金運UPにも効果大! 女性の守護神に捧げる“マーガレット”

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-01-13 06:43
投稿日:2021-01-13 06:00

「ある花」を大量に欲しがるお客様

 ある年の年末、猫店長「さぶ」率いるわがお花屋さんに一人の男性客からお花のご注文の電話がございました。

 この男性、どうやらお目当ての女性にプレゼントする花束に、「とある種類」の花を単品で差し上げたい……とのこと。

 きっとこの男性の頭の中でイメージしていたであろう、彼の意中の「花の子ルンルン」が、自分のプレゼントした花束を抱えて花のように笑いながら春の草原をガンガン走り回っている……。

 電話の向こうで、「その花」について熱く語る彼の話を聞きながら、ワタクシの頭の中にもズバンとそんな光景がイメージとして入ってまいりました。

 しかし、普段だったらなんの苦労も要らないのでございますが、時はド年末。

 花市場の入荷状況が、普段と違うのでございます。

 加えて、なぜかワタクシ、ちょっぴり嫌な予感がしておりました。

「花に乗せた彼の気持ちは、彼女には届かないかもしれないね」

 えぇ、ワタクシの予感は的中。彼の気持ちを乗せる花は入荷できず、伝わらないまま無常にも年が暮れてしまいました。

 素朴だけど「清純」と「誠実」がシンボルのこのお花、ひょっとしたら神様が遠まわしに「やめときな」と、男性の失恋を教えてくれていたのかもしれません。

 ということで、今回は「全ての女性の守護神に捧げる花 マーガレット」の解説でございます。

マーガレットってどんな花?

 マーガレットはキク科の低木植物で、切り花と鉢花が売られております。

 一口にマーガレットと言っても種類はたくさん!! 一般的には「白」のイメージが強いのではございますが、「ピンク」や「黄色」「オレンジ」、一重のものもあれば八重咲きもございます。春にポット苗で売られる根つきのマーガレットは、ガーデニング初心者でも全く苦労せずに育てることができるお花でございます。

 また、冬の今の時期には、おうちの中で楽しめる花鉢もございます。窓辺に置いていただければ次から次へと可愛らしい花が開花して、アナタの巣ごもり生活に明るい色を添えてくれますのよ。

 ちなみに、マーガレットは、「好き」「きらい」と花弁を一枚ずつ外しながら占う、あの「恋占い」に使うお花。

 花弁はたいがい奇数で構成させているので、「好き」で始めれば「好き」で終わる……ということを知らなかった子供の頃。「好き」で終わる確率を知りたくて、母が育てていたマーガレットを友人と一緒にたくさん破壊して、母の逆鱗に触れたこともございます。

 そんな可愛らしいマーガレットに関する逸話が多いのは、素朴だけれどこの花の持つ魅力にとりつかれた方が多いのね、ということ。

 あのフランス王妃、マリーアントワネットにも愛されていたという話は有名。イギリスの田舎風にしつらえられたプチ・トリアノンの庭園にはマーガレットが植えられており、生前マリーアントワネットが心穏やかに過ごす場所として、もっとも愛した場所だといわれておるのでございます。

 また、ギリシャ神話にも登場する、月の女神で清らかな処女神アルテミスに捧げたお花としても知られております。

 兄妹揃って美しい容姿のアルテミスの双子の兄、太陽の神アポロンの策略により、彼女の愛する狩人オリオンを自らの手で放った矢で殺してしまったアルテミスは、嘆き悲しんだあまり生涯独り身であることを誓い、彼女の側に仕える女の精霊たちにも自分と同じように純潔を誓わせます。

 いたずらに不貞をはたらく者には厳しい処罰を与える一方で、本当に愛する人に出会った精霊たちは快く送り出す、ナイスな心意気のアルテミス。

 ゆえに彼女は「純潔の女神」「貞操の女神」「出産の女神」として、すべての女性の守護神として知られているのでございます。

秘密の恋」や「真実の愛」「真実の友情」など、数あるマーガレットの花言葉は、女性の守護神アルテミスにまつわる神話から生まれたものが多く、この花を捧げられるアルテミスは、「誠実」「慈悲」のシンボルでもあるマーガレットのイメージまんまでござんすよ。

マーガレットを一番素敵に見せるコツ

 お花屋さんであるワタクシ。「切花のマーガレットって、マーガレットだけまとめてバサっとが一番きれいだな。」と、いつも思っておりました。

 個人的感想ではございますが、大きなガラスベースに入って店頭出ししているマーガレット、できれば売らずにこのままお店に飾っておきたいくらい。(笑)

 お世辞抜きで本当に可愛いです。

 素朴な美しさを持つこの花は、極力手を加えずに無造作に飾るのが、ピッタリな演出でございます。

 また、1種活けのマーガレットの花びんの水は、多すぎても少なすぎてもアウト。花びんの中程度がオススメでございます。マーガレットは意外とお水を飲みますので、できれば毎日お水を替えてくださいませ。また、お水を替えるたびに1センチ程度の切り口を切る「切り戻し」という作業をお願いしたいお花でございます。

