プレゼンとは?
プレゼンテーションとは、広辞苑によると<提示。発表。特に、広告会社が広告主に対して行う宣伝計画の提案。プレゼン>の意。
スクリーンやモニターに発表したい資料を映し出し、自らの意思や企画を説明して伝える――ドラマでよく見るアレです。
このいかにもビジネスという手法と、恋愛とは果たしてどのようにマッチするのか?
恋は理屈じゃない!というお言葉もございますが、プレゼンから始まる恋もあるのか?
そんな思いが交錯する中、プレゼン合コンは始まりました。
プレゼン合コンって何?
プレゼン合コンのイベントの概要は以下のようなもの。
【概要】
売り込みたい商品があるとき、ビジネスマンは最も効果的に売り込むために、どんな手段を取るでしょうか。
そう、「プレゼン」です。相手がその商品を買った方が良い理由や、商品の良さ、競合他社との比較などを、熱意たっぷりにアピールするでしょう。
そして、相手は提示された情報を参考に、質疑応答も交えながら、買うかどうかを決めていきます。とても合理的です。効率がよく、ミスマッチも少ない。
一方、合コンはどうでしょう?
やれ、「サラダを取り分ける」「適切にお酒を勧める」とか「上手に相手を褒める」「さりげないボディタッチをする」など、得体の知れない“儀式”に気を取られ、“お互いを知る”という当初の目的からすると、かなり非効率であると言わざるをえません。
だから、今回は「プレゼン合コン」! 参加者は全員、PowerPointなどのプレゼンテーションソフトで自分をアピールしたり、相手に求める条件をまとめた資料を作ってきて、プレゼンをしてもらいます。
そして、プレゼン後の自由交流タイムで、気になった相手と話してください。
【ルール】
・男性5名、女性5名のプレゼン合コンとします。
・「合コン」と名がついていますが、どちらかというと「プレゼン」がメインです。お茶くらいは用意しておきますが、お酒などは出ません。(会場もオフィスです)
・参加者は一人5分のプレゼンテーションタイムを与えられます。
・5分間で、お好きにプレゼンしてください。「自分の良さ」「相手に求めるもの」などはもちろん、「異常な趣味」や「取扱注意事項」など、何でも盛り込んでOKです。
・会場にはプロジェクターと、大きなスクリーンがあります。このスクリーンの前で、プレゼン力をいかんなく発揮してください。
・プレゼンテーションタイムが終わったら、自由交流タイムになります。プレゼンを聞いて気になった人と話しましょう。
・気が合ったら各自連絡先などを交換してください。末永いお取引ができるといいですね。
どんな人が参加していたか?
実際に参加していた方ですが、年齢は25〜35才。職業は、
男性:IT企業、学習塾経営、パーソナルトレーナー、学校の先生、etc…
女性:Webマーケティング会社、IT営業、管理栄養士、出版社、etc…
みなさん、なかなか個性的な面々です。共通してるのは、仕事が好きでデキそうな方が多めの印象。
何これ? 面白い……
さて、始まったプレゼン合コンですが、結論から言います。
これ、絶対今すぐ導入した方が良いです。
とにかく、メチャクチャ面白い。
個性的すぎるプレゼン続出
自分のことはほぼ語らず、延々とコールドシャワー(冷水によるシャワー)をPDFの圧倒的ボリュームのテキストで熱く語るメンズがいたかと思えば、
プレゼン中に熱が入り、ボディランゲージが次第に大きくなり、最終的には宝塚を完コピで歌って踊る女性がいたり。
恋は病で不確かなものだから、確かなものは公的に認められた情報しかない、と運転免許証を公開する女性が続き、
自己紹介のはずが、電車についてしか語らない男性が場を盛り上げます。
ガチのプレゼンで「与件整理」から入る見事なビジネスプレゼンを駆使する美女がいれば、
恋愛と投資の関係が似ているということで、決算説明会風なプレゼンをする起業家も。
極めつきは、「男の魅力は男性力=精子の濃さだ」という持論を展開した男性。
わざわざ6000円を払って精液検査を受けてきて、その圧倒的数値(妊娠に必要な基準値3900万個に対して約6億!)を開示。会場からは拍手がわき起こりました。
非常にテンポよく、次々にキレの良いプレゼンが繰り広げられていきました。
参加者の声は?
さて、肝心なのは「いいと思える相手」が実際にいたかどうか。
プレゼン終了後、男女それぞれにヒアリングをしてみると、ナントみなさん、
「あの人と話してみたい」
というお相手が100%の確率でいたようです。
しかも、なんとなく話してみたいという感じではなく、「この人のこういう部分に興味を持った」とかなり明確に好きなポイントを言葉にできている感じでした。
プレゼン合コンの何がすごい?
このプレゼン合コン、何がすごいかというとズバリ、
「相手を興味を持てるレベルまで知る」
というプロセスがわずか5分でクリアされることなのです。
通常の合コンは「空気を壊さない」暗黙のルールがあるため、当たり障りのない自己紹介しかせず、相手に興味があるかないかわからないまま、2時間の持ち時間終了パターンが多いと思います。
しかし、「プレゼン」というフォーマットを導入するだけで、縦横無尽に個性的な自己アピールが連発。
人を好きになるためには、まずその人の「個性」、すなわちその人じゃないとダメな理由を知る必要があると思いますが、プレゼン合コンはそんな場としてまさにピッタリと言えます。
今回、プレゼン合コンは記念すべき第1回目ということですが、今後も開催予定はあるようです。
ご興味ある方は、ぜひ次回参加をしてみて、素晴らしいプレゼンテーションを披露してみてくださいね。
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