韓国の恋愛リアリティショーは真面目すぎて好感度大でした

内藤みか 作家
更新日:2020-06-19 15:33
投稿日:2020-05-14 06:00
 今やいろいろな国が放送する恋愛リアリティーショー。韓国でナンバーワン人気といわれるのが『ハートシグナル』。日本でも放送されているので観てみたら、想像以上にマジメで真剣な番組で好感度大でした!

男女6人が1カ月同居

 韓国の恋愛リアリティーショーは美男美女6人がオシャレな家で共同生活を送るというもの。日本の『テラスハウス』とよく似た設定です。彼らはその家からそれぞれ出勤し、帰宅すると一緒に食事をしたりして交流をもちます。けれど、観ていると、日本のリアリティーショーに比べて、会話も少なめで、おとなしい感じなのです。

 たとえば初日にそれぞれが家にたどり着くというお決まりの映像が流れます。日本では初対面の男女であっても、どちらからともなく会話を始めて打ち解けていくものですが、韓国の男女はお互いにチラチラ顔を見やるだけで、無言タイムが続きます。番組的に大丈夫なのかと心配になるレベルで会話がありません。

モデルも役者もいない世界

『ハートシグナル』は、最初の1日はお互いの年齢も職業も明かしません。これがなかなか面白い!観ているこちらも「この人は保育士じゃない?」「この人は美容関係?」などと推理しながら楽しめるのです。

 日本の恋愛リアリティーショーには、必ずモデルや役者やインスタグラマーが出演します。なのでカメラ慣れもしているし、人前でも堂々と振るまうことができるわけですが、なんと私が観た『ハートシグナル』のシーズン3では、そういった世界に属する人がいません。

 つまり全員一般人なのです。そりゃあカメラに緊張しちゃってなかなか言葉もでてこないわけですよね。でもこのたどたどしい感じがとても新鮮! しかもかなり真面目な世界に属している人も多く、回を追うごとに会話が知的になっていくのも薄っぺらくなくて、カッコイイです。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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