 そしてこれも個人的感想ではございますが、お花屋さんでマーガレットを買う場合、「水上がり」の状態が良いか悪いかで、そのお花屋さんの力量が伺えるような気がいたします。

 お花屋さんは、花市場でお花を仕入れたあと、花の種類に合わせた「前処理」という作業をいたします。その作業をキチンとしているかどうかは、そのお花屋さんのお客様やお花に対する「誠意」と「慈愛」の表れ。

 特に、マーガレットはその「前処理」をキチンとしていないとたちまちグッタリ・ゲンナリしてしまうため、アナタのおうちにお迎えしたあとキッチリ最後のツボミまで開花してはくれません。

 もしも、アナタがマーガレットをお花屋さんで見かけたら、そんな裏話を思い出して、アナタのおうちにお迎えしていただけたら……と思うところでございます。

金運アップの効果があるかも!?

 マーガレットは、「金運アップ」に効果があり、お金を呼び込むだけではなく、さらに、貯めるとも言われております。

 白いマーガレットは「浄化」の色ですし、黄色いマーガレットは「」の色。これを相性の良い西や北東へ飾ると良い、と言われております。

 もしも可能であれば、白と黄色のマーガレットをコンビで飾ってみてはいかがでしょうか。

 金運を意識しなくても、生花を飾ってお世話をすることだけでも、良運をつかむチャンスがやってくると申します。ぜひお試しあれ。

 世の中、「ステイホーム」月間。なんだか、春の緊急事態宣言の時とはちょっと様相が違うようでございます。

 アナタのおうちに「春」を感じる色を取り込んで、アナタの心の健康がどうか保てますよう……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


お互いの「子どもの共通点」に愕然。平凡になったのは元彼と私、どっち?
 新川崎の大規模マンションに暮らす真央。「量産型主婦」を自覚しているが、かつての真央はバリバリの個性派女子だった。そこで...
言われたくない! ただのオジサンになった「元彼からの一言」に怒りが…
 新川崎の大規模マンションに暮らす真央。量産型主婦を自覚しているが、かつての真央はバリバリの個性派女子だった。20年前の...
「浜崎あゆみみたい」って褒め言葉? サブカル女からママ友への小さな抵抗
 かつて京浜工業地帯を支えた巨大な貨物列車ターミナルだった新川崎は、今や「品川から3駅に住まう」などというまやかしのよう...
「奢る代わりに…」急に見せた“男”にドン引き! 仲良かった友達が苦手になった瞬間【LINE編】
 仲良くしていた友達と、LINEがきっかけで疎遠になった経験はないでしょうか? 「こんな人だったの?」という違和感から、...
「センスが悪い」ってモラハラじゃないの? かつての「センスがいい人」はどこに…
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
これは盲点…!カラオケ苦手な人が乗り切る必勝法。カギは「地元」にあり
 気づけばもう2024年も残すところあと少し…。なんか今年早くないですか?? こうやって時間は過ぎていくのかと思うと、本...
総額いくらなの!? 美的の「スキンケア大充実セット版」は韓国コスメの現物も入ってお得感100点満点でしょ
 毎回、付録違いのVer.を発売している美的。12月号は「スキンケア大充実セット版」を購入してみました。  話題の...
40代、職場で地雷女に?「ソフト老害」流行語大賞候補入り、“10のこじらせ言動”に要注意
 職場に一人でも老害と思われる人がいると、雰囲気が悪くなってしまいますよね。2024年の「新語・流行語大賞」の候補には「...
「嫌われる話し方」5選。無意識にやらかしがちだけど、みーんなイライラしているかもよ?
「この人と話を聞くとなんかストレス溜まるんだよな」「会話していてなぜかイライラするの何で?」こんな風に、話していてモヤモ...
チャールズ・ブロンソンみたい! 草原の激シブ“たまたま”にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
やっべー、既読スルーしてしまった後のLINE3選。返信忘れて気まずさMAXからの挽回方法は?
 もはや日常生活に欠かせない連絡ツールになっているLINE。でも、時にはつい既読スルーしてしまい、大切な人との関係が気ま...
金運ガチで上げたい!「パンジーの切り花」が超絶オススメな理由&“最高のコラボ”の飾り方は?
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、おかげさまでお客様が途切れることなく(花を買う以外の方が多すぎw)来店くださ...
超エリートな上垣皓太朗アナの使い方を間違えていない? 騒動で露呈したフジ若手社員のキャリア形成
 フジテレビの公式YouTube「めざましmedia」内で公開された動画が、SNSを発端に炎上状態になりました。その内容...
更年期、私はこれで対処しています①漢方薬服用歴15年超、「意味あるのか?」と医師に尋ねた
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
子どもの「ママ嫌い」発言にショック! 育て方を悔やむ前に隠された心理と対処法を
 子育て中のママが子どもに言われてショックなのが「ママ嫌い」という言葉です。子どもを思うが故に口うるさくなってしまうのは...
試す価値あり!プレ更年期&更年期の揺らぎを整える「リセットアロマ」術【調香師が丁寧に解説】
 女性の更年期は一般的に45~55歳くらいと言われていますが、何かと忙しい現代は更年期が早まる人も増えているそう。更年期...