更新日:2020-01-11 06:00
投稿日:2020-01-11 06:00
菅原道真公の愛した梅の花
まだ寒い風が吹くころ、背中を丸めて歩いているとフッとほのかに香る芳香に「ん?」と思われる方も多いのでは? というお花が「梅の花」でございます。
梅の花の香りは、冬の寒く縮こまった体や気持ちをほぐして、いち早く素敵な香りで春の到来を教えてくれるお花でございます。古典で「花」といえば「梅」を指し、平安時代の貴族の優雅な遊び「花を愛でながら歌を詠む」で愛でる花といえば、当時中国からやってきた芳しい香りの梅の花が流行だったようでございます。
現代では「天神様」として親しまれる菅原道真公は、学問でも最強、バリバリの政治家でありながら多くの和歌を詠む風流人であったことはご存知の方も多いとは思いますが、とりわけ「梅」を詠んだ歌が多く、どうやら1番愛した花木が梅のようでございます。
道真公が太宰府に無実の罪で左遷された折、可愛がっていた庭の梅の木が寂しさのあまり道真公を追っかけて都から太宰府へ一晩で空を飛んだという「飛梅伝説」は有名で、その梅の木は天満宮の御神木樹齢1000年を越す梅の木のようでございます。信じるか信じないかはアナタ次第(^^) とはいえ昔は梅の木が空を飛んだり、松の木が飛んだり、「もののけ」がそこらじゅうにいたり……。時代そのものが結構アトラクション要素満載で楽しそうでございます。
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夕暮れ時に浮かび上がる曲線美――。
それに気づく人はあまりいないようだ。
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Koji Takano
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