神に捧げる神聖な花
南国イメージの強いハイビスカスは、江戸時代に仏桑花(ぶっそうげ)の名前で琉球から日本に持ち込まれた亜熱帯・熱帯アジア原産のお花でございます。
沖縄では「アカハナー」と呼ぶそうで、ハイビスカスと呼ばれるようになった由来は、エジプトの美の女神であるハイビス(hibis)と、ギリシャ語で「似る」を意味しているイスコ(isko)と合わさったことからハイビスカス(hibiscus)と呼ばれるようになったようでございます。
ハワイの州花「ハイビスカス」は「アロアロ」と呼ばれ「愛され、尊敬される」という意味を持つようでございます。ハワイでは摘み取ったハイビスカスの花を女性が髪に飾る……なんてイメージもございますが、髪に飾る場所や輪数によって意味合いが変わってまいります。
右…未婚 左…既婚 後ろ…娼婦 テッペン一輪…恋人募集中 テッペン二輪…私はバカ
とのことですが、わざわざ「私はバカ」と広くお知らせする理由は謎でございます。
開花期は5月から10月と長く、園芸ビギナーにとっても育てるのはとてもカンタン! 比較的安価でございますし、抵抗なくアナタのお家へお迎えできる鉢花だとワタクシ思いますわよ。
色や品種も多く戸外へ置くイメージですが、近年ではインドアハイビスカスも手に入りやすくなり、お部屋の中でも毎日立派なお花を楽しめるようになりました。
市場に買い付けに行くと、今のこの時期、見渡す限りハイビスカスでいっぱい!
見ているだけでなぜかウキウキ、後先考えずにバンバン仕入れてしまうのは、おそらくハイビスカスの元気シャワーを浴びてしまっているからかもしれません。
これからお中元の時期になると、普段なら見ることのない珍しい品種のハイビスカスや、一つの鉢に複数色が混在するハイビスカスが期間限定で続々と入荷し始めます。ちょっとお花屋さんを覗いてみてくださいませ。見ているだけでも楽しいですわよ~。
また、集中力を上げると信じられているハイビスカスは、インドで最も信仰されているヒンズー教で神聖な花とされており、儀式では神様のガネーシャに捧げる重要な役割を担う特別なお花とされているのでございます。
花言葉もほんとに多い! ハイビスカス全体では「あなたを信じます」や「新しい恋」「繊細な美」。また、赤やピンクと色も豊富なハイビスカスは花の人気が高いのも手伝って、色別でもその花言葉は変わってまいりますが、いずれも花の美しさや超ポジティブな花言葉ばかり。やはりハイビスカスのフォルムや色が快活で明るいからなのかもしれません。
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