結婚生活の中で感じる「賢さ」とは
結婚するパートナーに「賢さ」を求めていた土橋さんが、現在の奥様と結婚生活を送る中で実際に感じる賢さについて、エピソードを伺いました。
「言葉にならないようなモヤモヤした思いをうまく言語化して、『なぜ私はそう思うのか?』『私の行動をどう正すべきなのか?』と、理路整然と説明してくれることです。日々そんな会話ばかりしています」と。その語り口からは、奥様への尊敬の念を感じます。
「たとえば、この年末年始は夫婦揃ってなんだか鬱々とした気分だったのですが、それをどう打破すべきか、スケジュールをこう変えてみるのはどうか、といったことを話していました」。
慣れ親しんだ夫婦が生活する中で、ついつい感情的になって言い合いになってしまうことは多いですが、土橋さんご夫妻は「喧嘩といっても言い争いになるわけではなく、冷静な話し合いになるんですよね」と言います。
夫婦関係がうまくいっている時は幸せだったとしても、その関係に亀裂が入りそうになった時、どう対処していけるかが最も肝心。そこで感情的になって心ない言葉を相手にぶつけてしまうようであれば、家庭は壊れてしまうでしょう。
むしろ、土橋さんご夫妻のように、「この状況を客観視し、良い方向へ進めるためにはどうしたらいいのか?」ということを、冷静にディスカッションできるのは理想的な夫婦の形ですね。こういった建設的な会話ができることが、まさに“家庭を築く”ということなんだな、と、あらためて思いました。
土橋さんに「ご自身の結婚相手選びは正しかったと思いますか?」と聞いたところ、「正しかったと思います」とお答えいただきました。
子どもには東大に行かせたいか
最後に、「東大卒のご両親のもとに生まれた息子さんは、やっぱり東大に行かせたいと思いますか?」という、筆者の率直な質問をぶつけてみました。
「特に思いません。好きなことに集中して自立して生きていける、愛する人と支え合いながら生活を営める、人としてのやさしさを持ってもらうのが大事だと思います。ですが、そういうことは東大に行くかどうかとは往々にして関係がないものです」と、土橋さんがお話ししてくれた一方、「でも、親戚一同から過剰な期待がかかっているのも事実なので、あまり気にせず生きて欲しいですね」とも語っていました。
東大生の子どもに東大受験へのプレッシャーがかかるのは、“東大あるある”なのかもしれませんね。
今回の学び
自分の考えをしっかりと持ち、何かが起きた時にパートナーと建設的なディスカッションができる「賢さ」を持つ女性になることが、幸せな結婚を掴むための第一歩。
東大生の結婚観から学ぶ婚活の極意を、ぜひ参考にしてくださいね。
【東大生の結婚データ #1】土橋正俊さん(仮名/41歳)の場合
1. 出会い:学内のサークル
2. 交際年数:7年
3. 結婚した年齢:25歳
4. 職業:夫・会社員 / 妻・公務員(共働き)
5. 家族構成:息子1人
6. 独身時代、どんな人と結婚したいと思っていたか?
⇒自立していて、自分の世界を持っている人。何かに一生懸命に取り組む人。賢い人。
7. 今の奥様との結婚の決め手は?
⇒賢さ
8. 結婚相手選びは正しかったか:正しかった
9. 結婚相手の学歴は気にするか:気にしない
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