拠が残っていたもの以外は、すべて否認。

 早く離婚したかった私は、最終的に、LINEによるモラハラ慰謝料の10万2,300円という、元夫が提案した慰謝料に合意。新生活の足しにもならない金額ですよね。しかもその額、モラ夫がLINE1通100円で換算して、提案してきた額でした。

 モラ夫からの慰謝料なんて、そもそも期待していなかったけど、万事そんな調子なので、調停中も本当に疲れましたね…」(Yさん・35歳女性)

  ◇  ◇  ◇

 いざ離婚、となっても往生際が悪いモラ男が多いために、話し合いは難航しがち。

 証拠があったものに慰謝料を払ってくれたのはひと安心ですが、1通100円換算で10万円を超えるモラハラっぷりにも驚きますよね。

まとめ

 モラ夫に誠意を求めるのが無理な話かもしれませんが、調停の場であっても、モラ節が炸裂する男も少なくないのが現実です。

 一度、モラ男と縁をもってしまったら、別れ際においても苦労するのは女性であるのは間違いありません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


国際カップルってどう出会うの? 聖書の会がきっかけ、初対面まで5ヵ月…日本と違う「海外の恋愛事情」を聞いた
 昨今、グローバル化によって国際結婚や国際カップルが珍しくなくなってきました。しかし、恋愛の価値観は国や文化によってさま...
それ、本当にモテてる? エセ“魔性の女”の実態3つ。「フェロモン出てるのかな?」勘違いLINEに震えた…!
 自称 “魔性の女” を名乗る女性に限って、痛いエピソードはつきものだったりします。「恋愛相談なら私に任せて!」「男たち...
恋バナ調査隊 2025-11-25 08:00 ラブ
下ネタはOK?NG? 僕たちが“初デート”で避けて欲しい6つの話題「沈黙多くない?」は禁句です
 男性との初デート。そのデートを成功させて次につなげたいなら、話題は厳選したほうがよいかもしれません。  今回ご紹...
恋バナ調査隊 2025-11-24 08:00 ラブ
そういうとこだぞ!モテない女のガッカリLINE3選。「年収や家族構成を教えて」って聞くか?
 あなたの周りに「美人なのにどうしてずっと彼氏がいないんだろう?」と思う女性はいませんか? もしかしたらその女性、性格や...
恋バナ調査隊 2025-11-24 08:00 ラブ
「これは運命っす!」34歳男が10歳上の彼女にガチ求婚。反対されても離れない“子どもより彼女を選ぶ”覚悟
「冷酷と激情のあいだvol.273〜女性編〜」では、10歳年下の恋人からプロポーズされるも、親に猛反対にあい、求婚を受け...
並木まき 2025-11-22 11:45 ラブ
「結婚するなら勘当だ!」親が激反対…44歳バツイチ女性、年下彼の“求婚”に返事ができない理由
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-11-22 11:45 ラブ
大谷翔平夫妻は第5位!「理想の夫婦像」ランキングが発表に。令和の時代、大事なのは“経済力”じゃない?
 11月22日の「いい夫婦の日」。結婚記念日として選ぶ人も多く、毎年この時期になると「私たち夫婦の形って、どんなだろう」...
アラフィフ女性が「社会人サークル」でモテたわけ。恋に発展しやすい“穴場スポット”の見つけ方
 アラフォーやアラフィフの婚活でも、結婚相談所やマッチングアプリの利用をためらい、自然の出会いを求める人は少なくありませ...
内藤みか 2025-11-21 11:45 ラブ
「全ての罪を清算させる」信じていた親友に裏切られ…社長夫人の復讐計画。“Xデー”の瞬間はもうすぐ――
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-11-21 11:45 ラブ
私は彼氏もいないのに!? 妹や弟の結婚めでたいけど…独身女のフクザツすぎる本音
 妹や弟の結婚は、心から祝福したい一方で、自分が独身で先をこされた場合は複雑な感情が入り混じる出来事でもあります。「おめ...
恋バナ調査隊 2025-11-21 08:00 ラブ
自立を促すと逆上…44歳の娘が家を出ない。子育てが甘かったのでしょうか(74歳男性、69歳女性) 
 独身の娘(44歳)が家を出てくれません。2年前に離婚し、出戻ってきました。10歳になる息子のシングルマザーです。結婚を...
植草美幸 2025-11-21 08:00 ラブ
彼の“大事な場所”にマーキング!? 女たちのやりすぎ浮気防止策5つ。試してみる勇気ある?
 彼氏が浮気しないように対策するなら、あなたはどのような方法を用いますか? 今回はみんなの変わった“浮気防止策”をご紹介...
恋バナ調査隊 2025-11-20 08:00 ラブ
34歳夫&妻55歳! 20歳超え「年の差」カップル6人に聞いてみたら…むしろ“超”年上が優勝だった
 今回は、20歳以上年上のパートナーがいる方に“超年の差で良かったこと”を聞いてみました。これを知れば、あなたの恋愛対象...
恋バナ調査隊 2025-11-19 08:00 ラブ
カーナビ履歴にホテルって!? 浮気が発覚した「彼氏の怪しい行動」5つ。謎アプリの正体に愕然!
 信じていた彼氏がまさかの浮気! いったいどんなきっかけで発覚したのか、浮気された経験のある女性に経緯をうかがいました。...
恋バナ調査隊 2025-11-18 08:00 ラブ
「経験人数は?」って正気ですか。婚活市場に潜むヤバすぎる男たち。いい母乳が出そう…ってキモすぎる!
 アラサー・アラフォーになると、本気で婚活を始める女性も多いですよね。婚活市場には素敵な男性ももちろんいますが、「何様で...
恋バナ調査隊 2025-11-18 08:00 ラブ
既読スルーを撃破!返信催促がうますぎる絶妙なLINE3選。褒められたらつい…
 気になる人、好きな人とのLINEはなるべく長く続けたいですよね。でも「返信は?」と催促するのは重く思われそうで気が引け...
恋バナ調査隊 2025-11-16 08:00 ラブ