正月太りは「五行別ダイエット」で解消する!【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 18:53
投稿日:2023-01-09 06:00

3. 五行によるおすすめ食材

 東洋医学の考えのベースになるものを、「陰陽五行」といいます。

 これは、世の中のすべてのものは「陰と陽」に、さらにそれは、「木(もく)」「火(か)」「土(ど)」「金(ごん)」「水(すい)」という5つのエネルギーに分けられる、というものです。

「五行」の「行」は、循環するという意味があります。これらの5つのエネルギーが循環することですべてのものが作られ、自然界が成り立っていると考えられています。

 食品はもちろん、からだの内臓や各器官も、すべて5つに分けられています。

 5つのエネルギーの調和を取ることで、体重をはじめ、心身の状態を調えていくことができると考えられています。

 五味は単なる味の区別だけでなく、性質やからだへの作用も区別されています。それらは、五臓(肝、心、脾、肺、腎)と深い関係があり、互いに影響し合って調和を保っているのです。

 ここでは、五行からみた五味について説明します。

3-1. 甘(かん)

 甘は、甘味のことです。食欲を増進し、痛みをとって和らげ解毒する作用があります。また、脾の働きを促進することで、消化吸収や不要物の排泄を行います。

 摂りすぎると、消化不良や胃もたれを起こしたり、疲れやすくだるくなったりします。

 甘を相進(促進)するのが苦、相剋(抑制)するのが酸になります。

■代表的な食材

 砂糖・餅・しいたけ・ブロッコリー・たまご・くり・大豆・かぼちゃ

3-2. 辛(しん)

 辛は、辛味のことです。「気」や「血(けつ)」の巡りを活発にし、発汗作用に関わっています。摂りすぎると、興奮したり冷えやすくなったり、乾燥したりします。

 辛を相進(促進)するのが甘、相剋(抑制)するのが苦になります。

■代表的な食材

 大根・ショウガ・ニンニク・しそ・シナモン・ネギ

3-3. 苦(く)

 苦は、苦味のことです。解熱作用に優れ、からだの余分な水分を取り除きます。摂りすぎると、肌が乾燥してかさつき、からだが冷えやすくなります。

 苦を相進(促進)するのが酸、相剋(抑制)するのが鹹になります。

■代表的な食材

 あんず・ごぼう・ほうれん草・コーヒー・緑茶

3-4. 鹹(かん:塩辛い)

 鹹とは、塩辛さのことです。便秘を解消したり固まったものを柔らかくしたりするので、肥満解消・腫れ物を改善する作用があります。

 摂りすぎると、血がドロドロになり血圧が上がります。

 鹹を相進(促進)するのが辛、相剋(抑制)するのが甘になります。

■代表的な食材

 塩・醤油・味噌・昆布・わかめ・イカ・アサリ・昆布

3-5. 酸(さん)

 酸とは酸味のことです。筋肉や内臓を引き締め、からだの水分が出すぎないように調整する作用があります。また、精神の緊張を和らげる作用もあります。

 摂りすぎると、胃に不調があらわれたり、からだが硬くなったりします。

 酸を相進(促進)するのが鹹、相剋(抑制)するのが辛(しん)になります。

■代表的な食材

 いちご・キウイ・梅・酢・レモン・トマト・桃

 以上のように、五行からみた五味をバランスよく食事で摂れば、五臓の調子を整えることができると考えられています。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


VIO脱毛“つるつる”の後悔5選。ハードルまたいだけど「全部なくす」のは早すぎた?
 VIO脱毛は、ほかの部位と比べてハードルが高いと感じますよね。その一方で、毛を全部なくす「ハイジニーナ」にして、「やり...
30代でもう更年期?【薬剤師監修】原因不明のイライラモヤモヤ…「プレ更年期」の症状と軽減方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
聞こえづらさの“元凶”はあのイヤホン!? 【薬剤師監修】老化以外に考えられる意外な原因の正体
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代の“愛されボディ”ってなに? 自分をもっと好きになるための美習慣&エクササイズ
 40代になると、どうしても筋肉量が落ちてきたり、たるみが気になったりと20代と同じにはいきません。  でも、40代な...
40代の“好印象デート”はスニーカーorヒール、どっちが正解? 賢い選び方と注意点
 40代女性がデートをする時、スニーカーとヒール、どちらが男性から好印象を抱いてもらえるのでしょうか?「デートといえばヒ...
あー、「髪のうねり」で見た目も不満も爆発寸前! 薬剤師が紹介する毎日の簡単ヘアケア&セットテク
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
毛剃りといえば貝印!VIO専用電動シェーバー2種を徹底比較。本田真凜のように肌の上を美しく滑るのか?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
JK界隈で流行りの「seju顔」とは何ぞ? アラフォーでも“違和感ゼロ”なメイクのコツ
 seju顔とは、インフルエンサーやタレント、モデルなどが所属する芸能事務所「Seju」が由来になっている言葉。元テレビ...
キスに集中できん!彼氏の塩対応はいやーな口臭のせい?【薬剤師監修】口の臭いの原因・セルフチェック・対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
老け疲れ顔の原因No.1目の下のクマ! 種類別、ヒアル顔回避の治療法は?【目元の美容専門医師が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、...
【美容のウソ・ホント】ほうれい線がマッサージで消えるって本当? 医師3人の答えは/専門家監修
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
更年期のセックス「痛いから演技しちゃう…」【薬剤師監修】性交痛対処のイロハ&おすすめの漢方薬
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
運動不足を5つの工夫で解消! 忙しいワーママの美BODYゲット大作戦
 体を動かすのが好きな人やダイエットをしたい人、健康になりたい人にとって、運動はとても大切ですよね。でも「忙しいワーママ...
「目が死んでる」アラフォー女性の“大損”アイメイク。20代女性が僭越ながら再現してみました
「目は口ほどに物を言う」ということわざの通り、目元が周りに与える印象は大きいですよね。  ですが、アイメイクのせい...
食欲の秋ですが! ダイエット失敗談“あるある”6連発、そりゃ痩せないよね…
「ダイエットをしても、いつも必ず失敗してしまう」と、痩せられないことに悩む人は多いようです。なぜ、みんななかなか痩せられ...