休日の飲酒くらい認めてよ…無理解な恋人に憤りを感じる男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-10-31 06:00
投稿日:2021-10-30 06:00
冷酷と激情のあいだvol.62〜女性編〜」では、同棲中の恋人・マナブさんのお酒にまつわる習慣に苛立つ女性・優希さんの苦慮をご紹介しました。では、優希さんの恋人であるマナブさんは、優希さんの思いをどう捉えているのでしょうか。

飲酒くらいしか楽しみがない

「ぶっちゃけ、今は酒を飲むくらいしか楽しみがないっていうか、ストレス発散の方法がないんですよね。

 コロナ禍が思ったよりも長引いていて、仕事も順調とは言えないし、収入だって以前よりも減っています。

 前は仲間とよく飲みに行っていましたが、今は集まる機会もないし、そもそも飲み会があったとしても、収入が減っているので以前のようには参加できません。

 俺はお酒が好きなので、家にいるときくらいは好きなことをして過ごしたいなって思っていて、それが“酒を飲む”っていう行動として出ているだけなんですよ」

口うるさい恋人に感じる憤り

 同棲している優希さんから「せめて朝から飲むのはやめて」と言われていることも、理解はしているというマナブさん。しかし「やることもないし、せっかくの休みだし、自由にしたい」という気持ちのほうが強く、優希さんの言うとおりにするつもりはないのだとか。

「誰に迷惑をかけているわけでもないのに、優希は細かすぎると思いませんか?

 酒を飲みながら、スマホをいじっているだけでも不機嫌になられるので、最近では優希の顔を見ると、こっちまでイライラするんですよね」

 実は、優希さんもマナブさんもバツイチで、同棲をスタートさせた当時に「お互いに相手の生活に口出しするのはやめよう」という合意があったうえで一緒に暮らし始めた経緯もあるのだそう。

 それなのに、優希さんがお酒の飲み方についてうるさく意見をしてくることに対して、マナブさんは「約束違反なんじゃないの?」という思いもあると憤りを口にします。

そのイライラ、コロナ禍のせいじゃない?

「いちいち優希には、そこまで言いませんけどね。

 でも、“お互い自由にやろうや”って話で一緒に住み始めたんだから、そこはもうちょっと優希に大人になってもらいたいですよね。

 俺を見ているとイライラするとか、気分が沈むとか、いろんな文句を優希は言ってきますけど、それって俺のせいじゃなくて、コロナ禍のせいなんじゃないの?って気がしています。

 毎日、暗いニュースばかりだし、世の中もなんとなくずっと重い空気じゃないですか。だからイライラが募るんだろうって俺は思うんですけど、優希はそんなことも全部、こっちのせいみたいな言い方をするから、話しているとイライラするんですよね。

 もうちょっと世の中が明るくなれば、優希もうるさく言わなくなりそうな感じはしますけど、どうなんですかねぇ。それまで、俺と優希の仲が続いているのかどうかも、今となっては危ういですよね。

 あんまり口うるさく言われるのが続いたら、一緒にいても休まらないから、俺は家を出ていくと思います。

 まぁ、いますぐに何か行動に移そうとは思っていませんけどね」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


旦那LOVEが止まらない! 夫が好きすぎる妻の“暴走エピ”7選。トイレにもついて行く♡
 結婚後、夫への愛が増していく人はどれだけいるでしょうか? 今回は夫への愛が溢れすぎて、“好きすぎるあまりにしてしまう行...
恋バナ調査隊 2025-10-22 08:00 ラブ
「察して」じゃわからん! 妻に言いたい男の本音7選。お小遣い減額、母とバトル…夫からの切実なSOS
 今回、本音を語ってくれたのは、普段尻に敷かれている男性陣! 妻に逆らったり意見したりできない男性たちの“切実なお願い”...
恋バナ調査隊 2025-10-21 08:00 ラブ
妥協するんじゃなかった…! 後悔だらけの「結婚」失敗談。バツイチ女性の経験からの3つの助言
 結婚している女性を「羨ましい」「勝ち組」と思う人もいるでしょう。しかし、結婚相手に妥協し、後悔しながら生活している女性...
恋バナ調査隊 2025-10-20 08:00 ラブ
交際0日婚しちゃえ!→やっぱり無理でした。女たちが泣いた4つの失敗談。外見で選んだ私がバカだった
 交際ナシで結婚する0日婚って本当にうまくいくの…!? と疑問を感じる皆さん、お察しのように後悔するケースもあるようです...
恋バナ調査隊 2025-10-19 08:00 ラブ
「妊活代なんて出したくない」30代夫が“親に請求すべき”と主張するトンデモ理屈
「冷酷と激情のあいだvol.268〜女性編〜」では、5歳年下の夫が両家の親に“タカリ”をしているようで「幼稚」と感じてい...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ
「偉そうな態度も不快です」老いた親に酒を“タカる”夫にゲンナリ。35歳姉さん女房の深い後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ
「断るならバラすよ」マッチした男の“正体”に愕然。ときめきが地獄に変わった残酷な瞬間
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-17 11:45 ラブ
文系男子に一目惚れ♡→現実はだたのオタク!? 婚活女子が忘れらない“ドン引き”体験談3つ
 いまや恋活・婚活の主流となったマッチングアプリ。手軽に理想の相手と出会える一方で、合コンや友達の紹介などとの出会いとで...
恋バナ調査隊 2025-10-16 08:00 ラブ
「本当に好きなのか分からない」“別れ”を決める前のサイン、6つの判断基準を聞いてみた!
 長く交際していたり、ケンカが絶えなくなったりして、相手のことが好きかどうか分からなくなるときもあるはず。そんなときは別...
恋バナ調査隊 2025-10-15 08:00 ラブ
恋が終わる危険も!? 「とりあえずドライブデート」の落とし穴。沈黙、渋滞、迷子…帰りたくなった瞬間5つ
 会話を楽しみ、小旅行気分も味わえる「ドライブデート」。でも実は、ちょっとしたミスで失敗に繋がりやすいデートでもあるんで...
恋バナ調査隊 2025-10-14 08:00 ラブ
「いいよ」連発は離婚のサイン? 夫婦関係が壊れる寸前の“危険ワード”6つ
 離婚を経験した男女に、離婚直前に飛び交っていたワードをうかがいました。ご夫婦の間で、これらのワードが口癖のようになって...
恋バナ調査隊 2025-10-13 08:00 ラブ
【漫画】「家には帰りたくない」クズ男との別れ…“魔王”と呼ばれるイケメンは何者?『できても、できなくても』#2
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「寄生虫としか思えない」47歳男性が“専業主婦 希望”を一蹴。更年期の妻を受け入れない複雑事情
「冷酷と激情のあいだvol.267〜女性編〜」では、仕事への活力が下がり、退職して専業主婦になりたい夏菜子さん(仮名)の...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
専業主婦になりたいのに…貯金ナシの44歳妻、夫が意地悪すぎると嘆き「結婚の“特権”ですよね?」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
【漫画】「避妊しなくていいよ」女の悲しい言葉。一夜限りの男が返した“意外な一言”に救われた夜『できても、できなくても』#3
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
【漫画】「あなたは不妊症です」婚約者も仕事も失って…私は女として“失格”なの?『できても、できなくても』#1
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...